片割れ chap.8 #8












Let you dance away.

Don't you know? I stand by your side.

Fly away…… Fly to the top.


Fly forever.










______C.side______









仲直りしたくて、振り向いて欲しくて

さっき僕が取った行動は間違ってた






夢追う少年に、

僕のワガママなんて付き合う隙はない







でも大丈夫




あんなことしなくても










ステージに立てば


いつもかっこいいと思ってしまう






そんなユノが



こっちを向いてくれる







髪の先から爪先まで
右の指先から左の指先まで



持ってるものすべて出して
持ってないものもすべて出して




ペース配分なんて今日は考えない
そんなものいらない

一つ一つ、全力で、全力で、








そうしたら大丈夫





「チャンミナ!!!」




終われば、ユノは


必ず笑いかけてくれる





「ありがとう!!もう本っ当に最高!!!」


「はっ…!!はっ…!はあっ、、お疲れっ、す……っ、はあ!、はあ!、はあ、はあ」




抱き締めてくれる


息が切れて、汗だくでぐちゃぐちゃでも




「はあ、はあ、、もう、、っ」

「最高に幸せだ、俺……っ」





最大級の愛をくれる





「よし!エンディング出よ!着替え着替え!!」

「ですねー!!」








その夢と愛をかじって



僕は、最高の気分になれる









いつだって















______Y.side______











チャンミンが離れてたいんだろ?


俺だけ勝手に浮かれてたのが馬鹿みたいで、「拗ねました」なんて格好悪すぎて言えるわけない。


チャンミンがそうしたいんだろ?



なのに、今度は何で傍に来るの。
訳が分からない。







どうしたってチャンミンばかりなのに、俺は。
惑わせないで。こんなの全然男らしくない。
遠かったり近かったり。混乱する。















でも大丈夫







ステージに立てば




王になった気分














大丈夫





『分かるよな?』って、振り向けば、


『うん、分かってる』って




必ずチャンミンは合図をくれる








楽しい時も
嬉しい時も




喧嘩した時も
揉めた時も
不穏な空気になった時も






それでもうすべて、




一緒に感じれる








他の誰も真似できない、二人だけの方法で





そうしたら大丈夫






一気に天の彼方まで突き抜ける

透き通ったチャンミンの声を追いかけて






どこまでも伸びて飛んでいける







いつだって





















「チャンミナ、皆のとこ行ってきな」

「え…いや、ここに居るって」

「俺ちょっとドンへと二人で話したいことあるから」

「……そうっすか」


アフターパーティーでSMTを協賛してもらった関係者やスタッフに諸々挨拶を二人で済ませて、俺はチャンミンを離した。
皆でいる時はやっぱり、離れた距離がいい。チャンミンが周囲を気にして不安になったり心配になるんなら、これがいいと思う。宿舎でも仕事でもステージの上でも二人で、これ以上隣に居ろって言う方がどうかしてる。俺どれだけ浮かれてたんだ。





「…ったあ!!」

「馬鹿たれがぁ、」


特に用もないのにドンへを探していると、突然頭の後ろをはたかれて、びっくり。振り向くとジェウォン先生だった。それにも、びっくり。だって今日は自分でもいい出来だったと思う。憧れの舞台で、最高の気分。言うことはない。


「ジェウォニヒョン、お疲れ様です。今日はうちのTOHOSINKIにずっとついてもらって、ありがとうございました」


ほとんどのグループの振り付けとダンストレーナーを務めるジェウォニヒョン。ヒョンのDJパフォーマンスユニット、ビートバーガーがアフターパーティー会場を盛り上げてて、ニューヨークの深夜、皆で大騒ぎ。事務所から謝恩を含めた、恒例の景品付きくじ引き大会が始まって、盛り上がりはピークを迎えてる。


「今日はユノにも頼まれてたし、やっぱり俺も全力でTOHOSINKIの弟達を応援したかったんだよ」

「ヒョンー!ありがとう!!俺たちやりましたよー♪」


ジェウォニヒョンと抱きあって、感謝の気持ちを伝えた。昔TOHOSINKIより前にデビューしてたジェウォニヒョンは、先生というより事務所のヒョンとして、尊敬できる。人情深くて、ずっと俺達を見守ってきてくれた人。


「うんうん、よく頑張ったよ。でも今日はー、ユノも良かったけどチャンミンが凄まじかったよね。俺の愛弟子シム・チャンミン、よく頑張った!」

「はい、確かに。さすが、ウリチャンミナです♪」


チャンミンを目で探すと、キュヒョンと一緒に後輩の奴らを集めて楽しそうにはしゃいでる。いや、さっきからどこにいるかちゃっかり確認してたけど。

大笑いしたり、しっかり余興の司会の話を聞いたり、また別のグループが来たのに気付いて手招きしたり。皆のヒョンとして動いてて、格好いい。

チャンミンは……、俺とのことバレたくないよな……。「絶対気持ち悪がられる」って前言ってた。そんな風に見られたくないよな。


「ユノ」

「はい」

「お前、パフォーマンスに熱くなるのはいいけど、もう少しチャンミンのこと考えてあげてよ。俺はチャンミンが可愛くて仕方ないから言うけど、あのコは言わないから……」

「あぁ、確かに……」


俺言われないと分からない人間なんだ。だけど今日は、ステージを優先した。チャンミンは話し合いたがってたのに。
冷静さが足りない。いつもチャンミンに埋めてもらってる。チャンミンの方がヒョンみたいだ。


「二人でTOHOSINKIなんだから、相手のコンディションもちゃんと考えてあげて」

「……。え…、チャンミナ体調悪かったですか?」


ジェウォニヒョンに溜め息を吐きながら見つめられて体がぐっと重くなる。
ガーデンに立つことに集中していっぱいになってた。


「体調じゃないって。お前達、喧嘩してたでしょ?」

「喧嘩?……いや、別にそんなのじゃないです…」


喧嘩にもならない。チャンミンは正しいから。いつも冷静なチャンミンが、俺にはもどかしいくらい。

そのチャンミンが今は、壇上で大げさなリアクションをとって歓喜してる。くじ引きでワインをゲットしたみたいだった。
良かったね、チャンミン。ワイン大好きだもんな。


「でもチャンミンは何か引っ掛かってたんじゃんない?ユノに取り繕おうとして、本番前ずっと寄り添ってたでしょ?」

「あ……いや、あれはチャンミナの気まぐれみたいなもので。そんな大袈裟なものじゃないですよ。気にしなくて大丈夫です」


『ごめんなさい』と言われて、意味が分からなかった。一つのことしかできない性分だから、とにかくステージに集中したくて、返事もろくにしなかった。




「ごめん、さすがに腹立ってきた……」

「へ?」


ヒョンに顔を戻すと、ムッとした表情で肩を小突かれた。その動作に真剣さが伝わってきて、周りの盛り上がった熱からすとんと低い温度が肩を覆う。ジェウォニヒョンの声が、ここだけ鮮明に聞こえた。


「お前チャンミンがどれだけ頑張ってやってると思ってるの?ユノが自由にパフォーマンスできるのは、チャンミンが合わせてくれてるからでしょうが」

「……」

「チャンミンはユノのいい所も悪い所もしっかり受け止めてるのに。ユノがチャンミンのこと気にかけないでどうするの?」

「………、、」






俺……、もしかして……、、




相当傲慢な奴……?







……すごい嫌な奴になってない?俺……











「……チャンミナ、は、」




何をしても器用にこなす男






もしかして、チャンミンは……




チャンミンって……、







「……俺で、いいんですかね……」



……俺、負担になってる…………、…?



「え?…どういう意味?」







壇上にチャンミンの姿を探したけど、もうそこに姿はなかった。辺りをキョロキョロ見回すと、キュヒョンとミノと三人でワインを握り締めて抱きあってる。
すげー楽しそうだし嬉しそう。俺、あんな顔させてやれてる?



「…………っ、」



……俺、本当ダメだな




チャンミンの目まぐるしい態度に右往左往して


俺のものなのになんでって




焦れて、イラついて、ムカついて、






「……俺、あいつの負担になってませんか?」


「まあ、、チャンミンの苦労は絶えないよねぇ」

「…………」








本当に何やってんだ……





















「でもチャンミン泣いてたよ」






言葉の意味がすぐには飲み込めない。




「……え!!?え、いつ?」

「ユノがパートナーって認めてくれて感動したって。レストルームに隠れて泣いてた」


「……」






チャンミンは



意見ははっきり言うけど、





嬉しいとかつらいとか、




好き、とか


自分の気持ちはあんまり言えない人間で










「分かってあげてよ。チャンミンの、ユノに対する思いやりの深さを」







だからその不器用さが


すごく愛しいなと、思う




「そうですね。……ヒョン、教えてくれてありがとう」

「チャンミンには内緒ねっ。恥ずかしがってどっかの穴にでも隠れて出て来なくなっちゃうから~」

「にゃははっ、確かにー♪」






だからたまに垣間見える感情に



狂おしいほど、魂が揺さぶられる














ジェウォン先生と別れて、歩き出した俺は間違ってると思う。





でもこの気持ちを


出さずにはいられないんだ







「ユノヤ~♪」

「お、いいとこ来たドンへ。くじ引き俺の分もやる」

「え、やんないの?」

「うん、今それどころじゃねー。チャンミナのとこ行って謝んないと」


ドンへが来てくれたけど、足を止める気にはならなかった。
だって聞きたい。

チャンミンは、今一番何してたい?


「お前よくそんなマンネに顔色窺えるなー」

「あはーはーはぁ。だって俺のパートナーだもん」

「だはははは!本当にチャンミン溺愛だな、お前は!俺メンバーのことそこまで言えねーわっ」



気持ち悪がられても、罪でも、

チャンミンは俺の誇りだよ



「いや、本当。俺たち付き合ってるから。だからドンへ!頼む、応援してくれ!」

「へ……?」


ぽかん顔のドンへの腕を思いっきり抱き締めて、大笑いしながら離れた。後ろから「ちょっと待てユノ!詳しく聞かせろ!」って、後追いの声が聞こえたから、「だから今それどころじゃねー、また!」って、返事を放って前に向き直すと、俺の大声に反応するようにチャンミンがこちらに気付いた。楽しそうにしてたのに、一気に眉を寄せて不安な表情に変色したチャンミンに構わず目の前に立った。


「チャンミナ、えっと…ごめん、悪かった……」

「え…、ちょっと止めて下さいよ、キュヒョナもミノもいるのに……」



大丈夫だよ、チャンミン
お前が困るような事は何もしないから


ただこれだけは教えて

チャンミンにとって最高に楽しかったって、
笑って韓国へ帰らせてあげたい


「この打ち上げ最後までいたい?朝までだよな?ここ」

「そのつもりですけど、、」 

「チャンミナは何が一番したい?明日の集合時間まで」

「……はい!?」

「ほら、せっかく明日までフリーだろ?チャンミナがニューヨーク満喫できたらいいなと思って」

「……」

「ユノヒョン、ちょっとチャンミニヒョンお借りします!僕たち寝ずにこのまま観光行って、昼過ぎの集合時間までには戻りますね♪」


ミノの陽気な言葉にぐさっと矢が刺さった。
そういう予定なのか。いつの間に。俺本当に馬鹿だ。訝しげなチャンミンの顔もちょっと刺さる。


「ははっ。……そっか……、」

「…ユノヒョン?」

「あー、、部屋戻ってチャンミナとセルカ撮れたらなと思って。ほら、お前昨日撮りたいって言ってたのに俺……、拗ね、て、、撮らせてやれなかった、から、」


落ち着かなくて背中をボリボリ掻きながら言って、何だかぶっきらぼうな感じに見えたかも。
ごめん、チャンミン。拗ねてました。
すごい恥ずかしい。格好悪い。


「すね……っ、え、僕は嫌だ。別に言ってない」

「おい、チャンミニ…!」

「あー…そっか。なんだったら俺たちで朝まで遊ぶとか。チャンミナ行きたいとこあるか?」

「いやだからギュラインで行くって」

「あー…そっか。ははっ、じゃあ楽しんできてな?」


いやいや、別に傷付いてるわけじゃない。チャンミンが楽しい思い出を作れたらいい。ただちょっと、俺は寂しいけど。


「……ユノヒョン酔ってるんじゃないんすか?なんかフラフラしてるし。もうホテル戻ったら?」

「あれ、そうだっけ?てか飲んではな…」

「僕も景品のワイン部屋に置きに行きたいんで、とりあえず戻る。マネヒョン呼びましょう。ユノヒョンはここいて」


待つ時間もないほどすぐにマネヒョンを呼んできたチャンミンはとにかく急いでいて、車を回すのになんで十分もかかるんだとか、別にたまたま僕も荷物重くて戻りたかったからユノヒョンが落ち着くまでは様子見てますとか、よっぽど酔ってるようにチャンミンには見えるらしい。マネヒョンが「でも顔赤くなってないけどな…?」って不思議がってたけど、俺も飲んでないつもりだったのに、もしかしたら口にしたジュースにアルコールが入ってたのかもしれない。


「チャンミニ、お前……っ、」

「いやこっち戻るから!」

「ぶふーっ!嘘つけっ。くくっ……、ま、朝メールして」

「……はいはい」


チャンミンとキュヒョンが朝の連絡を約束して、そのままパーティー会場を後にした。



「ユノ大丈夫か?」


ハイヤーの後部座席の、おれの左側に座るマネヒョンに聞かれる。重要じゃないことを。


「ああ…、まあ、ゆっくり休みます。ふはははは♪」

「気をつけて飲めよー。俺はいったん会場戻るから」

「はーい♪」

「…………」


俺の右側に座ってスモーク越しに深夜の街並みを見つめるチャンミンは何も言わない。ただ俺達のコートの下に紛れて、小指だけ握り締めてきたその小さな体温が、重要だった。すべてだった。



チャンミンが、

今夜俺を選んだ証だったから






ホテル前に到着して車から降りる時ふと。
チャンミンの小指から離れる、この暖かさを守りたくて。

外気に触れさせたくなくて、マネヒョンにも出待ちのペンにもホテルのボーイにも奪われたくなくて。






コートのポッケに、この温もりを隠した。























すいません、長い間滞っておりました。。あのバナナ事件、初めは異常に萌えたんですが、どうううしてもユノさんの態度に納得いかなかったんです。冷た!っていうんですか。それで前日の観光シーンと当日のインタビューとステージとハイヤーから出る所と翌日JFK空港の動画をひたすら見てたんです。キモイです、はい。で、やっと思い付いたんです。あ、ユノさん『拗ねて』る?って。でも伝説的なホミンの場面ですので、読んで頂いた方の萌えを損なったお話になった方もいると思います。大変失礼しました。私の想像力のなさのせいです、申し訳ありませんでした。
片割れ8
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片割れ chap.8 #7















______C.side______












僕は













ユノを取った














動き出す足が僕のものじゃないみたい。














目を合わせたらどうするのか、「こっち来るな」と言われたらどうするのか、考えても分からなくて、考えるのが苦しくて、恐くて。

ただ隣に居たいと思う。呆れられてもいい。渋々でもいい。笑ってくれたら尚いいけど、とにかく許して欲しい。




本当は、隣に居たい





怪訝な顔をされるのが恐くて足元だけ見て進んだ。交互に進む両足はやっぱり感覚がふやけてる。

いつもごく自然に寄り添ってくれてたユノ。寄り添うってこんなに勇気がいることなのかと今震えるほど痛感する。僕はいつも気恥ずかしくて、そんなユノに詰(なじ)るような態度をとった。それをユノは、どんな気持ちで笑ってたんだろう。








ユノの前までたどり着いて、


もうパンク寸前。








あらかじめ狙いを定めてた場所しか見れない。

ユノの肘掛けに置いてあるバナナを取って空いた肘掛けに、腰を奥行き深く落とした。ユノの隣に寄り添えるよう上体を寝かして、背もたれに肘を突いた。



胸元にすぐユノの横顔。


鼻先にすぐユノの後頭部。




でもユノは無反応だった。こんなに近くに居るはずなのに、誰よりも遠く思えて触れることもできない。ユノは全然反応しない。




「…………」


「…………」






恐い。
喉が渇く。
渇いて唇が干上がってる。







僕は何も言えない


ユノは何も言わない




「…………」

「…………」





ユノお願いだから、何か言って



こっちを向いて













ユノ、










「……ごめ、、…なさい…っ…」


「集中しろよ」







だけどユノは、僕を肯定するでも否定するでもなく、またそのまま黙って手元のゲームをクリアし続けた。




























「そろそろインタビュー撮るよー。カメラの前来て」

「はい」「…はい」


すっくと立ち上がって、ユノはソファから離れて行った。ゲーム機と僕を置き去りにして。









「チャンミン、ユノの隣立って」

「……は、い」





なんでそんなに遠いの?






カメラの横に質問の書かれたクリップボードを置かれて、それを僕たちが回答する。


『何がニューヨークで印象的な思い出になりそうですか?』


「お前言って」

「あ、はい……。えー、今年で三回目の訪問になるんですが、ーーーーーー」


とりあえず、べらべらしゃべった。もっともらしいことを並べ立てて時間を稼いだ。だって今は必要な場面。ユノの隣だから、ユノの隣に居れる。ユノの方へ向いて話せば目も合わせて頷いてくれるけど、……どこか、ぎこち、なくて。

僕らだから分かる。ちぐはぐな……感じ……。


「じゃあ、次ユノさんがコメントお願いします」

「はい」


ユノが話す番になると、ユノはカメラだけ見てしゃべった。僕の方を見ることもない。いつもは僕を伺うように見てくれるのに。






「……」




目の前が、暗い。







これ無視なんてレベルじゃない。





たぶんもう……、












嫌われてる……





「…、、……」



どうしよう、でも、どうしようもない


柔らかなユノの声音をぼんやり聞きながら思った。
これほど怒らせておいて、昨日の僕なんてユノよりもっと露骨に無視してたから自分勝手な話だけど、「やっぱりいっそ別れよう」なんて言われたら、僕どうなるんだろう。




あれ……、…?





……もしかして、、






『必要な時以外近付かない』






あの言葉事態、別れようって意味…だった?





もしかして僕、もうフラれてる?









そういう意味……?




「……ぁ……」













闇が、襲って来る















「はい、じゃあ最後の質問です」

「はい」「……」









嘘……










『ユノさんはまだチャンミンさんをTOHOSINKIのマンネだと思っていますか?』




「えー、チャンミンは…」

「…」








僕はカメラに向かうユノの横顔を見た。






ユノ、僕たち

















……ヒョンとマンネに、戻りましたか?





















______Shim Jae Won.side______












なぜか




やらしいものを見てしまったような
気分になって、



思わず目を反らした。


そんな自分が恥ずかしい。





なにしてるの、俺は
二人が仲いいのは当たり前じゃんか


思わず自嘲してもう一度目線だけ二人に戻してみる。
さっきまでストレッチしてたチャンミンが、ユノの座るソファの肘掛けに座って一緒にユノのやってるゲームの液晶画面を眺めてるだけ。


だけ、なんだけど……



「……、、、」


喉が鳴りそう。

チャンミンがあまりに色っぽく見えたから。
最近のチャンミンの色気は半端じゃない。仕草、目線、声の伸び、確実に感覚を掴んだパフォーマンスをしてくる。


「……近すぎ


座るというよりは、肩肘を突いて肘掛けに倒れこんでいるから、ユノに触れてはいないけど、ほとんどしなだれかかるように寄り添ってるチャンミン。


「仲いいねー♪この画(え)使えるな」

 
モニターから流れるライブ音に紛れて、他のスタッフが嬉しそうな声を上げたけど、俺はそんな風に見えない。


ユノの顔と、衣装からばっくりはだけたチャンミンの胸が異常に近くて、言い方おかしいけど誘惑してるような体勢。チャンミンの手にしてる一本のバナナもそれに助長して、見てるこっちが恥ずかしい。男同士なら笑いながらツッコむとこでしょ、それは。

なのに、お互い何も言わず目も合わせず、触れるか触れないかの距離で、ゲーム画面をただ見つめる二人が逆に奇妙。奇妙っていうか、艶かしい雰囲気すらある。




 


なんか、おかしくない?この二人……






辺りを見回すと周りの連中はユノとチャンミンを物珍しげに、嬉々として見つめてる。
そう、珍しい。チャンミンが周りに見せつけるようにユノとの仲をアピールするのは。

やらせ……?


「…………」


それにしてはユノが無反応だし。チャンミンの存在を無視して、ソーセージ頬張りながらゲームをずっと続けてる。

 



 
喧嘩でもしてるとか?






自分でも理屈のない、流れのない疑問がぽんぽん湧いてきて困ってきた。今日の公演は何としてでも成功させてやりたい。
たぶん、全出演者の中で、今日一番熱くなってるのがユノだから。







ごめんなさい

集中しろ









やっぱ喧嘩か……。

微かに聞こえてきた二人の会話でやっと検討がついた。しかも今回はこれまた珍しくチャンミンが悪いらしい。

インタビュー撮影の掛け声がかかって、ユノはすぐスタンバイに入った。チャンミンは、さっきユノの座っていた位置に体をずらして、そのままバナナとゲーム機を抱えてちょこんと座ってる。少し俯いた顔に髪が掛かって表情は見えないけど、撫で肩がさらに下がってる。分かりやすい。



可愛いマンネを本番直前に落ち込ませて……
何やってんだ、ユノは



本番前のユノは鬼だと思う。昔から変わらない。熱くなり過ぎる。でもリーダーだから周りのことはよく見てるコなのに、珍しくチャンミンを見てない。
配慮に欠けてる。一番大事にしなきゃいけない相手なのに。


「……ったく、」







二人とも可愛い弟みたいな奴らだから、チャンミンも何とかしてやりたい。

撮影を終えて、レストルームに行くと言って控え室から出て行ったチャンミンの後を追った。 




追って、びっくりした。







「チャ……ユノと何かあった!?」

「……っ、あ、や……ちょっと、ほっとして……」


手洗い場でチャンミンが泣いてた。

チャンミンが泣いてる。
 

「チャンミン……」


でもメイクが崩れないように、顔を真下に向けて涙を落としてる姿がチャンミンらしいと思う。聡明な人間。

その涙が綺麗。不謹慎にも美しいとさえ思えて、胸が締め付けられた。

このコは軽い愚痴は言うくせに、大事な所は一人で限界まで我慢するから……。


「どした?」

「いや、あの……」

「ユノと喧嘩してるんだったら俺が間に入って聞いてあげる。ユノ呼んでこようか?」

「あ、違います違います!なんか…さっきのインタビューで、ユノ、ヒョンが僕を、パートナーって言ってくれて。何か妙に感動しちゃったんすよねっ。何でですかね?あっはっは!」

「そっかぁ……それは、嬉しいよね……」

「はい……」


俯きがちに微笑みをくれるチャンミンが愛しくて仕方ない。

二人になって、鬼みたいな俺やユノのしごきを、ずっと頑張って受けてきたもんな、チャンミンは。。


「……ユノが、このマディソンスクエアガーデンにどれだけ思い入れあるか、分かるよね?」


穏やかに頷くチャンミンも可愛いらしい。
そうだよね、チャンミンはユノのこと知り尽くしてるもんね。

マディソンスクエアガーデンは、あのマイケル・ジャクソンが個人名義で単独コンサートを開いた最後の場所。ユノにとって、特別な、夢の舞台。


「胸張って行ってこいよ。俺もチャンミンはすごいコだって認めてる!」

「だははははっ、あざーっす!」

「本当だよ?」

「ふふっ、はい。ありがとうございます」


普通より、踊りの苦手な少年だったチャンミン。それがここまで成長した。努力はもちろん、ユノとはまた違う意味で、このコもまた天才だと思う。


「よし、じゃあ行くよ!」

「うぃっす!」


チャンミンの肩を揺さぶって士気を高めて。そのまま二人でステージに向かった。





ふと、




「そういえばさ」

「はい」

「ユノの去年のマイケル追悼公演のパフォーマンス見たろ?あれ格好良かったよねー♪」

「はい、完璧でした」

「ユノはきっとあれ以上のもの今日出してくるから。負けないで、チャンミン」

「了解です」









ふと、







「そういえばですね」

「うん」

「あの時のパフォーマンス、その前に見てたんです」

「あー宿舎でも練習してた?ユノ」
 


チャンミンが誇らしげに笑った。





「いえ、夢に見たんです」
























______C.side______









『ユノさんはまだチャンミンさんをTOHOSINKIのマンネだと思っていますか?』









「とてもいい男に成長しました。チームのマンネというより、今は私のパートナーのような存在で、一番頼れる人間です。TOHOSINKIとして二人で皆さんに感動を与えられるよう精一杯努力していきますので、これからも暖かい応援をよろしくお願いします」



















『私のパートナー』









ユノが、言い切った。

人が聞けば単なるインタビューの回答。




だけど僕は、涙が堪えきれなかった。



















暗闇の中、

観客から隠れるようにリフティングの設置を腰に装着される。

緊張して、手まで血液が届かない。掌に息を吐いて、両手を馴染ませて体温を戻す。






鼓動が聞こえる。





スタートコールの鐘が鳴る。






悲鳴に地面が揺れる。








「そうだ……」




誕生日に決めたんだった。






愛に溺れて。溺れてユノしか見えなくなって。
見えないから余計周りを気にして、気にしすぎてユノの傍に行けなくなって。




僕本当に何やってたんだろう








一番大事なことを忘れてた





「思い出した……」




もう絶対、何があっても揺るがない







何があっても































誰よりも誇らしげに







ユノの隣に立ってみせる

















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片割れ chap.8 #6

















______Y.side______










いよいよスタート




ステージの上でやりたいこと全部やって


今日を見せられる機会は一度だけ




ただ、一度だけ








俺には



これしかないから











夢へ、前へ



















______C.side______










 「…………」


冗談だと、思いたい。


「…………」


冗談だと思いたい、けど。


「…………」


冗談じゃない。


「……。……支度、しないと……」


僕がいけなかった?僕はただ、ユノの小さな怒りに気付いて、その理由を知りたくて、そしたら僕だって考えてること言えて、お互い納得して、解決できるんじゃないかなって思ってただけなのに。





こんなはずじゃなかったのに






準備しなきゃいけないのに、体の感覚が鈍くて思うように動かない。重い。早く早くと思うのに、体はゆっくりとしか動かなくて、歯痒い。重い。いつもみたいに、「冗談だよ、ごめんな♪」ってまた部屋に戻ってきてくれたら、怒って笑って、それで済むのに。

そう願って何度もモダンアートみたいなお洒落な部屋のエントランスをちらちら確認したけど、扉は一つの物音も立てなかった。
やっと外に出れる支度が整うと、今度は僕がその重厚な扉の前で躊躇い続けた。





本当に……


「……っとに、、何やってんの僕……ぅっ」







こんなはずじゃなかったのに
















ロビーに向かうとすでに集合時間を過ぎてて、マネヒョンにさすがに注意された。


「チャンミン遅いぞ。何やってんだ?」

「すいません……」

「ユノ、ちゃんとチャンミンも連れてこいよ」

「え?あー、ちゃんと言ったって」


ユノは昨日の派手なブルゾンから一変、黒いコートに黒いシャツ、黒いキャップを被った、あまり拘ってない服装。でもバランス良くて顔も小さいから、何でもうまく着こなす。
そしてテミンと話してて、こっちを見ようともしない、ユノ。


「……」



完全に、ヤバい……

居場所が、、ない……、、



「チャンミニ遅いじゃん、らしくねーな?もう荷物バスに皆預けたから早く入れろよ」

「キュヒョナ……」

「ん?」


足先は自然にキュヒョナへ向かった。僕が居れる場所はそこしかなかった。

喧嘩しても、本気で揉めても、今までずっとずっとユノが歩み寄ってくれたり謝ったりする側で、僕は呆れるように諭したり許したりするだけの側だった。苦しい時は結局ユノに頼ってた。だからこんな状況初めてでどうしたらいいか分からない。

 

分からないんだ



「……ユノが、キレた…………」

「……は?」

「もう、近くに来るなって言われた……」



光が、遠ざかって

闇が、近付いて来る



「ちょ、待てよ……なんか勘違いなんじゃない?昨日はユノヒョンがお前怒ってるのかって心配してたぞ?」

「……だって、、隣に居たら怪しく思われるだろ?ユノは何も考えてないから……」


闘う覚悟はある。けどまだ準備も自信もない。再始動して一年も経ってない。未だに昔のメンバー達の影もある。はっきり言って、不安定。今バレたら、オワリだ思う。


「アンニョン♪キュヒョニヒョン!……チャンミニヒョン大丈夫ですか?……何か、顔色悪くないですか?」

「テミン…」


テミンは気が利いて、本当に努力家の優しいコ。僕たちだけの公演じゃない。後輩のコ達にも配慮しないと。


「…大丈夫!今日の公演盛り上がろうな?」

「はいっ、僕すっごい楽しみです!ユノヒョン相当気合入ってますね!!今、たくさんアドバイスもらってたんですよ♪」

「そっか……」


何気ない振りをしてユノの様子を伺うと、今度は別のガールズグループが挨拶に来て、いつも通り優しく対応してた。


僕だけが、遠かった。



でもユノのことだから、こんなことすぐ忘れてまたふらふら僕の側に来るかもしれない。

そう思ってた。






















だけどユノは、マジだった。














会場に着いて、控え室に入って、リハーサルをして、控え室に戻って、ヘアメイクして衣装に着替えて、会見してまた控え室に戻って。

本当に必要な場面以外、ユノと僕の距離は遠かった。喋ったのはリハーサルと会見の時くらい。それまではなんとか周りを気にして笑えてたけど、もう無理だった。控え室にいても無言のユノが恐くて近付けない。


「チャンミン?ここ座りな?」


スタッフさんの一人がユノの隣の席へ促してくれたけど、


「あ…、僕ストレッチしたいんで。代わりに座って下さい……」

「……」


とにかくユノが恐くて座れない。『俺の近くに来るな』って呪文にかかって近付けない。

ユノは何も言わない。

ダンサーさんやスタッフさんに囲まれて。今日は振り付け師のジェウォン先生までついて、最終確認した。僕たちの控え室と言っても二人だけじゃない。隅ではカメラもひたすら回ってる。

その後の長い待ち時間の間も、皆リラックスして仮眠を取ったり音楽を聴いたり、ユノもゲームをして遊んでるけど、僕は一人ぞっとしてた。



ユノと、目が一切合わない……



このままじゃまずい。どうしようどうしようってぐるぐる頭の中でその言葉ばかり繰り返して。でも立ち尽くすのは不自然だからとにかく体を捻ったり屈伸したり上下に揺すったり。


「お腹すいた~、何かあります?」


って突然のユノの声に、びくっとなったのを誰にも気付かれなかったか情けないほど心配したり。


「……っ、、」







こんなの、本当は嫌なんだ



『俺の隣に居ろよ。ふらふらするなよ』



僕だって本当は、ユノの隣に居たいのに







マネヒョンがバナナを差し入れてユノの左手の肘掛けに、スタッフさんがその後ソーセージを持ってきて右手の肘掛けに置いていった。ユノは一人掛けのソファの連なった真ん中に座ってて、左右の席は仮眠を取るダンサーさん達で埋まってた。


僕が隣に行くスペースなんて、

これっぽっちもない。













そろそろインタビューの撮影時間









それが終わったらステージ入り









もう時間










もう時間













ユノの隣になんて行けない







皆いる






カメラだって回ってる














でも今、ユノの隣に行かなかったら











行かなかったら……






























永遠にこの距離のままな気がする


























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片割れ chap.8 #5











______C.side______











ユノが






怒った












「……、、……」


しかも本当に眠っちゃったし。
規則的に肩が上下してる。肩肘をついてユノの横顔をそっと覗きこんでみたけど、やっぱり寝てる。口も開けずに。感情の消えた綺麗な横顔。細かな睫毛が小さく震えてる。


「…………ど、、」


どうしよう。今までだって喧嘩することはあった。いや、かなりしてきた。こんな小さなこと、気にすることないのかもしれない。



だけど明らかに今までとどこか質が違う



「……ユノ……」


そっと背中に触れるけど、もちろん答えなんて返ってこない。
ワールドツアーのための滞在だけど旅行に来てる気分もあって。ユノもいて他のグループの皆もいて。

浮かれ過ぎてた?
視界にユノを入れるだけで安心できて、皆でふざけたり美味しいもの食べて寛いだ。でもユノが人前でがんがん突っ込んでくるからどこまで対応したらいいか困惑して、無視した、結果。

それ?
でも無視したことなんて二人だけの時も今まで何度だってあるのに。その度に様子を伺うように優しく、また歩み寄ってくれてたのに。


「……、…考えすぎ?、」


本当に眠くて不機嫌だっただけとか……。

触れるユノの背筋を感じる。
ユノの体は未知。想像のつかない動きに魅せられる。何度だって悔しいほどにぞくぞくする。キュヒョナにユノペンかって冗談で言われたけど、あながち嘘じゃない。
本当に、憧れて、もいるから。。


寝てるユノにも拒否されたらどうしようって恐かったけど、ゆっくり、そっと、ちょこんと付ける程度のキスをうなじに落とした。
明日きちんと理由を聞きたい。じゃないと不安で仕方ない。






明日、目が覚めたら



いつも通りのユノに戻ってますように


















______Y.side______











隣にいて


傍らに寄り添ってて






そしたら俺、安心して



いつだって子供みたいに、はしゃいでられる









目が覚めると、気持ちいい。
仰向けに転がった右肩に、ふわふわパーマの髪が乗っかってる。チャンミンの体温と俺の体温が一緒になってて、気持ちいい。



二人で一つになれる


なれるよ、隣に居たら





「……チャンミナ、起きよ」

「ん……」


寝るのが大好きなチャンミン。睡眠を邪魔される寝起きが苦手なチャンミン。なんとなく覚醒すると、ぼーっと俺の顔を眺めてきた。カーテンを閉め忘れた窓から、栗色の髪に光が入ってる。睫毛に光が乗る。瞳に光が遊ぶ。
綺麗で見入ってしまうから、五秒だけと決めて見惚れて、その後ベッドから抜け出してチャンミンから離れた。

軽くストレッチして柔軟して、リハーサル時の確認事項と改善箇所を思い起こす。


「ユノ」

「んー?」

「昨日……怒ってた、よね?」

「いいよ、もう…」


その話は今止めてくれ。ライブに集中したい。マディソンスクエアガーデンなんだ。今まで以上、最高にインパクトのあるパフォーマンスにしたい。


「何で?……何で、怒ったの?僕昨日は浮かれて楽しんでましたけど、ちゃんと今日のライブのこと一番に考えてるから」

「分かったって」


今揉めたくないし、そんな話し合いできる時間もない。
洗面所で顔を洗って髭を剃って、歯を磨きながら寝室に戻って着る服を適当に取り出した。チャンミンはまだベッドから動こうとしない。


「ちょっと、、何で怒ったのか教えてくれないと分かんないって。僕が無視したから?それは謝るけど、……ユノが周りを気にしなさ過ぎる…から……」


あーもう面倒くさい。何でかなんて今日の公演には関係ないのに。それに俺だって一応気にはしてた。


「……っ、チャンミナは気にし過ぎだろ。別に抱き合ったりキスしたりするわけでもないのに。隣に居ろよ、ふらふらするなよ」

「なっ…そんなことするか!当たり前でしょ!?それにふらふらしてるのはあんただっ。僕にだって他に一緒にいたい友達もいるのに、ずっとユノの隣に居るなんて無理だし怪しすぎるって」


できればずっと居てほしいけど、ずっとなんて言ってない。あー面倒くさい。こんなこと今日はやりたくないのに。




なんで分かってくれないの?




「……あっそ。じゃあもう俺の近くに来るな」

「……へ…」

「必要な時以外俺もチャンミナに近付かないわ、いちいち周り気にするの面倒くさいし」

「……ユ、、」

「俺先ロビー行ってるから、チャンミナも早く用意して出ろよ」


寝間着を蹴り飛ばして、とにかく服を着て口をゆすいでベッドルームに戻らず部屋を出た。
















______C.side______















ユノが







完全に







キレた


















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片割れ chap.8 #4
















______C.side______









「キュヒョナ~~♪♪♪」

「おぅ、チャンミニ、アンニョ!」


空港内のラウンジで、気の置けない親友の顔をやっと見つけて、あまりの嬉しさに抱きついた。


「あははっ、なになに、超ご機嫌じゃん」

「お前の顔見れたからだよっっ!もう朝から本当に大変でさー、ユノがっ」
 
「ヒョンが?」


盛大に愚痴れるのなんてキュヒョナだけだし。ここは是非親友の苦労を共感してもらいたい。


「ユノがもう全っ然全っ然行く準備しなくて。ユノがさー、無くしたものも探さないから全部僕がユノのこと全部やらなきゃいけないのに、ユノが甘えてくるなら本っ当に邪魔で!ユノって大変なんだって本当……」

「ねえ、……このノロケ話いつまで続くの……?」

「ば…っ、ノロケてないわ!愚痴だろ愚痴っ!」

「ユノユノユノユノお前ユノペンかっ」

「…っ。昨日だって、待ってたのに全然帰ってこないんだよ?何時間待ったと思う?」

「連絡しなかったの?」

「……してないけど」

「なんで?」

「別に連絡してまで帰らせたくないっていうか、……別に約束もしてなかったし……いやこういうのは自発的に早く帰ってくるもんだろ?」

「……新妻かお前は、、」


珍しいものでも見るように、あんぐりと口を開けて呆然とするキュヒョナを見て、閉口してしまった。

最近ユノばかりだ、僕は。未だに可愛い感じとか、甘える感じとか、絶対出せないのに。
渋々とか、からかいながらとか、酔っぱらいながらとか、文句言いながらとか。
どこか必ずひねくれてる、常に。
そのくせ傍にいないと何か足りなくてイライラして……始末に終えない。


「……だって、、」






息抜きしなきゃ、たまには。




おかしくなりそうなくらい、





ユノを好きになり過ぎてる。





「もともとそういう人じゃん、ユノヒョンって。ちょっと落ち着けよ、せっかくニューヨークに来て遊ぶ時間もあるんだし。皆で楽しも?」

「だよね……」

「チャンミニ顔に出やすいからさ、撮影カメラも海外のペン達もいるし、滞在中は気を付けろよ?」

「だよね……」


海外来てるからってユノと観光できるわけじゃない、ユノはどうせふらふらするだろうし。でもニューヨークってだけでワクワクしてる。


「……飛行機の中は、大丈夫だよね?指定席だし。二人で話しても、、別に怪しくないよな?」

「……お前重症過ぎだろ……、、」

「もう、助けてキュヒョナ~っ!」


なんかもう距離感が掴めない。心も身体も繋がって。メンバーで恋人で仲間で。
何が自然で何が不自然なのか分からない。
もう一度キュヒョナにしがみついて、散々呆れられた。


「とりあえず、一緒にいてくれっ。そしたらユノと一緒にいても怪しまれない気がする!」

「俺は防波堤か……。てか、ここまでくるともはや可愛いわチャンミニ……俺まじで応援するから」

「あざーっす!!サランヘ!!」


持つべきものは、やっぱり友だ。


「チャンミニヒョン!キュヒョニヒョン!」

「おー、ミノ♪」


シャイニーも到着して、ミノが抜け出して来てくれた。

「チャンミニヒョン」

「ん?」

「僕考えたんですけど、応援しますヒョン達のこと!二人とも尊敬する大好きな人達だし」

「ミノ……」

「えと、、で、やっぱりユノヒョンの前とかでは、気ぃ使った方がいいです、よね?すいません、今までいっぱい飲みに行ったり抱きついちゃったりしてて。僕チャンミニヒョンが大好きだから。でも嫌な気分になるようなら、これからは気を付けます」


ぺこっとお辞儀するミノが可愛くて可愛くて、嬉しくて。不覚にも泣きそうになったのを必死で隠した。


「そんなわけないだろ!?ってかそんな気なんて使うなよ、僕が嫌だからっ」

「…本当っすか?」

「当たり前だろ!ライブ中も皆で盛り上がろう!観光もギュラインで楽しもう!最終日のフリーどこ行く?」

「やった♪僕どこでもいいっす!」

「俺ガイドブック持ってるから一緒に見ようぜ」


僕の周りには、こんなに理解しようとしてくれる仲間がいる。それがどれほど有り難いことか噛み締める。

自由奔放なユノくらい受け止めないと、バチが当たりそう。
























______Y.side______









飛行機の中は退屈で、いろんな席に回っていろんな仲間と写真を撮りあってチャンミンの隣に戻って。また暇になると、あちこち回って遊んでチャンミンの所へ返った。


「チャンミナ、なあなあ」

「ん……何……」

「トランプしよ♪」

「……もう、、寝れないんでしょ……」

「あははははっ。なんか賭けるから許して♪」

「じゃあ、三回戦でっ!」


寝てるチャンミンを起こして一緒に遊んで笑って。少しは寝て。でもやっぱり気持ちは楽しみですぐ起きた。
今回の会場がマディソンスクエアガーデンだから。あのマイケル・ジャクソンが立った舞台に立てる。
しかも二泊三日滞在のうち初日は団体観光、二日目のライブ後はアフターパーティ。三日目はフリー。チャンミンが海外でのんびりしたいって言ってた願いも少しは叶う。
そして結局スケジュール調整ができなかったシウォンの不在。シウォンには悪いけど、『邪魔者は消えた』。

言うことなし。


「よしっ!!」

「ユノ、、ライブ明日っすからね?今気合い入れても意味ないからね?」

「お♪SMTバス発見!はは、ピンクのバス目立って可愛いなぁ♪」

「聞いてるー?」


飛行機からそのまま乗れるよう滑走路付近に停まるバスが綺麗で可愛らしい。真っ先にバスに乗り込んで一番後ろの窓際に座った。


「あ、ここダメ。空けて」

「へ?」

「チャンミナ来るから」 


一緒に乗り込んで隣に座ろうとしたイトゥクに謝る。イトゥクには前の席に座ってもらってチャンミンを待った。だけど少し後から来たチャンミンは楽しそうにミノと座って、俺の方を見ようともしなかった。


「……あれ」

「んー?ユノ?」

「……。イトゥクやっぱいいわ。そっち俺も座っていい?」

「ん?いいよ?」


別に席なんて決まってなかったけど。チャンミンは当然俺の隣に来ると思ってた。

……まあ、いっか。着いたばっかりだし。

あんまり気にもとめなくて、ホテルに着いてスジュの部屋に行って大騒ぎ。シンドンとベランダで写真撮ったり、タイムズスクエア見えるかなとか探したりとにかく楽しかった。


「おーい、セントラルパーク行くぞー!!観光バス皆乗って!ドキュメントの撮影入るから私服に着替えて」

「はーい!」「はーい!」「はーい!」


目まぐるしいタイムスケジュールだけど、チャンミンが居るから。楽しいものは楽しい。


「チャンミナ、セルカ撮ろう!」

「え、二人はちょっと……皆もカメラもいるし」

「はあ?」

「キュヒョナ、一緒に三人で撮ろう?ユノヒョン撮って、はい!」


別に同じグループだからちょっとくらい二人で撮っても大丈夫なのに。俺以外の人とはめちゃくちゃツーショットで撮ってるのに。
でも、とにかく二人ではダメらしい。ならチャンミンだけ撮るのならいいのかなって考えて、セントラルパークに着いてまたチャンミンに声をかけた。


「チャンミナ!こっち向いて♪」

「……」

「チャンミナ~チャンドラ~?」

「あ、ソンミニヒョンギター弾くんですか?へー格好いい!僕も興味ある!!」


全然向いてくれない。聞こえない振りの完全無視。仕方がないから、ソンミンのギターに夢中の、チャンミンの俯いた後頭部だけ撮った。

なんで?俺何かまたしたっけ?飛行機はあんなに仲良かったのに。確かに注意しなきゃとは思うけど、ここまで距離離さないといけないの?


「ユノヒョン、楽しいっすね♪」


キュヒョンが声をかけてくれたけど。


「……ああ、楽しいよな。なぁ、チャンミナ何か怒ってる?」

「ええ?めっちゃ楽しそうじゃないっすか?何も怒ってないっすよ?」

「あぁ、、そっか。そうだよな?」


なんだか微妙な距離感のまま集団で晩ごはんを食べて散歩して、遠からず近からずのチャンミン。「グループで」って指定されてる以外隣に来ることもない。

すっごい不安で。俺やっぱ何かしちゃったんじゃないかなってすごい考えて。色々色々考えて。

だったらすぐにでも謝りたいけど、周りはいるし撮影カメラもそのまま流れててさすがにできない。やっと二人になれたのは時差ボケも考慮された深夜のホテルの部屋だった。


「チャンミナ……、、あの、さ…」

「ねえ、ユノ、二人でセルカ撮ろう?」

「へ?」

「景色が写った方がいいっすよね?窓際行こうよ」


さっきと全然態度違う。
俺めっちゃ悩んでたのに。
ってか、ホテルの部屋で撮ったってどこも変わんないだろ?


何なの、一体……






「……やだ」


「……え」



「俺もう寝るわ」

「え、、」


速攻でシャワーを浴びて、髪もほとんど乾かないままベッドに入ってモダンチックな質感の白い壁を睨みながら布団にくるまった。
腹がたって、腹がたって。


チャンミンのシャワーを浴びる音が止まって、少しするとおずおず俺のベッドに入って来たのを背中で感じ取ったけど無視した。
だってさっきまで俺が無視されてたし。


「ゆ、、ユノ……?」

「…………」


こんなことでイライラしてる場合じゃない、明日は憧れの舞台。
ライブに集中して、早く、早く、早く、寝ないと。








好きで、好きで、



心も身体も繋がって






チャンミンが


何もかも許してくれるから







俺は完全にいい気になってて




本当にチャンミンが自分のものに


なってるような錯覚をおこしてて











少しの自由も許せない、






酷い男に成り下がってた


























お返事返せず遅れております。本っ当に申し訳ありません!!!
片割れ8
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片割れ chap.8 #3













______Y.side______










「ねえ……」


愛する人の声で起こされる幸せ。


「ね、ユノ」


俺の名前を呼ぶ、声。


「ユノ……」


耳元に触れる唇から、囁く、声。
隣から身体半分覆い被さる、イタズラっこな体温。
くすぐるように触れてくる、綺麗な、手。


「ん、チャンミ…」


もう離せない、俺の人。


「どうしよう、飛行機乗り遅れちゃった♪」

「え!!!??」


体中の筋肉が縮み上がる。反動で飛び起きる。横目にチャンミンが吹っ飛んでいく姿が見えるけどそれどころじゃない。脳が覚醒して一気に目が覚める、っていうか冴え渡る。
やばい、やばい、やばい。
マネヒョン、マネヒョン、マネヒョン!


「おい!!マネヒョンに連絡!!!」


え、どうしようどうしよう。本当にどうしよう。
ベットから飛び降りてフローリングに積み上げてたクリーニング済みの服の中から指定のものを探すけど、なかなか見つからない。


「チャンミナ!!!おい電話!!!」


振り返るとベットの壁際にまるっと小さく体を纏めてるチャンミン。全然動く気配がない。


「何やってんだよ!!早く電話しろよ!!!」

「……っつ、、鼻ぶつかった……」

「そんなのいいから電話!!」


まずい、まずい。シャワー浴びたかったのに。美容院で髪セットしなきゃいけなかったのに。直に仁川空港行けばすぐ後続に乗れる?
やっと見つけた服を引っ張り上げて、時間を確認したいのに今後はスマホが見つからない。


「おい今何時!!!?」

「……五時」

「へ?」

「……」

「……夕方の?」

「朝のっ!」


朝十時半のフライトだから……


「……ウソ?……なんだ、良かったぁ~」


心の底から安心して、とろとろベットに戻った。チャンミンの丸まったままの背中を抱えて、暖かさを湯たんぽ代わりに感じ取る。その心地よさに新しい睡魔が襲ってくる。幸せな襲来。


「あー、、びっくりしたぁ~……」

「……こうでもしないと起きないじゃん、良かったじゃん、服見つかって。どうせ用意してなかったんでしょ?……ユノ荷物の準備もしないと。はい、やって」

「いいじゃん……まだ時間あるし、、もうちょっとこうしてよ……」


チャンミンの首筋に鼻を突けると柔らかい匂いがする。ベビーパウダーの匂い、いつもの匂い。
これ嗅ぐといつも帰って来たなって感じがする。


「……あんた今何時?こんな時間に帰ってきたの?」

「んー…、…、、」


何時だっけ?地元の友達と友達がやってる新沙洞の店に行ってその後ボーリング行って、、何時だっけ……


「……さっきユノに投げ飛ばされて、鼻痛いんだけど……」

「あー、、…ごめ……」


すっごい焦ったからなぁ。……眠い。


「しかも鼻どうでもいいとかって言ったね。商売道具なんですけど、一応」

「へぇ……?……言った?」


まだ時間あるなら寝たい。飛行機でも寝れるけど、チャンミンと一緒に眠りたい。


「チャンミナ、、寝よ、ちょっとだけ……」

「……今寝たら、飛行機大変だって。十四時間っすよ?何か、一緒に映画でも…観ない?」

「大丈夫大丈夫……」


チャンミンをこっちに向かせて鼻先に唇を当てて。そのまま一つ下がって唇を重ねた。

気持ちいい。
好き。
一緒に居たい。
綺麗。
ほっとする。


もうちょっとだけ、くっついてよ?
俺チャンミンといると、すごくすごく安心できるんだ。


























______C.side______











朝の第一声がだいたい一緒。
それが挨拶かってくらい。


「チャンミナ~、スマホがない!」

「自分で探して!」

「探してもないー」


溜め息が出る。
この人本っ当面倒くさい。
頭も髪もぽあぽあなユノが自室からぽあぽあ出てきた。


「鞄は?昨日来てた服には?玄関とかないの?」

「見たってー」


まだトランクに何も詰めてないユノが、PCの前に座ってパジャマのままぼーっとネットサーフィンしだした。
怒鳴ってももう何の解決にならないって知ってるから。僕は黙ってユノが帰って歩いただろうルートを予想しながら探していく。
こんなの絶対本人がやった方がいいのに。ユノはしないから。


「……あ、」


スマホがあった。あった、鞄の中に。
カバンノナカニ。


「あったよ!」

「おー♪ありがと」

「鞄の中に入ってたよ!?本当にちゃんと探した!?」

「探したって。でも俺が探した時はなかったのっ」


そんなわけないだろ。あるんだから、実際。本当にイライラする。


「ねえ、やらないんなら荷物僕詰めちゃっていい!?適当にやるよ!?」

「お、ありがとう♪」

正直ユノを急かすより、僕がやった方が早い。下着とシェービングとiPadとサングラスと私服と……


「あ、観光する時はこれ着る!」

「……」


僕がわざわざ!きちんと!スペースを考えながら!トランクに入れた私服を引っ張り出して、やけに目立つ蛍光オレンジのブルゾンをぐちゃぐちゃに入れ直すユノを、殴りそうになった。


「……っ、じゃあ初めっからユノやれよ!」

「まだ時間あるだろ?」

もうねーよ!!
あと一時間でマネヒョンが美容院に連れて行ってくれる。
とにかく、そう。とにかく、終わらせて、安心したい。準備万端で落ち着きたい。



なのに、、


「チャ~ンミナ♪」

「……邪魔っ」


シベリアンハスキーよりでかいイヌが背中に抱きついてきて、さらなる我慢を重ねる。


「まだ時間あるから♪」

「ないって」


ユノは『我が儘』で『ワガママ』だ、すごく。


「だってニューヨーク行ったらずっとカメラ回るんだぞ?寝る以外ずっと皆といるんだぞ?ドキュメンタリー撮るってマネヒョン言ってたろ?」

「知ってるわ!」


だから僕は昨日待ってた、ユノが帰ってくるのを。いや別に約束してないし、待ってたっていうか宿舎に居ただけだけど。一緒になんて飽きるほど居れるけど、でも気持ちは待ってた。
帰って来なかったのはユノで、準備してないのはユノで、僕を優先しないのは、ユノだ。自分の都合のいい時だけ構うのはやめて欲しい。


「チャンミナ、こうしてるだけ……」


そう思うのに背中にしがみついてるユノを振り切れない自分にもイライラする。





だから僕は、


「……はぁ、、早く集合時間になんないかな……」

「なんで!?」


事務所の皆でライブできるSMTが大好き。親友もいて後輩もいて、ユノのことばかり考える自分から少し解放されるから。

『だったら、それまでは』って思える。
向き直ってユノの額と額をくっつけて。
もう少しだけ。



「キス……」

「ん♪」











素直に抱き締め合っていられる


























片割れ8
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片割れ chap.8 #2

(ご注意下さい、必ずお読み下さい)かなりぼんや~りとした宗教の解釈の仕方が出てまいります。ある程度資料やWebサイトを読んで勉強させて頂きましたが、ただのりょう(ゆのっぽん)の勝手な妄想の解釈です!!本当はもっと、より深く難しい問題です。あくまで登場人物の一人がこういう考え方もしてるよ、というのほほんな感覚でお読み下さい、またはスルーをお願いします。ただ、「片割れ」を書く上で、ずっとガチで考えていた、アホなりょうを笑ってお許し下さい……。( T∀T)































なぜ




君なのか






















偶然ドンへから連絡が入って会えたけど、チャンミンのことを言えなかった。言うつもりだったのに。


「何だよ、歯切れわりーなぁ。シウォンとお前だけの秘密か?そんな揉めてんの?」

「……いや、ちょっと……もう少し時間頂戴…。昼に親と会って、やっぱりちょっと考えちゃって……」

「おー♪お父さんとお母さん元気されてたか?光州帰れてないなー。あぁ、懐かしいっ」

「…………」


さっき会った両親と地元の景色が思い浮かんできて、思わず目頭を押して揉んだ。
頭痛い。
覚悟はしてたけど、いざ目の前で蒼白になってる二人を見て、現実を思い知らされた。
一番つらいはずのチャンミンには誤魔化したけど大丈夫だったか?ジヘをあの場に呼ばなかったのは、やっぱり俺恐かったのかな……。


「……ユノお前、……大丈夫?」

「うん、、大丈夫……」

「なんか……そんな深刻な問題なの?」

「深刻……かぁ、、どうだろ……」


俺はいいんだけどな。
二人で居れて、未来が見えて。
幸せなんだけどな。今、すごく。


「……っ、わっかんね……」

「ユノ……」

「……。……悪い、またちゃんと話したいこと言うから……。今日はお茶して帰る感じでいいか?」

「ぷっ、デートじゃねーんだから!いいよ、…くくっ、また何時でも聞くからさ、俺にできることあったら、まじで何でも言って?レラ様にも頼まれるし♪」

「あぁ…、はは、ありがと。ヒチョルのとこにも面会皆で行きたいな?」























なぜ




罪なのか



















銅雀区のバーに行くのは久しぶりで、少し緊張した。けどドアを開けると、開店前にも関わらずマスターが招き入れてくれて、「ユノさん、困った顔の時よく来ますね」と、笑いながら甘い苺のカクテルを作ってくれた。
だってチャンミンのこと何も隠さず話せるのなんて、ここしかない。
なんだかんだで付き合えたことを報告すると、皺の入った顔をぴんと伸ばしてコミカルに祝福してくれるマスター。それを見て、自然と笑える。


「あらまっ、おめでとうございますっ」

「あはは!ありがとうございます。でもなんだか、、今日改めて考えてしまって……」

「嬉しくないんですか?」

「……もう、、すんごい嬉しくて幸せですっ」


マスターの大笑いが俺たちしかいない店内に響いて、さっきまでのぼんやりと霞んでた気持ちすら晴れる気分。本当はチャンミンと笑って晴らしたかったけど。


「……マスター、『恥ずべき情欲』は知っていますか?」

「パウロがローマ人に宛てた手紙の第一章ですね?」

「大変難しい問題ですよね……」

「……。そうですか?いいんじゃないですか?オッケーでしょ」

「っ!!いや、オッケーって、あの。。」


マンガみたいに腕がバーカウンターからずり落ちて、本気でずっこけそうになった。
そういう考え方の人も、いるもんなの?


「マスターはあまりご存知ないのかもしれませんが……僕の信じる信仰にとっては、難しい問題なんです」

「じゃあ、諦めたいんですか?『マンネ』さんのこと」





























なぜ




チャンミンなのか




















「……いえ。全く」


「もう決まってるじゃないですか」

「はい、決めてます。未来へ連れていくのはこのコだと思ってます。…………まあ、それを親に伝えたんですが、やはりすぐには受け入れられなくて、……正直ショックは受けました」

「泣いて喜ばれたら逆に貴方が戸惑うんじゃないですか?」

「あははっ、確かにっ」

「ゆっくりゆっくり、ね。流れるまま」

「はい。ただ、……親を、悲しませたり怒らせたりするなんて、、と」



「……。とっても不思議なことですね。貴方はただ、人を好きになっただけなのにね」





























なぜ




好きなのか















「本当に、好きな、……それだけです」


だけど聖書に罪と書いてあると言われれば、これは……。


「パウロの手紙にある『恥ずべき情欲』というのは、そこだけ切り取ると貴方たちの関係は罪(的外れ)ということになる。ですけど、文脈と当時の時代背景を考察すると、自分たちの信仰するものとは違う、ローマの神々の祭る宗教やその儀式を非難するものであって、貴方たちのような関係のことを言っているのではない、と、いう解釈もあります。同性愛が原因で結局滅ぼされたとされる創世記十九章の有名なソドムとゴムラの話も、それを罪と定めるには無理があるんじゃないか、という説もありますし、他の箇所の『男色する者』は『神の門が開かない』という一節についても、当時横行していた幼児売春のことを示唆していたのでは、とかですね」

























なぜ




求めるのか




















「他の箇所でもそういった問題はいくつか出てきます」

「そうですね。じゃあ、そこを否定することで自分たちの関係は赦されるから認めろということにはならない。一筋縄じゃいかないから、世界中で論争されてるんでしょう。そんな大掛かりなこと個人単位でやってたら水掛け論で人生終わってしまいます。そこじゃなくて前を見ましょう。救われるにはどうしましょう?」

「……」

「ユノさん、仏教はご存知ですか?」

「……興味はありますが、十分に勉強させて頂いてはいません」

「以前、日本のある宗派のお坊さんにお会いしたことがあるんですがね、その方に言わせると、『同性との恋愛が罪として地獄にいくことになるのか』と悩まれてた方に言ったお説教があるそうなんですが…」


マスターの真剣な顔に姿勢を正した。
決めたなら、とことん正面からぶつからないといけない。


「はい……、参考に聞かせてもらいます……」

「そんなのごっちゃにして、現代人皆もれなく地獄行きですって」



「……へ?」

「誰かしら何らかの悪いことやってますよと。小さい時イタズラで蟻を潰したり、借りたもの返さなかっただけで地獄行くんだからもうしょうがありません、ですって。あれは笑わせてもらいました♪はっはっは♪」


「はあ…」


力んだ分、どっと肩の力が抜けた。
チャンミンから借りてそのまま忘れちゃうことなんてざらだし、俺だったらどんだけ酷い所いっちゃうの?

苺だ苺、カクテルをひとまずゆっくり飲もう。
少なくともここにいる間は、ゆっくり聴こう。
まだここは、地獄じゃない。


「例えばこのお酒、飲んだら罪に堕ちますか」


そう言って、マスターが焼酎を、カウンターに置いた小さなグラス二つへ注いだ。飲み屋なんかでよく見るもの。


「多少ならよいと考えてます」

「多少ならよいって貴方、飲みの席で年上につがれた酒は飲まなきゃいけないと思うのが人情でしょう。それで多少で止まりますか?途中で断って、次に注ぎにきた他の年上になんて言うんですか?それだったら一斉飲まない方がいいですよ」

「……確かに」


二つの注がれたグラスをカチンとくっつけて微笑むマスターが今日も優しい。世界にはいろんな愛があるように、いろんな考え方があるんだと改めて気付かされる。


「でも可愛い奴だと思うから注いでる。それを有難い先輩だと思って受け取る。お互いの情に感謝し合って杯を酌み交わす。だけど飲酒すると、地獄に堕ちる。釜茹でにされた油を飲まされたり弓矢で射られたり、焼けた鉄の地面を走らされたあげく、鉄の棒で打たれたりする地獄に行くことになる」

「い、痛そうですねぇ。。」

「ふふっ、痛いでしょうね~。一体どうしましょうかね?どうしたらこの地獄へ堕ちずに救われますかね?」

「うーん、、どうしましょう…」

「そういうことを模索しながら生きていく、ということでいいんじゃないですか?言い方は荒いですが、代償行為だって立派な救いの道の一つだと思います。仏教には追善供養で救われる、という教えもあるそうです」

「誰かのためになるようなことを考えてやってみる、とか……」

「奉仕活動もそうかもしれませんし、それこそ貴方は有名な方なんでしょうから、お仕事で誰かに感動を与えたり、楽しんでもらったりすることも、一つの救いになるかもしれませんね」

「はー、なるほど」

「そもそも宗派や場所で様々ですけど、貴方今まで一度も交際したことないんですか?毎週きちんとお祈り行けてるんですか?暴飲暴食慎めてますか?」

「……すいません、色々思い当たりますね、あははっ」

「ふはは!そうでしょ?仕方ないんです、それは人間いろんな理由がありますから。ですからね、別にいいんじゃないですか?誰も皆修行中なんですし。『片割れ』も探している旅の途中なんですから」

「そうかもしれませんね。…ふぅ、、今日も興味深いお話を聞けました、ありがとうございます。マスターも一杯飲みますか?この焼酎、お礼に奢らせてもらいますっ」

「貴方の杯はお断りします、早く帰って下さい。なーんてね♪」

「あはーはーはー!」


最後はマスターお得意のウインクで締めてくれて、本当に笑った。






救われようが何だろうが



俺の夢は、それだから






部屋に戻るとスッキリ顔のチャンミンがリビングにいて、やっぱり嬉しいなと思う。頬っぺもつるつるチャンミンが、可愛らしい。

いつも居るけど、いつも嬉しい

この気持ちは、譲れない。確かに。


「おー、確かに顔ちょっとスッキリしてるかもな?」

「で、しょー♪ジムにも行ってきたし、来年のツアーはまじで気合入れるよ!」


なんだか気合入ってるチャンミンにますます嬉しくなる。もうマンネじゃない。守りたい気持ちと一緒に隣で歩いていきたい気持ち。
チャンミンの肩を揺すって話に乗っかった。


「チャンミナ!よし、やっぱ『ビバルイ』やろ!!絶対ウケる!」

「……へ…」

「皆楽しんでくれるって♪やろやろ♪」

「やだやだっ!!!」

「いいだろ別に?なんでそんな嫌がんの?」

「えぇ、、いやなんか恥ずかしいだろ!!」

「恥ずかしがってたら何もできねーだろ」

「……こんなのウケないって、ね?お願いだからやめとこ?」


愛嬌使って頑なに拒んでくるけど、俺だって譲れない。チャンミンと一緒に、誰かの心に残ることを全力でしたい。


「むうぅ~……じゃあ俺、、、身を削って完成させた一発芸やるぞ……いいのか、アレで」

「……、、アレって……ウソでしょ」

「べっ♪」


舌の側面をウェーブ状に曲げて、俺の二年三ヶ月かかって編み出した得意技「四つ葉のクローバー」をぺろんと披露した。これやるとチャンミンはいっつも爆笑するから。
チャンミンを笑わせたい時の対処法。


「あひゃひゃひゃひゃ!きたねー!!か、顔がおじいちゃんっ!!ユノそれ絶対やめた方がいいって」

「ってことで、『ビバ…」

「ユノ!その前にニューヨーク!SMT!ラコステの服来て空港入るから、ちゃんと準備して!ユノ青いやつだよ?」

「え、でも別に今しなくて…」

「早く早く!!あんたいっつも慌ただしいから!はい、確認!」




















なんか俺もう結婚したのかな?




そんな気分♪





















大変お粗末でした。。なんせガチのホミンホ信者でして……こんな話まで載っけてすいません。読んで頂いただけでも、本当にありがとうございました!!次からは夫婦神起かと思います。またよろしくお願いしますー♪
片割れ8
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片割れ chap.8 #1

(注意して下さい、必ずお読み下さい)ユノの信仰している宗教がぼやけてますが出てまいります。あと社会的に、二人の関係があまり受け入れられないだろうという箇所もあります。そして、分裂の時の理由に金銭問題をあげている箇所が一つありますが、これは諸説あるので、私の勝手な見解です。気分を害される可能性がありますので、本当に十分ご注意下さい。全羅道の方言は広島弁に置き換えています。イメージの合わない方、大変申し訳ありません。



























俺たちは


禁忌の愛を


突き進む
















______C.side______











なぜ




貴方なのか















会社のオフィス。男の上司が何かしらの用事を指示して、綺麗な女性社員を部屋から追い払った。部屋には上司とその部下の男だけになる。


『邪魔者は……消えた……』


不敵な笑みと荒い息を、部下に見せびらかすようにイヤらしく近付いていく。


『……いいだろ?』

『だめですよ…』

『なぁ、いいだろ?』

『だめですって、すぐ帰ってきますよ』

『大丈夫だよ、もう我慢できない。いいだろ?ルイ』


言葉は拒否しているのに、後ろから這わされる手は拒否しないルイ。上司の手がルイのカッターシャツのボタンを外しながら。


『お前だって我慢できないんだろ?俺のズッキーニが欲しいんだろ?なあ?』

『ビバリ、さん……っ』    

最後は勢いよく引き剥がされてルイの胸が露になった。甘美な雰囲気に浸る二人の元に、不幸にも女性社員が戻ってきて、どうにかはだけたシャツを誤魔化そうとビバリとルイが『こんな安物のシャツ着るな!見てるだけで恥ずかしいぞ!!』『すいません…』なんて会話を繰り広げてる、

日本のコント、

をユノと観てる。


「ぶっ…くくっ、あはーはーはー!!これやっぱ面白い!!!」

「くくく……、やっぱ綾部さんの胸毛すげー…っ」

「よし、これ来年のライブでやろ!」

「……はい?」

「MCの時これやろ! 絶対ウケるって!!」

「やだ!やだ!嫌っすよ、こんなんできるか!!」

「え?面白いだろ?」

「え?って、あんた……」


これは……ちょっと……照れて、しまう……


「え~……、じゃあ『テブラーシカ』にするか?」

「絶対やだ」

「おサルさんの着ぐるみ…」

「ユノお願いします、もう少し真面目に考えて……」

「ば…、ちゃんと考えてるわっ!」


来年のライブツアーのセットリストをそろそろ決めないといけない。少しずつ準備をしなければならない。それが僕たち二人の初単独ライブ。
格好いいだけじゃ飽きられる。楽しいだけじゃ物足りなくなる。いろんな要素を混ぜて、十二月から本格的な稽古に入るから、あと一ヶ月半で構成をほぼ決める。


「第一MCだよ?ゲームや着ぐるみなんてやってたら、パフォーマンスに負荷がかかるって」

「あ、そっか。じゃあやっぱり『ビバ…」

「ユノ、時間!!遅れる遅れる!!」

「え?まだあるだろ?」

「お父さん達より早く着いてないと!もう行っとこ!早く!」

「ちょっと待って、着替え…」

「早く早く!」


ユノを急かして新羅ホテルへ。完全プライベート、今日はマネヒョンもいないし言ってない。地下の駐車場から二十三階の韓国料理レストランの個室へユノとは時間差で入った。

約束の時間通りにいらっしゃったユノのご両親に手土産を添えてご挨拶して、会食を始めた。途中、近況報告と僕たちの関係をユノが伝えたて、明るい雰囲気だったのに、そこから凍えるほど気まずい空気で食事は続いて、僕は大好きなカンジャンケジャン(ワタリガニの醤油漬け)が喉を通らなくてひどく困った。

それまで何も発せられなかったお父様が、地を這うような低い声で、一言おっしゃった。


「愚か者が…っ……、、」


僕は頭を下げることしかできなかった。




「本当に……申し訳ありません……」





























なぜ




ユノなのか



















「ユノ、お前……自分の言ってることは、、分かってるのよね……?」

「……母さん、…迷惑ばかりかけてごめんね」

「……ジへには、、…何て言ったらいいの……」

「…………、任せる」


























なぜ




好きなのか






















「……チャンミン君には申し訳ないけど、……ユノこれは受け入れられない。聖書を抱いてお祈りしなさい。……。……っ、わしゃーのぉ(私はね)…、グループが分裂する時、お前を誇りに思ったわ。……金欲に駆られることなく、……チャンミン君と道理を、、通したじゃろ。それがお前……っ、」

「はい……」


「『恥ずべき情欲』に堕ちたか……!!!」

「……」



























なぜ




求めるのか

























「……二人はまだ若いから、、これからいくらでも、ね?悔い改めることはできると思うのね?ユノ、チャンミン君を困らせないであげて……」

「……そういう時が来たら、きちんとする、、」

「おばさん、すいません……。僕が選択した今の状況は絶対に間違いじゃないと思ってます。何ひとつ後悔もないし揺らぐこともないです。だからといって『分かってくれ』と、お二人に押し付けたりもしたくありません……。ただ僕は今まで通りですし、何も変わってないので大丈夫です。僕の心配までして頂いて、……本当にありがとうございます」

「チャンミン君……。…チャンミン君のご両親や事務所の方達は、、知ってるの?」

「いえ。これから時間をかけて、自分たちの口から伝えていきます」

「……こればかりは……、赦されんぞ…」

「…とにかく、、今日は知っといてもらいたくて、連絡させてもらったんよ……。広州からありがとの、大変だったじゃろ?そういや明後日までは居れるんじゃろ?どこ観光するん?」

「……。……、そりゃ、の、ーーー」

























なぜ




罪なのか

























ご両親がホテルの部屋へ戻っていかれて、ユノと昼下がりのソウルを見下ろしてみる。晴れてるんだろうけど、スモッグが掛かってぼんやりとしか見えない景色。
よく激昂されなかったなって、それだけ思った。他のことは今、考えたくないから。


「チャンミナ、お疲れ様」

「うぃっす…」

「ここの蟹うまかったなー」

「……うん。ねぇ、……これで良かったの?」


言ってしまって、本当に良かったんだろうか。
親しいからこそ、隠すべきだったんだろうか。


「大丈夫だって。マンションも車ももう前に引き渡せてたし。今日は報告だけだったから気にすることなんてないって」


なんだか答えになってないユノの間抜けな返事を聞きながら、それでもこんな所に二人で来れるなんて珍しくて浮かれる。


「そうだ、セルカ撮ろうよ」

「おぅ」

「いくよ?」

「ん」

「ハナ、トゥル、セッ…」

「撮れた?」

「ネー♪」


僕のスマホにもユノのスマホにも、二人の写真がいっぱい。ふざけてヒドイ顔して撮ったやつとか、格好つけたやつ。でも僕は最近、二人で行けた場所を残すみたいに撮るようになってきてる。


「……いつか」









来るのか?終わりが。




「ん?」

「……また写真集の仕事早くしたい!外国行って美味しいもの食べて美女見て遊びたい!」

「ぶははっ!それ仕事じゃないだろっ」

「だってスペイン最高に楽しかったんすもん♪」

「あははっ、俺もー♪」


ついていくと決めた


この中にさえ、慎重な自分がいる。
いつでも、どこでも。


「お前これからどうするの?」

「『ポアンジュ』に予約取ってるから、これから行ってきまーす」

「はぁ…、また?必要なくない?チャンミナもう十分格好いいし綺麗だよ?」

「……誰かさんの異常な小顔のおかげで僕も大変なんすよ。僕はコルギ療法でそれを手に入れてきます」

「はは、、気をつけて行ってらっしゃい……」

「ユノは?」

「うーん、友達と会って、ちょっと銅雀区に行くかな」

「はーい。じゃあ僕先出るね」

「ん」











罪と言われるなら





武器を揃えて、闘わなきゃいけない











清潭洞にあるソンヨンビルに入って、地下二階にあるエステサロンのインターフォンを押すと、すぐにウンヒ先生が出迎えてくれた。


「チャンミンさん、いらっしゃい♪」

「先生、お世話になります……あ、すいませんっ。ちょっと電話いいですか?携帯繋がります?」

「うん、ここは大丈夫よ」


近くにジムもあることを思い出して、トレーナーさんの予約ができるか確認した。事務所にも連絡を入れてボイストレーニングできるか確認したけど、さすがにそっちは無理だった。


「んーっ、今日はジムで終わりかなぁ」


時間のある時は少しずつでも仕上げていかないと、来年のツアーに間に合わない。二人だけでライブをやりきることが、どのくらい大変なことなのか、まだ想像もつかない。未知の世界。


「チャンミンさん、大変ねー。エステにジムに、休みなんてないね。施術後はできたら休んで欲しいんだけどなぁ」

「大変ですよ~、先生助けて下さい!僕をユノヒョンより小顔にして下さい!」

「あははははっ!!チャンミンさんだってお肌すっごく綺麗よ?お手入れ頑張ってるね!」

「はい、頑張ってますー♪」

「でも旦那さんよりは小さい方がいいわよね?ふふふっ」

「……そういう冗談は皆好きなのに、、」

「え?」



僕たちはよく夫婦のようだと言われる。笑いながら。冗談として。



だけどこれが、本気だと知れた時。



「…あっはっは!何でもないです♪先生、小顔プラスつるっつるのぴっかぴかでお願いします♪」

「よーし、やっちゃお!始めるわよー」






必ず弾糾される。
















だから備えておかないといけない








僕もちゃんと男で



ユノの隣に立つ仲間だから







いつか、そんな日がきたら











「……あ~今日漢方薬飲むの忘れてたぁ~、先生今飲んでいいです?」

「もうオイル塗っちゃった!あとで!」













完全装備で闘ってやる















『ビバルイ』ちょっとアレンジしてます、ごめんなさい~っ
片割れ8
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いちごの妖精












こんにちはー、りょうです。

すいません突然なんですが、私の好きな人紹介してもいいですか?

お?分かってる?

はいはい、ですよね、その通り



その通り。  













そう、彼の名前は










    














チョン・ユンホ





ヒデブ……っ!!!(鼻血大量発射)


















ふう、ふう、ふう、、…ちょっと待って下さい……ちょっと……動機息切れを、、直します、ので……ふぅ、、。。














いやー、格好いいわー❤((ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ













え?伝わらない??


いやまさかそんな……っ!!!


分かんないですか!!??











 










かわいいっ!!格好いい!!!頼もしい!!!!もうその背中一生しがみついていきます!!!!(あれ、、なんかパトカーのサイレンが聞こえるが……)
























……壮大な極楽のエロスを感じる……



























……拝ませて頂いてありがとうございます。こういう男も世の中にはいるんだなって、なんか希望の後光が射しております。。
























え!?りょう(ゆのっぽん)がマニア過ぎてキモいって!?








うん、知ってる。




















仕方ない。こんな人見たことない。









いやいや、違うんです。

確かにチョン・ユンホが格好いいのは分かってます。





ただね、やっぱりあれですよ、あれ……






















唯一無二のパフォーマンス


















奥様、やっぱりこれですよ……

余計な味付けなんかいらない




ユノ・ユンホそのもの


















ポージングが何時でも素晴らしい














たった一分半くらいの場面ですが、恐ろしいほど綺麗です。サイドの女性プロダンサーさんとぴっちり合ってます。まじで芸術です。










SMTの帝王。空気がやばい。客席の悲鳴がやばい。私たぶんこの場に居たら、呼吸できない。









え、動画?キャプはないのか??すいません、自分で探して下さい。(←アナログ人間で、未だに画像しか張れないあんぽんたん)

















全っ然関係ないんですが、私3歳から10年ほどクラシックバレエなるものやってまして、上京して2~3年クラブパーティーの舞台で盛り上げ隊みたいなダンサーやってたんですけど(はい、今は見る影もないです)、一応ですね、一応!!ダンスうまいなって見る目だけはありまして……






































ユノはまじで凄い








もうそれしかないです。
申し訳ありません。













じゃあ解説してみろと言われましてもできないんです。


できない境地のものを解説しろと言われても……なんです。










なんというか、、別に体が極端に柔らかい訳じゃない。一般人からすればめちゃくちゃ柔らかいですけど。股割き(足180度拓くやつです、地獄の)まではやってないんじゃないかな?すいません、完全に素人のずぶ見解です。笑って見逃して下さい!!!


あ、ちなみにチャンミンも股割きなんてしてない(てか、そんなもんいらないから安心して下さい)と思いますけど、彼は腰の強さと柔らかさは凄く自信あると思います❤ダンス動画で観て感じました❤←腐腐腐(*´艸`)



キレッキレのダンスを最後まで続けてるのかというと、そうじゃない。(いや、何時間もあるライブであそこまではモンスターですよ!!!東方神起メンバーの比較的体力を温存できてるダンサーと終盤の躍りを比べてってことです!!!ここだけは読み違えないで頂きたい!!!)←すいません、東方神起のお二人が使いたがらないのであまり言葉にしたくないんですが、表現がぼやけてしますので。つまりここのダンサーとはバックダンサーさん達のことです。一握りのプロ集団さんのことです。



つまりですね、躍りって色々様々ありますが、柔らかさを使って優雅に見せるのが最高なわけじゃない。キレッキレなのが最も格好いいわけじゃない。


と、いうのを目の前で証明させられる、というか。





























観れば分かる




























圧倒的空気
















淀みのない、美しい流れ
















指先まで表現される曲の世界観






























確かに努力はあると思います。努力して努力して、それで掴める何かが必ずある。
その経験あります、間違いない。






























ただ、


ユノのパフォーマンスは違う









何かが降りてきてる
















ユノ・ユンホに






















それは、


少しでも躍りをかじったことのある人には





とてつもなく恐ろしく、



認めたくなく、







羨ましく、




悔しいんですけど、
















魅せられる全てが、彼にあります。










個人的オススメですが、「呪文」は私、神の領域だと思います。分かりやすい。PV、いやダンスのみバージョンの方良かったら見直して下さい。他の4人と同じ振り付けなのに、全く違う。曲の持つイメージを完全に支配してます。アドリブというか、ユノの、振り付けを越えた体の動し方が、、普通だったらこっちにいくのが流れ的な感覚なのにこう首を傾けてくるのかとか、上体と下半身の使い方が逆方向いってる所がなんで統一されてるんだとか、、あれもう天性だな。認めよう、ユノは天才って言われたくないだろうが神様からのギフトもらってる。












あ、ちなみに❤











愛しのチャンミンさんはもう一切、元メンが造語で作ったミロ○○ックなんて言いませんね✨





そんな分かりやすいチャンミンが好きっっっ❤❤❤( ≧∀≦)ノ←すいません、ただのコジツケです!!




 
      











いや、違うんです。

チャンミンはただのヒョンとしてですね!!

尊敬してるだけなんです!!


うん、そうだ!!!


























ね?チャンミン、そうだよね?


















「ユンホさんは入隊の前日まで予定が詰まっているので(←よくご存知で…)、時間があったら食事でも、または顔を合わせて話だけでも。それが難しかったら長電話でもしたいと思っています」(20150707)←私これ観た時、チャンミンがあまりにも健気過ぎて(表情とかもすんごい寂しそうで)泣いちゃったんすけど、皆どうなのかな?








……皆さん、すでに噂しつくしたネタでしょうが…、


















Close To You





 
チャンミン

東方神起

ユンホ


 





すいません!追記です!!他のトンペンさんからご指摘頂きました!!!







チャンミン


to


ユンホ




でもアリか??って……






 





























全世界が泣いた












この愛は敵わない、誰も






















あ、長いって?


すいません、そろそろ終わります。




そんなユノなのに、、、


   






















一生懸命なのに可愛くって、ドジっこで、、

何なのもう!!!(*;゚;艸;゚;)
















そんなユノの隣は、


チャンミンしかいない。ですよね?






















東方神起の二人が大好き❤❤❤






















「後悔なんてしない」に、たくさんの拍手、ポチ、コメント、ありがとうございました!!意外に好評で、、パラレル書いて良かったなと思いました。また機会があれば、チョン課長とシムのお話書いてみたいです。

そろそろ「片割れ8」にいきます。すいません、#1#2あたり宗教的な要素が入ります。カトリック、プロテスタント、仏教の方お気をつけ下さい。ただの私なりの妄想の見解です。しかしそれでも気分を害される可能性があります、申し訳ありません。ユノとチャンミンがそれを認識しながら進んでいくという覚悟を表したかった、ということだけですので。でも気分悪くされたら本当に申し訳ありません。読まなくても次いけますので大丈夫です!!

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後悔なんてしない chap.12











その後、ユノヒョンに連れられてシャワールームでキスしながら洗いっこして、腕枕されながら眠った。いや、寝れないけど。ユノヒョンは余裕で寝ちゃったけど。
僕が寝たら夢から覚めそうだし、寝たくない。

だって腕枕って腕枕って……!!

今夜のジェットコースターみたいな展開を反芻して熱くなった。
顔あっつ、熱い!
あんまり効果もないのに、顔をパタパタ手で仰いでみたり。
目の前で小さな寝息を立てているユノヒョンの横顔と触れる体温にまた感嘆して。
嬉しさが込み上げて溢れて仕方ない。
やっぱり抑えきれずに何度も足バタバタしちゃったり。気付かれないように、ユノヒョンの高い鼻先にもちょんって触ってみる。唇にも。くたってなってる男性器にもちょん。




ユノヒョン、本物の




「……くううううぅぅぅ~~~~~っっ!


もうこうなると完全な一人劇場で。


『はっ!!!……ユノヒョン、昨日けっこう飲んでた、よね……。まさか、覚えてなかったりして……。え、どうすんの、これ。起きたら裸の僕と一緒とかパニックになるよね……』


って、不安になったり。


『そうか、試してって僕言った、な、、……いや、落ち込んでどうする!全然進歩全然進歩!!遊びでいいじゃん、男なんだし。もしかして次も、、あるのか?』


とか期待してみたり。


『……今まで全っ然脈なかったもんなぁ、、本当にここにいるだけで奇跡だな……』


って、回想に耽ってみたり。

もう切りがない。いくら時間があっても足りなかった。ありとあらゆる予測をたてて、ユノヒョンが起きた時どう転んでも自然にスマートに対応したいなんて、できもしない理想像をシミュレーションしまくった。



































「おつー♪元気してるー?」

「あはは、いつも通り元気。サラは?赤ちゃん今日大丈夫だった?」

「うん、今日は大親友とお茶してくるからって旦那に見てもらってるの、イクメンでしょ♪」

「おー、確かにいい旦那さんだっ」

「でしょー?チャンミンとあの時別れて正解だったよ~。笑」

「あはははは!サラ、ひどい。笑」


僕とサラは友達になった。昔、同性を好きになったと告白できたのは結局彼女だけで、当時サラの近況報告も兼ねて、色々心配してくれてた。僕たちは本当に、親友になった。


「でー?やっと見せてくれるんでしょう?恋人の写真~~♪♪♪」

「ふふふ……っ」

「もー!!にやけすぎだから!!!笑
すっごい綺麗な顔立ちしてるんでしょ!!?」

「まあね♪部屋でセルカで撮って元カノに紹介したいって言ったら、気合い入れてくれて、、すんごいサラに対抗意識持ってて……ぷっ、意味ないのに。笑
ヤバいよ。また惚れちゃった。笑」

「ごちそうさまでーす、こら、早く見せろ!!!笑」


サラに鞄を漁られて、また奪い返してを繰り返してはしゃぎあった。サラとこんな日が来るなんて、SMTカンパニーに転職する前は思いもしなかった。僕たちは結婚するだろうと思ってたから。


人を好きになって、暖めあって、離れてまた、別の人を好きになって、探していく。


そういう力が、人にあって良かった





「どれどれ~~?私もけっこう美意識高いからなぁー!!ちょっとやそっとじゃ負けを認めませんよー!?」

「あはははははっ」




僕はそっと、写真をサラに手渡した。















































「ユノさんです」



「……」






「この人が念願のユノさん♪」


「……」




「…サラー?」



「……紹介して…」

「は?」

「いや、子持ちでも私もけっこうまだ自信あるし、もしかしたらってこともあるでしょ……もともと女の子好きなんでしょ?いや、だったら私にも可能性あるって、うん、ちょっと会って運命確めるだけでも…」

「こらこらこらこら!!笑
誰が会わせるかっ!笑」

「……っ、はぁ~~……、綺麗で格好いい素敵な人……。しかも仕事もできて性格もいいって……?スーパーマンかっ!!そりゃ惚れるわっ!!!」

「サラ……ちょっと声大きい。。」


サラは結婚して子供も産まれると、なんだか強くなった。いい意味で。家庭を守る意識が強くなったのかもしれない。特に最近は、心配してくれるだけじゃなくて、ストレートにずばすば言ってくれるから、ありがたい存在の一人。


「こんないい人かっさらっちゃって、、チャンミンって女の敵ね……」

「違う違う。ゲイに目覚めたわけじゃないって。笑
ユノさん限定♪」

「だってエッチしてるんでしょ?どうするの、エッチ。エッチどうしてるの??」

「…………っ」


そりゃもう、深みに嵌まりまして……。


「あははははっ、チャンミン顔真っ赤~~♪♪♪超おもしろいっ♪……ってゆーか、ホント……ちょっと興味あるな、、」

「はい!!?」

「この二人が……とか、、ちょ、鼻血出そう…」

「……っ。、、サラ、…!!」


サラは大笑いして、僕も苦笑いして、でも結局二人で笑いあって。楽しい時間は過ぎていく。


「でも本当のところさ、」

「うん?」

「ほら、チャンミンはもう仕方ないじゃん。自分で気付いちゃったんだから、ユノさん好きって。ユノさんは?ユノさんはチャンミンでいいって腹括れる?普通。すごいよ、本当に。同じ気持ちだったとは言えないんでしょ?」


本当にずばすば言ってくれるサラ。むしろ清々しい。






「うん、あのね?……言ってくれたんだ」







































ずっと見つめてたユノヒョンが、目をゆっくり開けだして、僕は咄嗟に寝た振りをした。
レザーシーツの擦れる音で、ユノヒョンが首を動かしてこっちを見てる感じが分かる。狸寝入りってバレてるかもしれない、心臓がドキドキ飛び出しそうにうるさいから。

ユノヒョンは腕枕してくれてる腕を曲げて、僕の頭をぽんぽんして起床を伝えてきた。僕はそれに乗っかって、今起きた芝居を続けた。
 

「あ……おはようございます……っ、」

「おはよう……」

「……」

「……」


そのままユノヒョンは何も言わずに、ずっと僕の頭をぽんぽん撫で続けてくれてた、けど緊張感半端じゃない。まさか無言になるとは考えてなかった。僕から何か言った方がいいのかどうかももう全然分からない。

どうしよう、やっぱり後悔してるのかも……

お互い裸で驚かないってことは、昨日のこと覚えてるはずだと思うんだけど……。
ちょっと首が痒いなって思うけど安易に動くことができない雰囲気。完全に僕は固まった。
 

どうしよう、どうしたら……っ





「チャンミン……」

「……は、い…」

「昨日はスゴかったね♪ありがとう♪」

「あ、や!こちらこそ…っ」


何なんだこの間抜けな返しは…っ!
気の効いた言葉が全然出てこない……


「お前さ」

「はい……」

「一緒に日本行こう?」

「……行きたい、ですけど……」

「じゃあ、俺が人事に言っとくわ。たぶん大丈夫だと思うよ」

「あ、はい、、よろしくお願いします……」

「一緒に住むか?」

「え!?でも……登録、住所が、一緒とかって……さすがになんか変、、じゃないですか…?」

「あーそっかぁ。……ごめん、今の忘れて。俺今ちょっとおかしくなってる……」

「……」


ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待って、僕今もしかして最高にミスった?あれ聞き間違え?あ、幻聴か。

「やっと好きって俺も気付いたって言っても、、信じてもらえない?」

「……、、……」


やっぱ幻聴か


「でももう絶対そういう目で見ちゃうわ。……それでもいい?」

「…っ!」


僕の目線まで下がってきたユノヒョンがおでこでコツンとつついてくる。

ズルい。ズルい。
こういう時に甘えないで欲しい。断れないって分かってるのに可愛くならないで欲しい。


「……っ、何ですかそれ……!」


男女なら真剣になる話が、ユノヒョンと僕ではそうなったり冗談になったりしてしまう。
主導権はすべてユノヒョン。誰も敵わない、強烈な人。


「いや、もう青天の霹靂で…。自分でもかなりびっくりしてるんだけど」

「その割にはぐっすり寝てましたね♪」

「ぷっ、寝てると思ったの?こんな日に寝れるわけないだろ。笑」

「っ!!!すいません!!!!!」

「俺もよおしそうで大変だったわー。笑」


大笑いされて、でもぎゅっと抱き締めてくれて。本当この人には敵わない。こんな人もういない。






「僕は……初め冗談ぽく言っちゃいましたけど、本気で悩んで出した、気持ちで、……」

「うん、すごい気持ち感じた。昨日初めに言ってくれた時気付いてやれなくてごめんな?」

「あ……いや、そんな……っ、、」


男の告白に気付かない方が当たり前ですよって笑い飛ばしたいのにそこから進まない。当たり前じゃない僕が確実にここにいる。


「チャンミンに俺、好き勝手キスしてたよな?でも本当に可愛いとは思ってたよ、どういうつもりかまでは酔ってて考えなかったけど」

「……誰にでもしてたでしょ」

「頬っぺただけ。口はチャンミンだけ。何でかな?」


そんなの僕の方が知りたい。
そこからすべて始まってしまった、僕は。


「でももう俺の方がダメだ。笑
お前に完全にやられたわ、参った」

「……っ、」

「俺のこと好きって思ってくれてるチャンミンを好きになった、でもダメ?お前の気持ちと比べたら足りないか?」


なんでこんな事すらっと言えちゃうのかな?
僕は羨ましくて仕方ない。

こんな風に言われたら誰だって……




「チャンミンお願い……。俺と付き合って」



起き上がって僕の目を拭ってくれながら見つめてくるユノヒョンに言ってやった。


最終確認。


「…っ、僕と付き合うってことは!女の子と付き合えないですしピンサロにも行けませんよ?それでも、大丈夫なんですか……っ?」

































「チャンミンが付き合ってくれるの?

 じゃあ、

 後悔なんてしない」

































 
  


え?僕たちの初エッチ?


ユノヒョンに僕のアレが見つかって


そのまま雪崩れ込んじゃったんだけど……、




恥ずかし過ぎる…、、から、

またの機会に…。
















ありがとうございました!!コメントお返ししていきます、本当に遅くなって申し訳ありません!
後悔なんてしないC
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後悔なんてしない chap.11

(注意)BL表現あります。ご注意下さい。




















「………やめて下さい………」


「…なんで?」












狂って、しまう







僕との間に少しの隙間を作ったユノヒョンが、ネクタイを片手で左右に緩ませながらほどいていく。
その動作にやられる。目眩がする。どくんと胸の大太鼓が鳴る。
ボタンを外していくシャツから見えたデコルテ、胸板、ヘソの官能的な形に、息が詰まる。我慢してた喉が鳴る。


「チャンミン、フェラ嫌い?」


ストレートな物言いに動機が早くなって、今は何もされてないのに荒い息を隠せない。勃ち上がりきった竿も、さらにガンガン熱を集めてる。目で確認すると、カウパーがだらだら流れ出てて、とてもじゃないけどユノヒョンに舐めさせられない。


「も……イきそう、で…」

「ふっ、大丈夫。俺初めてだからたぶん上手くない」


くすくす笑いながら下も脱ぎ捨てていくユノヒョン。何度も想像した、ユノヒョンの裸体。だけど目の前に現れた体は、それを超えて美しかった。うん、『美しい』って表現がぴったり。その体の中心で、半勃きで揺れるモノにも目がいってしまう。それを見て興奮する僕って、


もうかなりおかしい。


「……」
 
「っ…はぁー、やっぱ緊張するはこれは~っ」

「あ…、」


優しすぎだよね?優しすぎだよ。
部下の男の僕とさっきまでワイン飲んでて、今はラブホテルにいて。黒いベットの上でこれから僕にフェラチオしようとしてる。僕が間抜けな誘い方したから。傷付けないように、それを汲み取ろうとしてくれてる。
僕も馬鹿だけどユノヒョンも相当だと思う。


「あの!僕も初めてなんで、…下手だと思いますけど、僕から舐めますっ」


なんか凄いこと言ってるけど、この際構わない。ていうか、もともとそのつもりで来たのに。そう思ってるのに、ユノヒョンが優しく笑いながら頭を撫でるから、その温かさにも惚れる。


惚れ続けてきた。本当に、この人には




「だ~か~らぁ~♪」

「あ、はい…」



「『ユノ』って呼べよ?」


鼻先をくっつけてきたユノヒョンの甘い声と顔に、また惚れて。
身動きなんか取れない。取らなきゃと思った時にはもう遅かった。
足を掴まれてずり下げられた。ら、そのまま観音開きにされて、ユノヒョンの頭が中に入ってきた。






根元を支えられて、先端から緩やかな、刺激


「ぅあぁ…っ」

「ん…」


含んでは出して、また含んでは出して、ちゅぽっと微かな音を繰り返しながら、ぎこちなく、ゆっくり深く沈んでいくユノヒョンの咥内。舌の震えで、頑張ってくれてるのをもろに感じる。
男が男のモノをくわえる。
ユノヒョンの初めて。


「あ…う、あ……っ」

「ん、……んっ」


奥まで進んだ感じが堪らなくて、頭を起こして下腹部に目を向けると、僕の竿全部がユノヒョンの小さな口に入ってた。


「あ…」


ユノヒョンの咥内を竿で感じる、快感と視覚、にメーターが振り切れて。腰を浮かせて、とん、と口の中の竿をさらに押し込めておねだりした。ユノヒョンは一瞬苦しそうに顔をしかめて、それからリズムをつけて頭を振り出した。あの恋い焦がれたユノヒョンが。


「ん、ん、…ん、」

「あ…く…!っ、、あ、あ!」


叫び声に近い矯声しか出ない。快楽にめちゃくちゃにされて。
男でも女でも出さない喘ぎ声が出る。


「あっ!あ!ユっ、ノ!あ、ユノっ!」


広い部屋に響き渡ってる。恥ずかしさが飛んで理性が飛んで、壊れたおもちゃみたいに同じ言葉を繰り返した。


「あ、好き!ユノ好きっ、ユノ、ユノ!好、きっ!ふ…あ!あ!ユ、ノ…好きっ…!」


全身がくがく震えて腰も勝手に動いて。なのに僕を包んでいるユノヒョンの腕も咥内もさらに強さを増して、もう無理。もう堪えられない。絶頂の欲望が言葉に乗って現れる。


「ユノっ!、ユノ、口に出したいっ、いい…っ?……あっ、お願い…っ!」


動きを止めずに、僕の手を握ってきたユノヒョンの手を握り返して、僕は射精した。
かなり、全部、思いっきり。


「ぐっ……!、…っ、、、っはぁ、はぁ、はぁ、はぁ……、、はっ!!」


ぐったりしそうになって、飛び起きた。ユノヒョンの口から速攻で僕自身を引き抜いて。これまた辺りを見渡して見つけたティッシュに飛び付いて、高速でできる限りの枚数を出してユノヒョンに差し出した。


「あの、、すいませんっ!!」


ティッシュを受け取ってもらうと、ベットから飛び降りて冷蔵庫を探した。綺麗で広くて芸術的でもあるけど、どこに何があるか分かりやすく配置されたスタイリッシュな部屋。
この部屋と同じく、枠をオリエンタル調に彫刻されたガラス張りのバスルームの前に、大きなオブジェのように見える冷蔵庫をやっと発見した。急いで中を確認して、溜め息をついた。

やっぱり……。。

どれも綺麗に飾られたボトルに入ってて、水なのかジュースなのかワインなのかシャンパンなのか、何が何だか分からない。
「おーい、チャンミンチャンミ~ン?」って後ろから気楽な声が聞こえるけど、今話しかけないで欲しい、必死なんです。
一つ一つ品質表示を読んで、王冠とスワロフスキーのついたタワー型のボトルが苺味のビタミンウォーターだと分かって、それだけ取ると一目散でユノヒョンの所へ戻った。


「くくっ…、お前、裸で何してんの……?笑」

「これ、これ飲んで下さいっ…、」


快感と性欲に完全に溺れて、ユノヒョンに甘えて無理させてしまった。今さら申し訳なくて震えてくる。


「あはーはーはー!このために飛んでいったの?俺逃げられたかと思ったわ。笑」

「っ!違います違います!!」


大笑いしながら、ちゃんと受け取ってくれた飲み物を飲むユノヒョンに安心した。好きな人に、引かれたり悲しくさせたりするのが、一番怖い。


「んー苺味♪うまっ」


知ってますって、貴方の好みくらい。たぶん、いろんな事をほとんど知ってる、教えてもらってる。
でもまだ知りたい、全部知りたい。
全部欲しい。

手を伸ばして触れたユノヒョンに僕からキスした。これも、初めて。
触れちゃいけないってずっと思ってたから。


「あぁ、お前本当に、、ヤバいね…」

「……」


頭を撫でてくれる手が、僕のうなじに落ちて、そのままユノヒョンの下に導かれてゆく。

何も言えない。
僕はこの人に、心を奪われすぎてる。


「チャンミンが気持ちよがってるの見てたら、俺も勃っちゃった。シてくれる…?」


その一言で、ユノヒョンのモノにむしゃぶりついた。
でも現実は簡単にはいかなくて。
興奮し過ぎて「痛っ!こら、がっつくな!笑」
って始め笑われて。ゆっくりゆっくりユノヒョンのいいところを教えてもらいながら。「チャンミン気持ちいい、…上手」ってたくさん褒めてもらいながら。最後は飲ませて欲しいって懇願する僕に「俺もうダメだ…、参った。笑」って苦笑されながら、ユノヒョンの放った液を飲み干した。
男特有の苦味さえ、美味しいと感じた僕は、


やっぱりもうかなりおかしい。




















後悔なんてしないC
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後悔なんてしない chap.10

(注意)BL表現あります。










初めて。
ユノヒョンと抱き締め合ってキスした。

初めてキスして以来2度目。
ユノヒョンの舌に、自分の舌を絡めた。


「…ん、ふ……っ、んっ…ん…」

「ん……チャンミン、気持ちいい…」


今までずっと、我慢してた。
ずっとずっと我慢してた。



どんなにキスされても、

どんなキスされても、

じっと動かず固まってた。だって動いたら、絡めたら、もう皆の前だろうが何だろうが止まらなくなるの分かってたから。


「ん…はぁ……っ、ユノヒョン……っ」


もう、止まらない。ユノヒョンの唇も舌も唾液も気持ち良すぎて、触れて絡めて交ざってるのにまだ欲しくて堪らない。

欲しい、欲しい、ユノヒョン全部欲しい。











僕の本能が






この人だと









全身で悦ぶ











「ちょっと、靴だけ自分で脱いでな?」

「ぁ、はぁっ、はぁっ、……すいません…」


夢中で。ユノヒョンでいっぱいで。
まだ部屋の玄関先だったって事も忘れてて、でもユノヒョンの腕を離したくなくて、抱き付いたまま靴の踵を踏んで脱いだ。
がっつき過ぎてユノヒョン引いてるかも……。


「よし、いいか?しがみつけよ?」

「あ、え……、、わっ!?え!」


少し屈んだユノヒョンが僕の裏腿で手を組み直すと、そのまま持ち上げらて抱っこされた。自分の体重が申し訳なくて、思わずユノヒョンの腰に足を巻き付けてしまう。


「全然いけるな♪うちの奥さんめっちゃ軽い♪」

「……っ、」


僕、全っ然軽くない!!
なのに見下ろすユノヒョンの顔が余裕で笑ってて。ほっとするやら、恥ずかしいのに顔は隠せないやらで、どうしていいか分からない。
そんな僕にはお構い無しに、ユノヒョンは腕の上に僕を抱えたまま歩き出す。


「ちょ、あのっ…」

「どう?この部屋で良かった?」

「へ?」


部屋なんか全然どこでも良かったし、全然目に入ってなかった。ユノヒョンに揺さぶれながら改めて周りを眺めて見ると、目が点になった。


ここ、幾らする、の……


普通ラブホテルって、そんなスペースない、はずなのに、ある。めっちゃある。え、、どこまで?

バスケットコートくらい広い、ぶち抜きのワンフロア。いや、もっと広いかも。クリーム色の壁に細い線で荘厳なオリエンタル調の模様が嫌味なく部屋を飾ってる。無意味に広いスペースの所々には、オシャレなガラス製のインテリアが華麗に配置されてて。それに合わせた猫足のソファーや棚なんかの家具も豪奢なのに、主張してない。わー、、ローテーブルも細かい細工のガラスでできてる。きらっきら。


「……」

「あれ、気に入らなかった?悪い。好みが分かんなくて、ひとまず一番いいとこにはしたんだけど」

「…あ、や……」


こんな部屋雑誌でも広告でも見たことないし、需要あるんですか?ってくらい豪華な部屋。






ダメだ、やっぱ夢だ、これ




「はい、着いたよ~♪」


部屋の奥まで進むと、やっとユノヒョンの上から降ろされた。ら、ベットの上だった。
黒いレザーのキングサイズベット。
なんかココだけやらしい。いや、ソウイウコトする場所なんだけど。


「あの…すいません、ありがとうございます……」

「あははっ、何が?笑」


だって、そう言うしかない。気持ち悪いって引かずにホテル行くことになって、豪華な部屋取ってもらって、キスが気持ちいいと言ってくれて、抱っこされて。





その相手はユノヒョンで







僕やっぱ明日死ぬのかな?
天国のお迎え来ちゃってる?

そう言えばなんかふわふわする。


「なあ」

「あ、はいっ!」




「もっかい、キスしよ」



「……はい」





いくらでも








そうは言っても夢見た人が唇から覆い被さってきて、怯んでしまう。ユノヒョンの二の腕に添えた手の、押し返したい衝動を抑える。

ドキドキする。自分の鼓動が聴こえる。ユノヒョンに触れてる。本当に触れてる。

腕に、口に、舌に、顔に。


「ん、はぁ…っ、」

「ちょっと待って」


ぐっと唇を唇で押して一旦離れたユノヒョンが、僕の目を見ながらコートと上着を脱いだ。
もう、ヤバい。何もかもがいやらしく見えてしまう。喉が鳴りそう。


「上脱がしていい?」

「…あ、ぅ……、……はい、、」


僕の返事が聴こえたのかないのか、腕を引かれて上体を起こす。またユノヒョンと交互に傾きを変えながら深いキス。舌を絡めてそこだけ繋がりながら。コートも背広もシャツもその場に落ちていく。ぐしゃぐしゃに。普段は嫌なはずなのに、ベットの上に乱れた服がちらっと見えて異常に興奮した。上半身裸になって恥ずかしいしもう抑え効かない。さっきからずっとモノが勃ちっぱなしだったから、ユノヒョンにベルトを掴まれて飛び跳ねた。


「……ここも、見せて」

「え!!?」

「いや?」

「え、や、え。ちょっと待…」


いつも通り、言い終わらない内に僕のベルトを外していくユノヒョンに焦った。

だって、絶対気持ち悪いって……

どうしよう…って思ってる内に、ベルトが外れてしまって。あぁ、どうしようどうしよう…!って思ってる内に押し倒されて、スラックスとトランクスと靴下も一気に丸ごと引き剥がされた。

全裸。ユノヒョンの目の前で。


「もうバッキバキに勃ってるなぁ」

「……っ!!」


冷静に見たままの感想を言われて、頭ぶっ飛ぶんじゃないかってくらい恥ずかしくなった。
顔熱い。
横に寝返って、思いっきり丸まって、両手で僕自身を隠した。

だってしょうがないじゃん!!
好きで、好きで、好きで、好きで。
そりゃこんな甘いキスしたら、こうなるよ!!!
男ってそんなもんでしょ!!?


「おい」

「……何ですかっ」

「そんなに俺のこと好きなの?」





聞かれて、笑えるほど『そうだ』と、思う。


目を閉じて、噛み締めながら呟いた。





「……ふふっ、、まぁ…」







大好き


貴方に死ねと言われたら、喜んで死ねる







貴方をこんなにも強く想ってる








「……いつから?」

「……そんなの、分かんないです」

「いつ好きだって思ったの?」

「…………2、年くらい前、です…、、」

「2年前?」

「……。…えっ、と……、、」



ドキドキする。鼓動が大きすぎて指先までジンジン伝わってくる。
心臓が。痛い。
全裸で告白なんてあり得ないけど。


もう隠すものはない



「忘年会…で、、……初めて、ノリのキスされた時……」

「……」


あー、泣きそう
僕泣き虫になりすぎたな


「お前2年前って…彼女と別れた時?……まさか、、それで別れたの?」


これ以上声を出すと泣いてしまいそうで、一度だけ頷いた。


「マジか、お前……結婚するって言ってただろ……」


さすがに引かれたかな?引かれたよね。
でも泣いたらもっと引かれる。

それだけは絶対耐えよう。


「チャンミン」

「……はい」

「チャンミン、こっち向いて?」

「……」

「今日、楽しむんだろ?」

「……ぁっ、」


そうだった。ユノヒョンにヌかせてくれって言った。自分のことで頭がいっぱいで申し訳ないけど忘れてた。こんな部屋まで取らせてこれで終わりってさすがにない。


「すいませんっ、やります…っ」


涙も一瞬でひいて、ユノヒョンに振り返る。僕でヨくなるのか不安だけど、こんな場面もう二度とない。
腹筋で起き上がってユノヒョンのベルトに両手を掛けた。ら、その手をユノヒョンの右手で纏められて僕の頭上の枕に沈められた。僕の体もまたベットへ舞い戻る。


「うん、じゃあ順番な?」

「…は?」

「可愛い奥さんにそこまで言われたら、俺も頑張んないとな」

「へ?」


両手を上に拘束されたまま、ユノヒョンは目線を下に降ろして、左手で僕の竿を包んだ。


「…っ!!!」


物凄い痺れ。だってあのユノヒョンが僕の見て触ってる、現実に。しかもゆるゆる上下に動き出されたからもう堪らない。でも本来の目的じゃない。


「う…!僕やり、ますって…!!」


手首を掴まれてて、動けなくて、それにも興奮してて。とても言えないけど。


「チャンミン気持ち良さそう♪俺にされるの気持ちいい?」





決まってる



そんなの決まってる





「…っ、、う、、…っはい……」


「……。お前本当に可愛いな……。さすがに、、俺もクるわ…」





気持ちいい、…っ


限界がきそうな、まだ大丈夫そうな、危ないライン。ユノヒョンが扱いてくれてる姿を視界に入れないように目を横にそらす。でもやっぱり感じ過ぎて声が出る。
仕方ない、毎晩想ってた人なんだから。


「ふ、ぁ……っ、、ん、ん、っ」

「なぁ、……ちょっと俺の名前呼んでみて…」


ヤバい。名前なんて呼んだらもう絶対限界くる。でも言わないと。ユノヒョンの言いなりでいい。とにかく嫌な気持ちで帰って欲しくない。


「ん…っ、ユ、ヒョン……っ、ユノ、ヒョンっ…」

「ぷっ…っ、ベットの上なんだから『ヒョン』なんか使うなよ。『ユノ』でいいよ。笑」

「……っはぁ、、…ぅっ、えっ……、うっ」




この人本当に分かってないのかな?


わざとかな?



もう、やだ













苦しい






苦しくて息が上がる












嬉しくて









「……ユ、ノ……」






数えきれないほどしてきた自慰で

それだけはやっちゃいけないって、


『ユノ』だけは声に出さなかった。 




ただの一度も




「……、チャンミン、泣かないで……」

「うっ、、は、ん…っ、ひ…っ、ふぇ…っ、」


気持ちいいのと嬉しいので胸が張り裂けそう。性行為中に泣いたことなんてない。だからもう本当に訳が分からない。ワケガワカラナイ。


「はぁ、もう…可愛いな、……」

「う…っ、…っ、」

「……、もっと気持ち良くなったら、……もっと名前ちゃんと呼んでな?」


ユノヒョンのキスが震える唇に注がれて、一層ガチガチ歯が鳴る。両手もフル勃起した僕自身も解放されて、自由になった僕を力いっぱい抱き締めてくれる。

優しい声も、手も、熱も、心意気も、呼吸すべてに。すべてに感じる。どこか一つでいいから幻滅させて欲しい。じゃないと、明日からどう生きていけばいいか分からない。どうすればいいんだろう、分からない。




なのに、



「舐めてあげるから、もっと『ユノ』って呼んで」









まだ









まだまだ底に













『ユノ』に墜落してゆく
















♡♡♡♡様
大変失礼な確認をしてしまい、申し訳ありませんでした!でも嬉しかったんですよ~へへっ ( ´;゚;∀;゚;)←
完結したらお邪魔させて頂きますので、よろしくお願いします!

後悔なんてしないC
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コメントして頂いてる方へ(愛と感謝を込めて)









おはようございます、りょうです。





今日も東京暑いですね(うそ。すいません、家から出てないんで本当はよー分かりません、なんか天気はとてもいいんでそうなのかなって( ´∀` )b)


ユノとチャンミンも頑張ってるんでしょうか、土曜日だからチャンミンはお休みなのかな?なんて考えてながら……。














こうだったら堪らない










ぼええぇぇぇ~~~!!!(吐)








あ、あぁ、すいません……いつもの悪い癖が、、




















ゾクゾクするぅ~~~❤❤❤ユノのチャンミン見つめる目やばぁぁぁ!!( 。゚Д゚。)チャンミンの頑張って耐えてる感じやばぁぁぁ!!( *´艸`)















ヒーローヒーロー!
マイヒーロー!!❤❤❤

















……うぅ……っ。涙
おめでとうございます!!!涙







(fr○uの編集者の中に、絶対絶対素敵なホミンホ信者の方がいらっしゃると思う。ありがたいことです。感謝します!)












じゃなくて、、(^_^;)



すいません、ここ数日コメント頂いてる方に対して全くお返事できておりません。
本当にごめんなさい。



今パラレルの「後悔なんてしない」を書いてまして、何でもありの世界に戸惑いながら進めてます。だから、うん、、



コメントが嬉しすぎて、希望されてるコメント通りのストーリーになりそうで恐い





という、何ともワガママな理由でどうしてもお返事できません。
申し訳ないんですが、「後悔なんてしない」が完結してからのお返事でもよろしいでしょうか?本当に申し訳ございません!!





私の完全トラシカ号ワールドで完結させて頂きますので、もしかしたら落胆させてしまうかもしれません。「え~そうなのぉ!?」って感じで終わってしまうかもしれません。。



ただですね!!




ノーマル同士が愛に堕ちるなんて、世界中どこを探しても見当たらない、本当に本当にたった一粒の奇跡みたいな。

悩むし苦しむしエグいけど、だからこそ心揺さぶるものを感じる、みたいな。

ユノとチャンミンからその一粒を感じる、みたいな。

そういうお話をトラシカ号でやっていけたら……なんて、、すいません、何言ってるか分かりませんよね……。涙






ユノとチャンミンが愛に堕ちる








ユノヒョンとチャンミンが……








ユノとチャンミンが……
















堕ちるだろ、これは❤❤❤











なので、すいません!!!


「この方達にすぐコメント返さない私、ホミンホ小説界から抹殺されるんじゃ……」という方達もいらっしゃいますし、、あの、、本当に申し訳ない気持ちがあるんですが、どうかもう少しお待ち下さい。Σ(´Д` )

あの、嬉しすぎて、トラシカ号にはもったいないコメントで、これは気合い入れてコメント返さないとな!!って、思ってるだけですから!!!


もう少し、夢特急トラ☆シカ号にご乗車下さい!












あ、あとここに来て下さる皆さんにご報告なんですが、











携帯ぶっ壊れて機種変更したから、私が今まで採取してきた事細かな東方神起年表飛びました。


→「片割れ」書けない。












うわあぁぁ~~ん!!どうぉぉしよぉおおお!!!(涙涙涙)











ぼええぇぇぇ~~~!!!!!(吐)










りょう(ゆのっぽん)












(画像、お借りしました)
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後悔なんてしない chap.9













ユノヒョンとの温度差のありすぎるキスを離すと、僕は笑いが止まらなかった。




だってこれもう、喜劇でしょ?





「くくくっ…っ、ふふ…」

「ん?チャンミン、どした?」



優しく語りかけるように耳元で囁いてくるユノヒョン。引きずり込まれるうな色気にグラっと痺れる。だけど僕のこと何とも思ってない人。
ごめんなさい、僕は貴方のこと想って一人でほぼ毎晩慰めてます。


「ふふふっ、いや、なんかツボに嵌まって…あははははっ」


僕めっちゃキモいな。
そもそも2年想い続けたから何なの?
男のくせに。
それで確率上がるんなら誰だって好きな人を想い続けるよね。


「何に?お前朝から本当に変だな?今日大丈夫か?」

「大丈夫ですよ、はは、全然変じゃないですって。笑」


大丈夫かと聞かれると、大丈夫ですと条件反射で答えてしまう。
僕が女の子だったら、可愛く甘えられたのかな。なんて……ほら、また僕はこうやってあり得ない想像。
大馬鹿野郎のピエロだ。


今日はもういくとこまで馬鹿になる。
泣くなら部屋で泣けばいい。


「あーなんか分かんないんですけどすっごい笑えて♪ユノヒョン、今日はピンサロ店の前までお送りします!今夜の女の子一緒に探しましょ、僕って至れり尽くせりの奥さんでしょ?笑」

「……お前さっきからいつもと全然ノリ違うけど。……本当どうしたの?俺何かしたか?」

「いいですからいいですから。笑
ふふふふっ、行きましょ♪」


僕がユノヒョンを引っ張るように風俗街へ入って行った。看板の写真やお店の前に立つ女の子を見て、「あのコいいんじゃないですか?」「このコかわいいかも!」「やっぱ胸おっきい方が興奮しますか?」とか言ってユノヒョンに勧めていった。





うん、ヤケクソ



ユノヒョンを今夜悦ばせるコを見て帰ろうなんて、ヤケクソもいいとこ。でもこれでユノヒョンを諦められるならそれもいいかもしれない。僕は諦めるってことを考えれないほど今まで突っ走ってきたから。

でも全然女の子を選んでくれないから、結局風俗街の端っこまで通りきってしまった。


「ちょっとユノヒョン~っ、終わりまで来ちゃいましたよー!戻りますよ!笑」


「なあ」

「あ、決まりました?」



「もしかして」


「はいはい♪」




「さっきの、……本気だった?」


その一言で、全身に冷水を浴びた感覚が突き刺さった。見ると全然笑ってない真剣な眼差しで、眉を下げてるユノヒョン。

そんな目で見ないで。僕が哀れだ。

そう思う気持ちとやっぱり格好いいと感嘆する気持ち。
もしこんな表情で告白されたら誰だって堕ちるよね。僕もこんな風にちゃんと誠実に告白したかった。


「え、何がですか?笑」


けど、おどける事しかできない。
僕はピエロだから。


「さっきの……好きとかヌけるとか言ってたの」

「あははっ、だからそうだって言ったじゃないですかぁ~。笑」


ヘラヘラヘラヘラ笑いながら。人間、笑いながらの方が本心を言えるのかもしれない。傍から見たら絶対ふざけてるようにしか見えないはずだけど。
向き合うユノヒョンの顔が歪んだ。完全に拒否されてる。見てられない。
惨めで、下に俯いて顔を隠した。


「だってお前……そんな素振り一度も……」

「はは……」


気持ちが顔に出やすいって言われる僕が、2年間隠し通した。
さすがに勘づいてくる社員もいて、そういう時は「ユノヒョンに構ってもらってる僕が羨ましいんでしょ?」って鼻で笑うと、だいたい女も男も図星で激昂してきて助かった。僕の気持ちまではもう詮索しなくなるから。その代わり、「本当は性格悪い」とか「調子乗ってる」とかも散々言われた。
だから実は、あの15階のフロアには敵が多い。
多すぎるほど。

捨てれるものは捨ててきた。
じゃないと、ユノヒョンの隣にはいれない。





本気の、恋だった




「チャンミン……」

「あーいいんですいいんです。笑
元々ノーマルですし。なんか、ユノヒョンとノリのチュウしてたらちょっとあれ?って感じただけっていうか、だから、気の迷いっていうか。笑」


何度も勘違いじゃないかって悩んで、もしかしたらもともとそういう気があったんじゃないかってゲイSEX動画も観てみた。美少年系とかショタ系とかマッチョ系とかガチムチ系とかあらゆる可能性を試した。今でも試しに観てみてる。この度吐き気がするほど気持ち悪い。







ユノヒョンだけ



僕が欲情するのは、ユノヒョンだけ






もう疑いようがなかった






「ちょっとユノヒョンだったら、僕ソッチもいけるのかなって思ったんですよね。笑」



 





ユノヒョンが好き




好きで、好きで、


これ以上どうしたらいいのか分からない








「ちょっと僕で試してみません?って、あんまり引かないで下さいよ!?笑
あははっ、いや、別に付き合いたいとかそういう感じじゃなくて楽にって言うか。ほら、ユノヒョンも今好きな人とかちょうどいないじゃないですか。なんか楽しめたらいいなって。笑」






この胸を開いて見せれるなら見て欲しい



僕の想いがどれだけのものなのか







「……もう、分かったから……な?」


「あ…っ、…はい。。なんか、すいません……」









でも気持ち悪いよね……








ユノヒョンが宥めるように柔らかく制してくれて、我に帰った。さっきからずっとユノヒョンの靴しか見れてない。少しズボラなヒョンが靴屋に頼んでいつも磨いてもらってる靴。付き合えたら僕の分と一緒に磨いてあげるのにな……って、また現実逃避してみたり。


だって今、
最低の誘い方した……、あのユノヒョンに




「あの……、すいません……っ」



   


本っ当に恥ずかしい

僕なに言ってるんだろう

べらべらべらべらしゃべりすぎ

軽すぎ

本当バカすぎ

死にたい

もう顔合わせられない











「じゃあ行くか、ホテル」



「…………」



「いや?」
 

「あ、いや……、、え?」






真っ白、、






「よし、じゃあ行くぞ」


「……え」



なんかよく分からない。

顔を上げようとしたらコート越しに腰に手を回されて、歩き出すように促された。覗いてはいけないものを見る心地で、そっとそっとユノヒョンの顔を伺った。


「……」


引き摺られるように歩を進める僕の隣に、どアップのユノヒョンの横顔。


「なにー?俺の顔に何かついてるー?」

「…………あの」

「うん」


めちゃくちゃ格好いい、また惚れた、でも


「僕……男、ですけ、ど」


分かってる、よね? 
女じゃないって
あれ、ちょっと待って
そうだよね?


「お、奇遇だな、俺もー。男二人で入れる所じゃないとな?どっかで聞いてみようか」


そういって風俗案内所に立ってた男性を見つけて早早とユノヒョンが声をかけていく。


「なあ、男同士で入れるホテルって、この辺りどこ?」

「へぇ、いいっすねーイケメンさん同士で♪お兄さん達そういう関係なんすかっ」

「今からそうなるの♪だから、一番いいとこ紹介して♪」

「あははっ、了解っす!豪華なとこ行っちゃいます!?絶対お兄さん達なら絵になりますって♪」

「うん、そうするー♪」


二人がはしゃぎながらホテルを選んで場所を確認してる姿を呆然と見てた。
何が何だか分からない。何これ。


「お前どこがいい?」

「……」


えっ、と……


「俺決めようか?」


首を縦に振ることしかできない。



マジか、これ
現実?
また冗談?

僕はユノヒョンのなすがままで。もう何も喋れない、引っ張られてついていくだけ。
これ以上何か喋ったら、この魔法が解けてしまいそうで。夢から覚めそうで。




だって、嘘でしょ?これ





連れてかれたホテルの部屋に入って鍵をかけた瞬間、ユノヒョンのキスが降りてきた。




唇を合わせて、


離れて、


目を見て、


閉じてまた唇に触れて、
 
 
入ってきた舌に痺れて、



必死で吸い込んで、








ユノヒョンとホテルで





「確かに。お前とするキス気持ちいい……」






嘘でしょ?























「ユ、ノヒョ……っ」





夢にまで見た人














後悔なんてしないC
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後悔なんてしない chap.8











「……ユノヒョン明日は、予定あるんですか?」

「急ぎじゃないんだけど、とりあえず起きたらビザの申請問い合わせるかな。時間あれば地元の友達にも会いたいし。これからバタバタするだろうなぁ」


やっぱり。
やっぱりゆっくりできるのは今夜しかないと確信した。

告白するか?

気持ちを伝えたところで拒否されるのは僕にだって分かる。かと言って結局一緒に日本へ行けなかったら、僕はやる気を無くしてSMTを辞めることになると思う。







どうする?







掌に汗がじっとり湧いて、グラスが滑りそう…っ。
心臓うるさい、落ち着け!落ち着け!!
うまく呼吸できなくて息が浅い。うまく判断できない。でも考えなきゃ。







どうする?







「お前まだ飲む?」

「……すいません、もう少しいいですか?今日は何だか疲れて、、もう少しゆっくり飲みたいんです」





お願い、もう少し考えさせて……





「んー、じゃあいっか!奥さんに言われたら仕方ないな。笑」

「ふふ、あざす。笑」


どっと一安心して、やっと呼吸を取り戻せて。
それからまた、ユノヒョンと僕はたくさんの話をした。
子供の時のこと。過去のこと。二人が初めて会った時のこと。仕事のこと。プライベートのこと。お互いの元カノのこと。お互いの趣味のこと。
そして未来のこと。

今まで何度も繰り返し語り合ったことを、確かめ合うように、また話した。



ユノヒョンと二人きり


周りには楽しげに食事する人達


僕たちは美味しいワインを飲みながら


テーブルに置かれた小さなローソクに
影を揺らされながら


ユノヒョンと二人きり












……しあわせ……









素直に、聞きたい。
大丈夫、これはまだ告白じゃない。 


「……あの、ちょっと謝りたかったことがあるんですけど」

「ん?」

「えっ、と……僕、初めから『ユノヒョン』って呼ばせてもらってましたけど、他の部下は皆『チョン課長』って呼んでましたよね?後から気付いたんですけど……やっぱり失礼でしたよね、すいません。もう直せませんけど」


直す気なんてさらさらない。だけど疑問だった。聞いて、やっぱり直せと言われるのが怖くてずっと聞けなかったけど。







これこそが、僕の頑張れた理由





僕だけの、唯一の聖域








「失礼じゃないって。確か俺からそう言えって言ったろ?」

「まあ……」

「チャンミンにはなんか、『ユノヒョン』って呼ばれたかったんだよな、何でかな?笑」

「そ、ですか……」



何これ、最期の晩餐?

これは……、嬉しすぎる、、



「そう言えばお前がそう呼びだしてから、他の奴らも『ユノヒョン』って呼んでいいか聞いてきたことあったな」

「え、そうですか、あれ、でも…」



他にいた!!?
やば、思い上がって恥ずかしい……っ



「断ったけどな」

「え!?」

「そう呼べるのはチャンミンだけだからって。だから『ユノヒョン』は、チャンミン専用♪」

「……」

「あれ?チャンミン?チャンミ~ン?」

「…………」



それって上司としてどうなの?
それって差別じゃないの?
それってどういう意味?



あぁ、意味なんて特にないか

ユノヒョンは思うがままに動くから。
この人は誰にでもこう言うことさらりと言う。


でも僕にとっては


































これ以上の幸せは、ない













「ユノ、ヒョン……」


「どした?」
















決めた





後悔なんてしない











格好よく、可愛く、真剣に、映画のワンシーンみたいに言うつもりだった。


「ぁ、っと…、、」

「うん」


なのに気持ちが大き過ぎてサイズが分からない。できるなら一生添い遂げたいなんて恐ろしい事言い出しかねない自分に、『重過ぎて引かれないか』と怯んだ瞬間、何とも間抜けな、むしろ軽々しい口調になってしまった。
でも止めることもできない。


「あの…っ、できたら気持ち悪いって思わずに聞いてもらえると嬉しいんですけど…っ、実は僕ユノヒョンのことずっと好きだったんですよね、ははっ……」


もう一気に言った。とにかくもう一気。声が上擦るのも怖いし、ユノヒョンの表情も怖くて見れないし、本当にもう一気に一気に言った。


そしたらやっぱり、


「全然気持ち悪くないよ?まじで嬉しい、ありがとうチャンミン!俺もお前のこと大好きだからな?」


全然伝わらなかった。


「あ、いえ…そういう意味じゃなく

「え、冗談?実は恨んでましたとか言うなよ?あははははっ」

「……いや、本当に好きですよ…」

「良かった、ありがとな♪」

「…。はい。笑」








そっか、告白って





相手もちゃんと認識しないと









告白にすらならないんだ……











「……そろそろ、行きましょうか」

「おう、今日もありがとな♪」

「それは僕の方ですって。笑
いつもご馳走様です、ありがとうございます」





フラれてないけどフラれた。







外に出て、ユノヒョンと帰り道を歩く。クリスマス間近で楽しそうな明るいネオンばかり。だけれどもフィルターが掛かったみたいに現実味を感じられない。手を伸ばせばそこにあるのに。触れられるのに。
試しにすぐそばにあった量販店のランプに触れてみる。


「……あつ、」


皮膚は「熱い」と判断してるのに、やっぱりどこか遠くの景色に感じる。


「お前何やってんの?酔っぱらったか?」

「……けっこう。笑」


手を伸ばせば触れられるユノヒョン。でも……、


「俺も酔ったわ♪行く?ピンサロ」

「ははっ、、やっぱり僕はいいですよ。笑」

「もう彼女いないだろ?」

「とっくに別れましたって、だから。笑」


僕ちゃんと笑えてる?
自信ない


「お前スゴいな?俺はやっぱり酔うとヌキたくなるんだけどな?」

「ユノヒョン……っ」

「ん?行くか?」











あーダメ




やっぱ、ズタズタ




きっつ







「…っ、何なら僕がヌきましょうか?ユノヒョンのこと好きなんで全然頑張れますけど。笑」

「あはーはーはー!!それマジか!?あははっ」

「はい、ていうか本当やらせて欲しいです。笑」

「あははははは!!おバカだなぁ~本当に可愛いチャンミン♪やっぱりお前絶対日本についてこいな?離したくないわ」

「……どこまでもついて行きます。笑」




全然伝わらない、もうすぐ二年越しの想い


今となってはただ自然に、それはそれは僕を、溺愛する子供のように優しく唇を重ねてくるユノヒョン。それを苦しいのに、やっぱりどうしようもなく嬉しくて、ひっそりと幸せを噛み締める僕。











もう嗤(わら)うしかない


















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