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【ホミンホ合同企画ミーアゲ】8月18日のハーモニー、運命の恋人か?なし崩し的彼氏か?~ chap.19~








______Yunho.part______






都心の光と星空と満月が眼前に迫る、うまく整理整頓された小振りな部屋で、チャンミンは静かに俺の傷口を観察する。俺はチャンミンの伏せた長い睫毛を眺める。


「良かった、出血は止まってる…」


クローゼットの隅から取り出した救急箱にはあらゆるものが備えられていて、左手は綺麗に消毒され、ガーゼとコットンを挟んで包帯が巻かれた。


「明日起きたら絆創膏かパットに張り替えるから。今日はそれで寝てね」

「チャンミン、ありがとう」

「どういたしまして」

「いい部屋だな。景色も綺麗で」

「うん。それでこの部屋に即決した。狭いけど、親には頼りたくないし。まあ一人暮らしだからいいかなって」


出たゴミを片付けている見慣れたチャンミンと目新しい部屋のコントラストがどこか良い。わくわくする。
そうか、二人で新しい家に引っ越したらきっと同じ景色が見れるんだろう。だからわくわくするのかな、なんて。ふと。


「……。一緒に住む?」

「え…っ、、」


チャンミンは心底ビックリしたって顔で固まってしまった。でも俺は本気だよ。


チャンミン、俺だって本気なんだ


どんなに生活がすれ違っても構わない。どんなに違う考え方でも、想い合えることを俺たちは証明できる。
ただ毎朝同じ場所から始めて、毎晩同じ場所で終わりたい。俺の人生に必要な人だから。寄り添いながら。


チャンミンを見つめていたい


「嫌?」

「や、嫌じゃないけど…ここに男二人で暮らすには狭過ぎるかもって…、」

「もっと広い方がいい?」

「…あ。じゃあ、僕がユノの部屋に引っ越し…してもいい?」

「ここのマンション、他に広い部屋ないのか?」

「もっと上の階はファミリー向けだけど家賃も高いし、ユノのお店からもちょっと遠いって」

「構わないよ。ここの景色、気に入ってるんだろ?空いてるか、明日にでも聞いてみよう?」

「……ほんと高いよ……?」

「任せろ。全部俺が出すから。チャンミンには『好きなことを楽しむ』貯金係を任せるっ。趣味とか旅行とかに使うお金を管理して?だから俺が豪遊したい時は、チャンミンにお願いして許可が下りないとできない…。涙」

「だははははは!何それっw」


泣き真似をするとチャンミンが盛大に笑った。軽やかな笑い声に、俄然やる気が出る。

この機会に新店舗を持って、規模を拡大してみたい。ヒチョルに一つ店を任せてみたいし、また次の信頼できるスタッフ達を見つけていきたい。できたらシウォンさんにもアドバイスを貰って、今まで見てきたカフェも参考にしながら。軌道に乗れば、新しい福祉会館を建てる夢も早く実現する。まさに…


「一石二鳥!?チャンミンって凄い!あーはーはーはーはーっ!」

「……。ん???」


今度は俺から手を繋いだ。
両手でしっかり、体温を感じながら。


「…俺、片付けは得意じゃないけど、料理は少しできるよ。ヒチョルにこれから教えてもらえばもっとレパートリーも広がるだろうし。美味いコーヒーも淹れられる」


チャンミンの大きな瞳が綺麗で、美し過ぎて。


「喧嘩したり迷った時は夜、窓から眺める街の光に癒されて、空の星に聞けばいい」


ロマンチックな“夢”を見る。
でもその“夢”は、現実になるんだ。


チャンミンが居れば


「俺にはチャンミンが必要。チャンミンと出会えて本当に良かった…生まれてきてくれて、ありがとう」



チャンミン











ありがとう
















______Changmin.part______






「はぁ…また会えて良かったぁ……」


ユノが安堵の溜め息を漏らして僕の胸に落ちてきた。胸元に、男にしては小さ過ぎるユノの後頭部。感じる額の感触と深い深呼吸。繋がれた両手。


「……」


涙がこぼれた。












また会えて良かった




「…………っ、っっ、…む…っ、」


答えたい。僕もユノに気持ちを伝えたい。ユノのように優しさで溢れた言葉で表現したい。

身体中の毛穴が開いて想いが流れだす。『これは貴方のものだ』と、ユノをより安心させてあげたい。


「……はぁ…っ、ふぅ…っ、、」


息が震えるのは、胸を打たれた余韻。
喋れないのは、その響きの大波が収まらないから。


「ちょ…、ま…っ、、」

「チャンミン……?」


僕を見上げたユノから離れて、落ち着こうとしても息が苦しい。胸がいっぱいで。生命の煌めきに触れて。


「……泣かせてごめんな…?」


ユノが謝る。僕は痺れたまま。

こんなんじゃダメだ。
どうにもできなくて言葉は諦めた。声が出ないなら、、

立ち上がってまたクローゼットを開けた。救急箱のさらに奥、わざわざ買った赤いボックス。収納スペースの半分を占拠してる。

ユノに背を向けて、蓋を開けてガサゴソ。
僕はやっぱり格好つかないね。肝心な時にこれだもの。



心が折れそうになった日。腹が立った日。会えなかった8月18日。楽しかった日。ちょっと嬉しいことがあった日。今日は何をして、どこにいるんだろう。
ユノを想った日。

いつも読んだ。くれた順に読んだ。

ユノから貰ったラブレター。







初めはまさかあの人に見られてるなんて思ってもみなくて、恥ずかしかった。


こんにちは。俺の名前はユノです。
突然話しかけてしまってすいませんでした…。
でもこれだけは伝えたくて!

この前、男の子に赤い風船を取ってあげてる所を見ました。その一生懸命な姿がすごく格好良くて。
感動したんです。

心が綺麗な人だなって。

応援してます!これからも頑張って下さい!





男のユノに戸惑ったけど、伝えてくれようとするメッセージは新鮮だった。僕に興味のある人は皆僕の外見しか見なかったから。


こんにちは。ユノです。
今日も暑い1日でしたね、お疲れ様です!

あれからずっと君のことが気になっていて…。
顔も声も分からないのに、おかしいですよね?

ごめんなさい……

迷惑……だろうけど一言!

君の優しさに癒されます。
そのさりげない行いに気付く人がいなかったとしても、
変わらずにいて欲しい。
誰かはちゃんと見てるから。大丈夫だよ。

君の心は美しい。







僕も男なんだけど、分かってますか?と聞けなかった。


こんにちは。ユノです。
毎日挨拶をジェスチャーで返してくれてありがとう。
すっごい嬉しい!!!俺は君のファンだから。

何て言えば分からないけど、君を見てると強い優しさをいつも感じます。

はしゃぐ子供たちが怪我しないように誘導する手の添え方とか、鳥の巣に添え木をつけて落ちないか何度も確認してる仕草は、君の内面から出る性格そのものなんだと思います。

本当に素敵だ。

正直、君とゆっくり話をしてみたい…






ユノが離れていくのが怖かった。


こんにちは。ユノです。
今日、俺は仕事休みだったんだけど、朝から少し雨が降っていて、君が出てこないかもと残念に思っていました。でも晴れた昼すぎに君を見つけて、飛び跳ねるくらい嬉しかった。
これは今、君が握手会?をしてる所で猛ダッシュで書いてる!(雑な字はそのせいで、元々じゃないからね。笑)
どうしてもこの気持ちを伝えたくて!
後で、迷惑にならなそうな時に渡しに行きます!







男と分かってるんだろうか?女性と間違えてるんだろうか?僕のことを『君』と表すユノ。
考えて、悩んで、苦しくて。


ユノです。
俺が君にさっき伝えた告白は本気です。

君が好きです。

プレゼントしたくまちゃん、
良かったら大事にしてあげてさい。







まるで僕の方が片想いしてるみたいに。


君が好き。
惚れてる。

ずっと君を見ていたい。

君の笑顔が見てみたい。

体調には気を付けて、夏風邪が流行ってるようです。
今日も一生懸命な君に会えて良かった。

俺の幸せです。








好きになってたから。


こんにちは。ユノです。
今日も話しかけてごめんなさい。

俺のこと、怖いよね?
誰かを口説いた事なんてないから、話し掛け方も分からなくて毎日押しかけて…君を不安にさせてるだけだったら本当にごめんなさい。

嫌なら嫌と言って欲しい。
1度でいいから会ってもらえませんか?

絶対君に触れないと誓うし、ここでなら会ってもいいって場所があればどこへでも行きます。知り合いや友達を連れて来ても構わないし、何か食べたいものがあれば何でも教えて下さい。

俺は絶対変わらないから。

君がどんな姿でも、必ず君を見つけて、
さらに君を好きになる。










気付いてくれるのを、

男の僕を好きになってくれるのを、




待とうと決めた。


「っ、はぁ…」


右の片手で残りのラブレターも全部掴んで、左手の腕に我が子のように愛しい“赤”ちゃんを抱いた。ユノにだめ押しの証拠を見て欲しくて。僕こそがユノと約束した相手なんだって。待っていたのは僕なんだ、と。
ユノに振り向いて、精一杯訴えた。


「こ、れ…!」

「……持っててくれたんだ……」

「これ…っ、、これ、持ってる…!」

「うん」

「っ、全部ある、」

「うん。全部俺があげた…」

「これ持ってます…!!僕…!」

「うん……」


あまりに幼稚。あまりに言葉が足りない。
バタバタ、バタバタ。
抱えた可愛らしいぬいぐるみと手紙を揺すって。
だから何だって、ねえ?


「チャンミン、愛してる」


でもユノは分かってくれた。

涙のこぼれるユノを唇から襲った。
力強い腕が背中に回ってきて、二人で沈んだ。



『僕も愛してる』を、表現した。









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コメント

  • 2018/01/12 (Fri) 16:35
    (´;ω;`)ウッ…

    (´;ω;`)ウッ…
    (´;ω;`)ウッ…
    (´;ω;`)ウッ…
    涙なしでは見れません(இдஇ; )
    チャンミンの言いたい事を言えないもどかしさと
    言葉に詰まって泣いてる姿に『チャンミン良かったねぇ』。・:・(*´ー`*人)って頭を良い子!良い子!してあげたいです(๑•̀ㅂ•́)و✧
    ユノの直球ストレートな愛の告白も( ・∀・)イイ!!
    さぁこれから続きが楽しみです♡((o(´∀`)o))ワクワク

    • くみちゃん #-
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