【ホミンホ合同企画ミーアゲ】8月18日のハーモニー、運命の恋人か?なし崩し的彼氏か?~ chap.6~







チャンミンの声は、か細いピアノの旋律の低音。の、ように綺麗。


「それは誰?」


声も。振り返った空気も。目も。輝いて。淀みなく清い。
まるでこの世界の至上の宝石みたい。
装いがどんなに荒んでいてもただ、とにかく美しい。


「誰って……、チャンミンは知らない人だけど、……最近来てくれだしたお客さ…」

「嘘だ。そんなの絶対有り得ない」

「いやっ、本当。俺もビックリしたんだけど…っ」

「ユノ」

「、うん……」


制されて、感覚が馬鹿になる程大きな瞳から目が離せない。あの時から俺は蜘蛛の巣の中にいる。
ずっと。初めから。


「ぶーっ!!…くくく…っ、ユノその話またするの?wあなた何歳なの、ホント。可愛すぎw」

「……は…っ…?」


おどけて触れてきたり、はぐらかして笑い飛ばすのはいつもチャンミンの方。ふわふわ、ヒラヒラ。いつまでも捕まらない蝶々。


「ちょw、待って。本っ当お腹イタイ…っw」

「……」


盛大に吹き出した後、けたけたケタケタ笑い続けるチャンミンがやっぱり掴めなくて、俺はその様子を見守ることしかできない。分かることは笑われてる、それしかなかった。


「はあ~っ、もうw。初めはそんな断り文句もメルヘンで可愛いわあ♡絶対この人ゲットしなきゃ♡って巻き返したけど。別れ話にそれ、本気で使っちゃうなんてwww」

「え、メル…?、、だって……話、したろ?運命の人がいるって…」

「あははははっ!運命とか、スゴいっ!そういうのスラッと言えちゃうの、本当ユノくらいよw運命って……ぶふっ、www」

「は……」


自分でもおかしいよなって自嘲して悩んだ。
人にはなかなか言えない恋で。
でもチャンミンは真面目に。会ったばかりなのに真剣に聞いてきてくれて。射抜かれた。
チャラくてもふざけてても根本はすごく。
外見だけじゃない。
心すら美しい人間なんだって。


だからこんなに



苦しいのに


やっと出逢えた運命の恋人の煌めきより


性別を越える衝動





抱き合えたチャンミンがいい、なんて




「話もしたことない、顔も知らない人間をずっと探しるって?見つかったから仕方ないからサヨナラだねって?そんなの誰が納得すると思ってんの?頭おかしいんじゃないの?どうせ僕と別れたいだけでしょ?だったらはっきり言えばいい。泣かせてみなよ、僕を」

「……」


なーんだ、やっぱり。





「分かった。もういい…」




男言葉を使うこいつは本気で。



フザケテル。





「好きな人ができた。チャンミン、俺と別れて」


襟首は相変わらずよれてる。

ドラマでよく観る平手打ちが飛んできてマンションの廊下に音が弾けた。でもドラマでよく観る微動だにしない男にはなれなくて、俺はあまりの痛さにうずくまってしまった。目に星が飛んでる。声を我慢できない。
シナリオ通りにいかないのは、打った役者が鍛え上げてる男のせい。


「…っ、ぃ…っ、、たあああ!!!ああっ、痛っ!!……っ、、」


筋肉の間の溝を舌で柔く伝うのが好きだった。そうするとチャンミンはすごく感じてくれるから。官能的な声を漏らして、芸術的な身体で誘われて。何度も悪戦苦闘しながら、二人が二人で感じる前戯や体位を見いだした。時間を忘れて愛撫し合った。

溺れちゃいけないと思ってたのは、
もう溺れてたから。


「運命なんかにしがみついて。愚かな人だ、あんたは」


せめて相手が男か女かくらい聞けよ。馬鹿。
俺が振ったのに、お前の方が恰好良く潔く去るんだから。全く。










泣けてくる









散々な朝は、憂鬱な気持ちから始めなければならない。それを少しでも軽くしたいと、口は冗談を飛ばしてみる。


「テミンー。レジの金が30万ウォン足りなーい」

「え、それ、、もしかして僕疑われてます……?」

「どっかにある何かの領収書、一緒に探して?って意味♪」

「っ!酷いですよおおお!!僕もう足を洗って全うにバイトしてるのにぃ~っ!涙」


涙目になってるテミンが可愛いくて頭を撫でた。俺もこんな風にチャンミンの前で泣けてたら違ったのかもなんて、できもしないことがよぎってしまう。


「あははっ、悪い悪いw。でも本当に見当たらなくて困ってるから助けてっw」

「もうっ。人の心理っていうのは、大事なものであればあるほど、それがないって一度認識してしまうとパニック状態を起こすんです。ちょっと隠れてるだけでも消えて無くなったように錯覚するんですよ」

「ほー、ふむふむ」

「その逆に、あると認識するともう信じて疑えないから盲目にさせたりもできちゃうんです。結局、どちらもその場を離れちゃうから残された財布とかカードとか、後からすっと行って頂くという手を僕は使ってましたけど…w」

「こらこら、やめなさいw」

「ま、過去の話ですwレジの中と精算書類の束、僕が確認してみますから貸して下さい」

「うん。俺はテミンを信じてるから。頼むな♪」

「ふふ♪ユノヒョンは僕にとって恩人なので信じて下さいっ。頑張りますっ」


昔ちょっぴり悪さをしてたことのあるテミンに面倒なことをお願いして、掃除中でばらばらと動いている従業員達に「独り言」を聞いてもらった。まさか全体朝礼で破局宣言するほど俺も偉くない。皆とてもチャンミンのことを気に入ってたから、気が滅入る。


「ふう、、、……あー!チャンミンと別れたぁー!色々あってもうチャンミンはここ来ないと思うけど、皆は変わらず仕事よろしくなー!」


ヒチョルは白い目。それ以外の連中はわっと詰め寄って来て煩い、煩い。


「どうしてですかあああ!?お、俺のオアシスだったのに!?」

「え、え、なんで?あんなにお似合いだったのに!?」

「僕チャンミンさんのことが本当に大好きなんですけど、これからどうしたらいいんですか!?」


ミノ、テミン、シウミンの順でぐるぐる攻撃してくる。


「頬めちゃくちゃ腫れてるのは叩かれたせいでしょう!?ユノヒョンが悪いんですか!」

「浮気ですか?許してもらえなかったんです?」

「ユノヒョン、ひどい……」



そうだよな。


俺の話を知らない奴や信じてない奴らにとって俺はただの浮気者で、運命の恋人なんて都合のいい、言い訳でしかない。


「うん。俺に好きな女の人が現れたから……チャンミンには別れてもらった……」



俺って、最低。










5000日記念、おめでとう!東方神起!
日本でゆっくり素敵な時間を過ごせることを願います。
愛を込めて

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コメント

  • 2017/09/03 (Sun) 02:37
    No title

    ・・・・・
    これを嵐の前の静けさと言います。
    暴れちゃうよ?

  • 2017/09/30 (Sat) 11:00
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