片割れ chap.7 #2

(注意)BL表現です。ホミンです。18歳以下の方、ご注意下さい。










美人の女性を見ると、目が自然に追う。服装も覚えてしまうほど、全身にも目がいく。女性特有のふくよかな乳房が好き。折れそうな手首も支えてあげたくなる。片腕であまるほど細い腰と、上から下まですべすべの肌。綺麗で可愛い顔の女の子。

男が女を好きになるのが当たり前。



なのに……、、



「上乗ってみて、チャンミナ」

「……っ、は、ぁ……重いでしょ……」

「全然大丈夫。お前は?辛い?」

「……分かんない。やって、みないと」


のそのそユノに跨がりながら、上に乗るなんて男の場所じゃないと思う。下で見上げてるユノの場所こそ、僕のいるべきとこなのも分かってる。



なのに……、、



「…挿れるよ」

「ふ……うぅ……」


ユノの挿入は半端じゃなく苦しい。さっきまでユノに蕩けるほど愛撫されたのに、異物感と圧迫感が下半身全てを覆って硬直する。それでも自分の重さで意志とは関係なくズブリとユノの竿を根元まで飲み込んだ。


「ふ…っ、うー……っ」

「チャンミナ……、、」


異常だと思う。こんなのどこがいいのか分からない。息が整うまで待ってもらうのですら、けっこうな時間がかかる。


「もう、……そろそろ動けるか?」

「ちょ、っと……無理……かも……」

「……ゆっくり、俺がしていい?」


ユノが腰をゆっくりグラインドさせるから言葉が続かなくなった。今までは経験したことのない違和感。ナカがかき混ぜられて変な声が漏れる。


「あぁ……あ、う……ユ、、ノ……」

「足開いて、ちゃんと全部見せて」


両膝を広げられてバランスを崩しそうになった。ユノの足に後ろ手をつくと、仰け反る形になってさらにユノのモノが深く入り込んだ気がする。


「ぅあ……っ!」

「……っ、チャンミナ……チャンミナ……」




ここからのユノが物凄い


突き上げられて、えぐられて、肌と肌のぶつかる音が部屋中に響いて。

ユノも僕も平均的な成人男性と比べると、経験値はかなり低いはず。女の子と付き合うなんて至難の技だし、付き合えたとして会う時間なんてほとんどない。ユノは、そんな中でもこんな風に情熱的に女の子を抱いてたのかとふと過ったけど、それも瞬きする一瞬の思考だった。


「ユノ……ユノ……ユノ……っ」


頭が回らない。おかしくなる。
激し過ぎる。

どこもかしこも緩んで、額から目から口から体液が出ても拭う余力なんてない。


「チャンミナ可愛い……ほんと、興奮する……っ」


そっと僕の顔を拭って、猫みたいな目で笑うユノを本気で眼科に連れてくべきだと思った。可愛い表情なんて今とてもじゃないけど作れない。



今は剥き出しの僕しかいないのに





「チャンミナ……気持ち良くなってきた……?」




「……ふ……っ」









異常だと思う。









「……腰、動いてきたんだけど……どう?」










「……っ………………いい、、です……」



「そっか……良かった……」







異常だ。分かってる。



ナカが気持ちいいなんて。









苦しいはずだったのに



辛くて逃げ出したいくらいだったのに






滅茶苦茶にされて、ユノに全部暴かれて。身体の底からぞわりと未知の快感が沸き上がる。その感覚を捕らえようとして、腰が揺れる。ユノに合わせるように腰を振る僕。腰だけ別の生き物になったみたいに揺れてる。





「あ……あ……あ……」

「チャンミナ……好き……」

「ユノ……っ、いい、、いい……っ」

「チャンミナ……っ」

「ユノ、ユノ……」







ヒョンなのに


メンバーなのに


男なのに






もうユノしか考えられない







「ぎゅってしていい?チャンミナ」

「…うん…」


上半身を起こし合って、ユノが僕の胸の中に埋まって背中を包んでくれた。僕も男らしいのに女性らしくもあるユノの顔を抱きかかえてみる。分厚い肩はいつも僕を守ってきてくれた。とてつもなく愛しい。



こんなこと、あり得るの?



「……このまま、、挿れたままで前触ったら、お前イケるかな?」

「……わ、かんない。……どうだろ……」


動きを止めて、ユノが僕のモノを扱きだした。そこだけに集中させてくれるから、萎えてたモノがすぐ勃起した。

漏れた吐息を吸われるようにユノの唇が僕の唇と合わさった。優しいキス。ユノって力強くて優しい。

後ろにユノを受け入れたまま舌が僕の咥内を、手が僕の昂りを、高める。

ヤバい。気持ちいい。


もうノーマルに戻れない予感がする。

でも、それでいい。僕はユノがいい。



ヤバい。ヤバい。
気持ちいい。


「ユノ……気持ちいい……っ」

「チャン、ミナ」


ユノの腰に両足でしがみついて、両手でユノの顔を挟んでキスをねだり続けた。気持ちいい。


「ユノ……ユノ……」














こんな自分知らない









もうユノしかいない



ユノがいい










カウパーがいつもよりだらしなく溢れたけど、そんなの恥ずかしがってられない。気持ちいい。ユノ。ユノ。


「……ユノぉ……イきそ、ぉ……」

「その顔、ヤバい……本当に色っぽい……」

「……っ、あ、もう、、」

「…………また、萎えたらごめんな?」

「え?ぁああ…っ!!」


いきなりまた揺さぶられ出して絶叫した気がする。

僕は完全に狂った。

前も後ろも咥内もユノの熱に侵されて、喘ぎまくった。萎えるどころか、かつてない興奮が僕の中を渦巻いた。


「ユノ!!イくイくイくイく!!!もうダメ!!!」

「俺も……っ」























本当にもう



ユノしかいらないんだ














片割れ7
にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ
にほんブログ村
Fc2


スポンサーサイト

片割れ chap.7 #1












僕たちは

とろりと

溶けて漏れる










___Y.side___









結局ヒチョルとゆっくり話せたのは、宿舎近くのカフェで朝の1時間ほど。申し訳ないけど、兵役への壮行会も含ませてもらった。


「付き合うことになったのか!?」

「……う、うん。チャンミナも納得してくれてるし……もう、ヒチョルに何言われても決めたから」


険しい顔で体を乗り出して聞いてくるヒチョル。あれだけ迷惑かけて心配させて、結局ヒチョルの助言を無視する形になってしまったから、怒るのは当然だと思った。


「……マジかよ。有り得るか?そんなこと……」

「……あった、な……」

「肉体関係はあるんだろ?」

「は!!?」


予想してた内容と全く違うことを真面目に聞いてくるから一瞬パニックになりかけた。でもヒチョルはむしろ目を輝かせて切り込んでくる。


「だって付き合ってるんだろ?まさかキスだけじゃないだろ?あるだろ?」

「…………まあ……」

「スゲー!!え、え、どんな感じ?ユノが抱く、んだよな?」

「……ちょっと、ヒチョル」

「興味あるな、お前らの……」

「は?」

「盗聴機しかけていい?」

「……ヒチョルヒョン」

「だって想像しちゃうよ、チャンミンの声とかってーーー」

「殺すぞ、ヒチョル……」

「おー、こわっ」

「…………」

「……悪かった……冗談だって……目が据わり過ぎ……」


だって、シウォンですら好意を持ってる。女も男もチャンミンに引き寄せられてるって事を知ってしまった。冗談なんて、もはや本気の誤魔化しにしか聞こえない。


「……。あ、そうだ。チャンミナからヒョンに手土産が、エヴァンゲリオンの~」

「え!!?」


今までの事の経緯を説明したチャンミンから予め渡すよう言われていた手荷物を強引に奪われて中を確認されてる間、溶けかけているイチゴクリームスムージーを啜った。





甘くて冷たい。





甘くて







『ユ、ノぉ……』




甘く




柔らかく





俺の名前を呼ぶ声






深い吐息






揺れる瞳











滑らかな肌









散りばめられた



汗の露










俺だけに拓かれる



チャンミンの熱いナカ











誰も知らない




俺のチャンミン










「ふおおうお@○☆∋$×Ψ!!!」

「へ!?」


ヒチョルの雄叫びに我に返って、顔が一瞬で熱くなった。自分では淡白な方だと今まで思ってたのに、チャンミンの事を考えると常に理性が飛びそうになってる。こんな清々しい初秋のカフェですら思い出してる。

朝っぱらから何考えてるんだ、俺……


「こ、こ、こ、これ、、は……!!」

「……ヒチョル、落ち着こ?」


俺の様子なんて気付けないほど興奮してるヒチョルに一安心する。バレたら墓場まで笑われそうだ。


「アスカちゃんのバスタオル……嬉しすぎて、、チャンミン……お前の言いたいことは分かったから……!……っ、泣いていいかな?ユノ~!」

「…………」


俺は墓場まで笑いそうだ、ヒチョル……


ヒチョルはアニメオタクでチャンミンはゲームオタク。オタクは奥が深い。俺には見えない二人の会話があるんだろう。


「チャンミンを、後悔させるなよ……ユノ」

「うん、安心して。ヒチョルも頑張ってきてね」

「おう、休みが取れたらまた皆で会おう。そろそろフライトの時間か?SMT頑張れ、スジュのメンバーにもよろしくな?」

「任せろ~♪」


宿舎に戻ると、チャンミンが全ての荷物を玄関に用意してくれてた。


「おかえり。頼んでたコーヒーは?」

「あ、忘れた……」

「……期待してなかったけどもね!ヒチョルヒョンは?うまく仲直りできたでしょ?」

「スゴい喜びようだったわ……いや、仲直りとかじゃなくて話が全然違う方向になって……」

「ん?」

「……うち、盗聴機ないよな?」

「ん??月イチで検査してるし大丈夫でしょ?」

「……だよな」

「ユノ?」





絶対に誰にも聞かせない



誰にも見せない






「チャ~ンミナッ♪」

「ん?」



手を握ると目を伏せる変わりに現れる

長い睫毛も



「今日も可愛くて格好良いね♪」

「ん!?」



顔を近づけると吸い込まれるように

薄く開かれる唇も









心も身体も全部




早く俺に馴染んで







与え合って



癒し合って

















この世の果てまでも連れて行く


















___C.side___









東京3DAYSでうちの事務所所属グループがSMTライブを開催した。今日は最終日。昨日はユノとシャイニーのジョンヒョンが去年のわだかまり?を払拭したように仲良くエンディングを迎えてた。本当に良かった。

僕も思いきり楽しい三日間になった。とにかくユノがべた褒めしてくれる。パフォーマンスに関しては色眼鏡のない人だから、嬉しさが込み上げてきてつい顔が綻ぶ。


「チャンミナ格好良かったよー!!」

「ふふ、ちょ、やめてって」

「本当だって!すごい格好良かった!よくやった!!」

「ちょっと~」


差し出された手を無意識に合わせると、そのまま掴まれてぶんぶん振られるから余計にニヤける。絶対気持ち悪い顔してた。


最終日はどんなエンディングで終わろうか?


「チャンミニ!!一緒に出ようぜ!」

「おし!行くか!」


キュヒョナが抱きついてきて、僕らはそのままフィナーレの舞台に上がる。歓声が会場に充満してて心地好い。

ふと、大画面にキュヒョナと僕が肩を組んで並んで映ってるのが見えた。カメラに抜かれてる。


……そういえば、ユノが今モニター見てたな


舞台裏に置かれてあるモニターには、大画面の映像がリアルタイムで流れてる。ユノはモニター越しに僕を見てるはず。




……。









僕は、天の邪鬼だから






「キュヒョナ!」

「え?おわっ!!」


キュヒョナの頬にキスしようとしたら、思いきり避けられてしまった。こんなタイミングだけキュヒョナは反射神経がいい。


「あははははは!!」

「お~りゃ~!?お前何しようとしてんだ!?」

「ほっぺにチュウ♪」

「バカ野郎!俺がユノヒョンに殺されるわ!!」

「あっはっはっはっ!大丈夫大丈夫♪」


スジュのソンミニヒョンが来てくれて、また僕の悪戯心が生き返る。


「チャンミン!俺のセルカに一緒に写ろう!」

「いいっすよー♪」


ソンミニヒョンの頬にキスしようとする格好でシャッターボタンを押してもらった。


「お、大サービス!!SNSに上げてもいい?」

「オッケーでーす♪むしろ上げちゃって下さい!」

「……後で知らねーからな、俺は」


背後でボソッとキュヒョナの声が聞こえた。










ユノは



優しすぎるから






僕がスイッチを押してあげる










東京の宿舎じゃなくて皆と同じホテルの、ユノと同じ部屋に二人きりで泊まるのは確認済みだったから。打ち上げを終えて、部屋までワイワイ騒ぎながら戻る。ユノは先輩風を吹かすようにのんびり笑ってる。これは、皆のユノ。


「次は来月のニューヨーク公演だね!」

「体調気を付けよ。お疲れっ」

「アンニョーン!」


皆それぞれ部屋に入っていった。ユノがキーカードを通して先に進んでくから、僕も後について中に入ろうとした。ら、まだ明かりのついていない部屋から手首を捕られて中へ引き摺り込まれた。

よろけてふらついた僕は、苛立った腕と胸筋と唇と熱い舌に受け止められる。






熱くて





鋭くて熱い






「……何してんの、お前……」





貴方のスイッチを押しただけ





「……何が?」





スイートルームの大きな窓から

夜景の光だけを取り込んだ暗い空間で





「チャンミナ……」






鋭く




強く





僕の名を呼ぶ声







荒い吐息






鋭い眼光







「……っ、……ふっ」






赤い舌






僕の肌をなぞる


綺麗な指








僕だけに押し付けられる




ユノの昂り









誰も知らない






僕のユノ









「ベット行こう」

「ははっ、今日は疲れましたって~」



強引に引いて押し倒す

力強い掌も



「だめ。脱いで……」

「ユ~ノ~」



強烈に欲しがる

息の荒い肩も



「……明日、飛行機の中で寝れるだろ」

「ちょっと…」







絶対誰にも触らせない



誰にも取られたくない







「お前だってもう勃ってるじゃん、……舐めていい?」

「……っ、あ……!」









心も身体も全部




僕の中で漂っていて







授け合って




求め合って















この世の果てまでもついて行く











片割れ7
にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ
にほんブログ村
Fc2


ユノとチャンミンという二人





こんばんはー、りょうです。


こんな小さなブログに来て下さって、本当にありがとうございます!!



すいません、ブログの不具合で悶々としております……えーん!!!(T-T)

物語を書く集中力が飛んでしまっています、オラにパワーをぉぉぉぉ……




(°Д°)酔ってません、通常運転です






そんな時は、、ホミンホですね⤴😆
心のサプリメントの彼らを愛でてみます!





ユノさんがお務めから出てくるまですでに一年を切ってます❤(←言い方)
チャンミンと東方神起合体!!となるのは、来年の8月18日ですね❗





……。









ぐふっ…………(吐)




あ、あ…………。。涙





…………。涙





ええ男や……。

ほんまええ男やで、これは……。涙








あ、あれ……?
目の錯覚かしら……あっちには女神が見える……









ふぁ……っ。





あぁ……





失礼だけど、同じ人間じゃない……この美しさは異常……!









全然話変わるんですけど、(←え!?)

前さんまのまんま出演の回、皆さん観てますよね?



私は仕事柄、人の動きを気にするんですが、










私にとって、このチャンミンに尽きます。



もう色んなブロガーさんが検証されてますが(←トンペン半端じゃない!)、ブレスレット(ラブブレスじゃないです、普通のです)を頻りにいじり出すチャンミン。

この放送中、この場面だけ!!


日本では一緒に暮らしてもう10年って話のとこですね、えーえー。



ユノさんはっきり

チャンミンも素直にうなづく



ここまではいいんです。。





か~ら~の~、、




チャンミンが「韓国では一人暮らししてるから日本に来てるとぉ(きは……)」






間髪いれずにさんまさんが






「一緒に居たいの?」




「いや、一緒に居たいっていうか~」とかいいながら、頻りにいじり出す、ブレスレットを💡


最強様が!!





あれは見た方がいいです、


マジで動揺してます、何かに






ユノさんはあはは~……って笑った後、さらに大声で笑い飛ばします。






私的な話ですが、私が仕事中、人と談笑させて頂く時、アクセサリーに突然触り出す行動が見えると、わざと話を変えます。


その人にとって、その時の話題が居心地悪いっていう合図だからです。


言いたくない……

誤魔化したい……

動揺を隠して冷静に見られたい……






何にそんなに動揺したんですかね~





不思議でっすね~ぃ



















そうそう、ジーパンなんて衣装ですからね~共有ですよ、当たり前です。私服のジーパンなんて使うわけないしね!










仮に私服か買い取りだったとしても、

Tシャツなんてのも、チャンミンが着た次の日ユノさん着ちゃったりしてましたけど、私服ですら共有ですよ~~当たり前ですよねーっメンバーだし。





























え!?当たり前じゃないんですか!!?

















………………やだ、もぉ❤❤❤














腐ってますか?

そうですか、失礼しました。。涙













(画像内、すべてお借りしました)


はよ続き!のポチをお願いします。とても励まされます♪
にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ
にほんブログ村
Fc2


片割れ chap.6 おまけ「貴方は気付かない」













真っ赤な海から熱風が押し寄せる






煽ると、また襲ってくる



負けじと頭から水をぶっかけて






叫ぶ







ユノと燃え尽きるまで楽しんだ







「この夏は本当に幸せでした!!!」


「それでは、TOHOSINKIでした!!!」




真っ白な光に照らされて、見上げると大輪の花火が咲き誇った。


僕たちの夏フェスは終わった。













この夏は



本当に幸せ

















「チャンミナ!打ち上げ行くぞー!!」


ユノがたくさんのスタッフさんを笑わせながら、輪の中心から僕を呼ぶ。僕は吸い寄せられるような引力が癪で抗ってみる。


「ヒョン!忘れ物ないの!?スマホとかちゃんと持ってる!?」

「ん?……ない……あれ」


しばらく皆を巻き込んだ大捜索が行われたけど、誰一人嫌な顔はしてなかった。皆楽しそうに話をしながら携帯を探す。面倒な時間が大笑いの時間に変わる。



ユノだから


ユノにはこういう力すらある





ステージ演出のSAMさんが目を合わせてきた。


「チャンミン、今度日本の映画出るんだって?お前本当に凄いね、頑張って!」

「あ、そうなんすよ。イヅツ監督の作品で……」

「えええ!!!?井筒監督の!?あの人、超厳しいって日本でも有名だよ!!」


「……マジすか」





えええ……どうしよ……










ふわりと弾力のある逞しい腕が僕の肩を包んだ。


「大丈夫だよ!チャンミナなら!!」








真っ直ぐに信じて疑わない




キラキラ輝くユノのアーモンドアイ







ユノらしいユノ







「な♪応援してるから」

「ふふっ、はい、頑張りますよ」

「よし、スマホも見つかったしご飯行こう!」

「見つかったの?」

「うん、ポッケに入ってた」

「……。皆さんに謝ってくださーい……」

「あ、はい……」


ユノがたどたどしい日本語で謝る。全然嫌な雰囲気にならない。皆大笑い。ユノは皆に愛される、ユノって本当に不思議。


「やっきにく~やっきにく~♪♪」


ユノの後ろについて行こうとしたら、僕のスマホが鳴った。シウォニヒョンからのメールで、フェスの成功をお祝いしてくれるものだった。タイミングを計って送ってくれたのが分かって、ちょっと感動する。


「ヒョン、シウォニヒョンがフェス成功おめでとうって」

「あ、そう?」

「はい、ユノヒョンにも伝えてって」

「うん、嬉しいな♪」

「……そうね」





ユノって、本当に器でかいっていうか……






「ちょっと先行ってて」

「へ?」

「タバコ吸ってくるわ」

「あー、……あれ、今日吸った?」

「えー?忘れた。今日はまだ吸ってなかったかな?」

「だよね?あんだけ吸ってたのに」

「なー?」

「てかなんで今?皆さん待たせるのもなんだし、お店着いてからでもいいじゃん」

「んー。なんか今吸いたいの!すぐ戻るから!」


早足でユノは喫煙スペースに向かった。ユノの大きな背中が格好良い。


「突然、今……?」






なんで、吸いまくってた?

なんで、急に吸わなくなった?

なんで、今吸いたくなった?






気付いたら僕はニヤケてた。








「あぁ、ユノ、それは……」

















貴方は気付かない



















すいません、確認したいんですが、携帯画面で読んで頂いてる方、ここのブログ今まで通りの大きさと色で読めてますか?私だけでしょうか?小さくてグレーの文字に変換されてるんです。そういう方いれば教えて下さーい。
片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
Fc2


片割れ chap.6 #18


















___Y.side___








ぐったりしてるチャンミンに、「ありがとう」って何度も伝えて、抱き締めた。 経験したことのない気だるさに襲われてて、抱き締めるってよりはチャンミンに乗っかっちゃってる。


「重いっ!……もういいから。それより、少しでも寝よ」

「あ……、え?もうこんな時間か!?」


時計を確認すると、夜中とも明け方とも言える時間。チャンミンを2、3時間はベットに拘束してる。しかも俺だけ気持ち良く終わってチャンミンは受け入れてくれただけ。


「ごめんな、……痛い?」

「……痛くはなかった」

「そう……、良かった。チャンミナもイキたいだろ?俺するな?」


チャンミンのモノに触れようとしたら、ぱしっと叩かれて背を向けられてしまった。


「ダイジョウブだから」

「え……でも、、」









チャンミンにも気持ち良くなってほしい


チャンミンに感じてほしい







「すごい頑張ってくれたし、チャンミナも気持ち良くなって?」

「いらないっ」

「………………」














なんか



寂しい







「……分かりました?」






「え?」








「僕ずっとそんな感じだったっすよ、最近」

「あ……」


チャンミナの濡れた背中が、今は冷えて寒そう。鳥肌立ってる。





暖めてあげたいのに拒否されるって



寂しいな?






「ごめん……今まで気付かなくて」

「……分かればいいんですよ」


チャンミンの隣に寝転んで肩から腰までのラインを撫でた。チャンミンは綺麗な男。括れの曲線すら完璧で、正直また催しそうな自分を殴りたい……。


「チャンミナ、やっぱりだめ?」

「うひゃひゃひゃっ、ユノしつこい!」

「だって……」

「いや本当、今日はもういいんです。初体験だったし、明日どうなってるのかちょっと不安だし」

「あー、……そっか」


チャンミンの「初体験」って言葉だけで、完璧に回復した俺の竿だけは絶対に隠さなきゃと思う。変な冷や汗が出てきた。




「なんか……そのままナカに出しちゃうとお腹壊したりするらしいし……」

「え!?そうなの!?悪い!」

「……ネットで調べただけなんで分かんない。知らないことはやってみないと」

「あぁ、俺も……。何も知らないままシちゃって、、ごめん」

「だぁ~かぁ~らぁ~!謝れって言ってんじゃないって!お互い初めてなんだなら当たり前じゃん。一緒に探してけばいいでしょう!?」


振り向いたチャンミンが耳まで真っ赤にして怒るから、どうしても可愛く見えてしまう。


「……今までね、俺チャンミナには綺麗なままでいて欲しかったんだ……。人に後ろ指指されるのは俺だけにしたくて」

「……何なんすか、綺麗って。綺麗もくそもないでしょ……」

「え、でもチャンミナは綺麗だよ?」

「……っ。じゃなくて!ユノだけ何かを犠牲にするとか、そういう考えはやめて。こっちが辛くなりますよ。そんな薄っぺらい付き合い……絶対続かないって……」


チャンミンって本当に不思議。男らしい事言うに照れてる顔はやっぱり可愛い。


「お前本当に男らしいな……」

「だって男だもの」

「まあな」






やっぱり






もう








止められない




















「……もう、無理だから。連れてくからな、どこまでも」









未来が










暗闇だろうが




光の射す場所だろうが







チャンミンを連れて行く


















「受けて立ちます」


















チャンミンが笑った。





















___C.side___
















ユノは言わないと分からないから








「……で、悪いんですけど、汗だくだし色々べちょべちょなんで、タオル絞ってきてくれる?」


だってお互い、水と唾液と汗とローションとユノの精液まみれ。夏の終わり、ユノの部屋で、僕たちはそんな状態。


「あ、そうだ!」


ユノが風のような速さで持ってきたタオルもべちょべちょだった。


「ちょっと!ちゃんと絞って!」

「あれ?」

「ここで絞るな!」






ユノは言わなきゃ分かんないから






「ってか、ベットも気持ち悪いだろ?拭いたらチャンミナの部屋行こう?」

「えー……動けないっすよ~」

「大丈夫♪俺抱っこしてあげる」


絞り直したタオルでパパっと気持ちだけでも体を拭いてくれた。腕だけ回すように促されて、力の入らない僕を抱き上げるユノ。この人の体力は……、本当に底が知れない。。


「あー……スゴいねぇ……」

「だろ?任せろ~♪」

「めちゃくちゃ当たってるけどごめんなさい……。僕もう無理……」

「!!悪いっ!!!」

「離すな、パボ!!!」







僕はユノに言い続ける





小言を


文句を








僕たちだけのカタチを















いつか僕の気持ちも







素直に言える日がくればいい













「……。さー、明日は東京へ移動ですよぉ。夏フェス大トリを二人で。ユノと僕でTOHOSINKIなんですよ、これって完璧じゃない?」





















ユノが笑った。


























ありがとうございました!!!長かったですかね、すいません。これでも短くしたんです。←もう止めとけですね、分かります!ランキングに参加してますので、良かったランキングポチお願いします、励みになります!!!
片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
読んで頂いて、本当にありがとうございます。
Fc2


気持ちは2015年7月あたりまでのユノとチャンミンまで「片割れ」を続けたいんですけど、……いいですかね?そしたら、このブログ自体終わる予定です。

片割れ chap.6 #17

(注意)BL表現の後半です。ご注意下さい。苦手な方はスルーをお願いします。ホミンです!













___C.side___









火と水が絡むように


赤と青が跳ねるように


太陽と月が溶け合うように







不可能を可能にして



僕たちだけのカタチを探す



















「チャンミンが、好き」


時間の経過が分からない。身体が熱い。「チャンミン」って呼ばれたユノの言葉だけがすとんと僕に入ってきた。ひゅっと身体が軽くなって解れた瞬間、さらにユノが僕を拓く。指が増やされてミシミシ音が鳴る。


「………っ、…う……ぐ…」

「息吐け!」


そんなこと言われたって呼吸ができない。両足を思いっきり広げられてたからユノから丸見えで恥ずかしい、だけど抵抗する力が足先一つ出てこない。



苦しい

足がつりそう



でも止める気は少しもなかった











ユノを受け入れたい







「……やめたい?」








絶対止めない









「……っ、、『大丈夫』、でしょ…っ」


「チャンミナ……」




ユノの最近の「大丈夫」って言葉をどんな思いで聞いてたか思い出すと、これくらい何でもない気がした。

「本当に綺麗」とか「頑張ってくれてありがとう」とか「聖母マリア様みたい」とかユノが言い出すから、出産じゃないんですよって心の中でツッコんで少し笑った。





僕たちのセックスは

何も産み出さないけど、




目には見えない何かが生まれたらいい









本気でそう思った











ユノが額にキスを落としてくれて、そのまま僕の下に沈む。


「!……っ、ユノ……!!」

「ん……ちょっとは楽?」

「うぅ…っ、……変、な…感じ……!」


萎えたモノを舐められて勃ってきたけど 、後ろは苦しいままで。初めての感覚に身体が痙攣する。ユノの口の中が蠢いてすごく気持ちいい、ユノの指が四本も入って僕のナカをじっくりかき混ぜる。



「ふ……あ……、、っ、ユノ……ユノ……っ」


「好きだよ」














僕は





ユノでいっぱい












身体が火照って熱い。熱い。


「……カウパー出てきた…。気持ちいい?」

「はぁ…っ、、あ、う、あ……」

「……っ、……悪い、もう覚悟して」


ユノは指を引き抜いて、ローションをぼたぼた垂らした巨大な竿を僕のナカに貫いた。


みっちり隙間なく埋め込まれる


圧倒的な圧迫感





「あぁ……っ!!!」

「チャンミナ……!」













体中の血液が逆流した




















___Y.side___









「ふぅ……っ 、、んっ…!!」


汗で光る腹筋が格好良くて、歪めた顔が愛しくて、潤んだ瞳から目が離せない。

気持ち良くて狂いそう


「……膝、自分で持ち上げて」

「は……う……」


弱ってるチャンミンに悪いと思うけど、止められない。接合部分をみたいって欲望。力の入ってない腕で足を抱えてもらって腰を上げさせた。竿の根元までしっかり飲み込んでるチャンミンの蕾。








本当にチャンミンに挿れてる……








頭がおかしくなる。勝手に腰が揺れ出す。


「見ない……でっ……!」

「……チャンミナ可愛い」

「う、う、う……、、ユ、ノ…、ぉ…」

「チャンミナ、好き、好き……」


少しでも苦しみを逃がしてやりたくて、チャンミンのモノを扱きながら足の指もキスしてしゃぶった。たぶん後で変態扱いされるだろうけど、それでもいいやって思う。








チャンミンが欲しい








「あ、ぁ…!!」


挿れて引いて挿れて引いて、チャンミンが声にならない声を漏らす。


「……どう?」

「…っ、、やっぱ……慣れないもんだ、ね…っ…」




そうだよな。。

早く終わった方がいいのかもしれないけど、チャンミンを離せない。だから、ゆっくりしたりリズミカルにしたり深くしたり浅くしたり。

チャンミンにとっては拷問のような時間だったかもしれない。でもチャンミンは俺を受け入れ続けてくれた。


「チャンミナ」

「……う、、っ…」

「好き」

「……っ」

「好き」

「……はっ……ぁ」

「本当に、愛してる」

「う、……ん…っ、、あ、っちょっ 、と……」

「うん?」

「き、…もち、…っ、良くなってきた、かも……っ」

「……っっ!」


チャンミンの言葉で一気に上り詰めてしまってもう限界。嬉しすぎて目眩が起こった。


「ごめんっ!もうイく……っ!!」


チャンミンの腰を掴んで、感じるままにチャンミンを揺さぶって、チャンミンの一番奥に全てを放った。






本能だけの物凄いカタルシス(解放感)









なのに

















昔から知ってたような





なんだか懐かしい暖かさだった




























片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Fc2


片割れ chap.6 #16

(注意)BL表現です。ホミンです。







___C.side___











ユノは














極上に優しかった





















___Y.side___








本当はずっと



チャンミンが欲しくて


欲しくて欲しくて

堪らなかったから







我慢なんてもうできなかった





チャンミンが欲しい









服を脱がせることさえ焦れったくて、力ずくで破いた。手に掴んだ布切れを投げ捨てて、露になった首筋にしゃぶりついた。

「ちょ!…っと、、シャワーを……」

「そんなのどうでもいい!」

「水……欲しい……」

「待てない!!」


チャンミンが起き上がってベットから逃げようとするから、捕まえてまた押し倒す。

「…っ、喉乾いた……っ」

「あ……」


長身の身体を小さくして小声で訴える姿を見て、やっと我に返った。


「……俺が持ってくるから。ここで待ってて、……お願い」

「……はい」


部屋を出てゆっくり深呼吸する。

そりゃ強引にされたら恐いに決まってる……。 俺だってめちゃくちゃにされて辛かったのに、チャンミンに同じことしそうになってた。

冷蔵庫から大きめのミネラルウォーターを取り出して飲みながら戻った。チャンミンはさっきと同じ格好のまま全裸で丸まってる。服はボロボロに散乱してる。

最低な奴になるとこだった……。


「……。はい、水…」

「……どうも…」


上半身を起こして、肩肘をついた格好で綺麗に水を飲むチャンミン。すべてが綺麗。チェストに向いてローションを取り出した。右手に垂らしてじっくり温める。


「チャンミナ、ごめん……」

「……」

「俺もう、……無理だから」


振り返って見ると、大きな目が飛び込んでくるくらい印象的。何年たってもそう感じる。綺麗に澄んだ瞳。チャンミンのうなじに左手を添えて、ありったけの想いをこめて唇を重ねた。




『今までで、一番優しいキスになりますように……』




口付けしたまま足を開かせて、ローションで濡れた右手の中指をチャンミンの中へ挿れた。


「…ひ…!」


びっくりして離れようとするチャンミンを左手で捕まえたまま、舌を挿れて深いキスに変えて。捕らえた舌が震えながら絡まってくる。

すっごい可愛い。止めれるわけがない。

指も挿れていく。ズズッと奥に入るほどナカの感触が分かって、それだけで勃起する。


「……っ」

「痛い?大丈夫?」

「……い、たくは…ない…」


気持ち良くはできないかもしれないけど、絶対傷つけないようにってだけは誓った。

ゆっくり抜いて、次は人差し指と中指を重ねてまた挿れる。根元の締めつけられる感触で、蕾の部分を広げないとって気付いた。上下左右にゆっくりゆっくり押し伸ばすとチャンミンのくぐもった声が漏れて、艶っぽさが堪らない。


「うぅ……」

「チャンミナ、深呼吸して」


顔を離してできるだけ優しく話しかけた。上気した顔が本当に綺麗な花みたい。一生懸命呼吸しようとする姿が健気で思わず抱き締めた。

もう絶対止められない。

耳たぶを甘噛みして舐めて吸って首筋から胸の突起までは触れるか触れないかの触り方で何往復も舌を這わせる。チャンミンの好きな触り方。


「ふ、あ……んっ……」


声のトーンが高くなって少し安心。鼻や顎や肩や腕や指先ひとつ、目につく所全部にキスした。


「指増やすよ……」

「…うーっ……」


薬指もまとめて三本挿れた。すぐにでもチャンミンに挿れたくてモノが破裂しそうに痛いけど、チャンミンは萎えてて、眉間に皺を寄せて歯を食いしばってる。

さすがに辛そう。


「まずい…?」

「ちょっ……とっ、、く…るし…ぃ……」


どうにか紛らわせてあげたくて、腕を上げて脇の下を舐めてみた。


「…っ!!やだ!…やだ!」

「でもなんか……下の力抜けてるから…、いいかも」

「うーっ…!!」

「チャンミナかわいい、綺麗……」

「……っ」


もう本当に何もかも全部愛しい。自分でも気持ち悪いくらいチャンミンを求めてて、チャンミンに嫌われないか不安になる。


「……指四本は挿れさせて」

「ふぅ……うそ、ぉ…」

「じゃないとチャンミナが傷ついちゃうから……」

「……っ、……おっき、すぎ……」

「ははっ、……ごめんな?」




指は挿れたまま一旦身体を離して、ボトルの水をがぶがぶ飲んだ。喉が緊張で干からびそう。普段あんまり汗はかかないけど、汗だくだった。汗っかきのチャンミンはびしょ濡れ。

すごい負担なんだろうな……。

もう一度水を口いっぱい含んで、チャンミンの口に流し込む。水がこぼれてベットに染みた。

そんな光景も一つ残らず覚えておきたい。


「水分補給♪」

「……ばかっ」


チャンミンの瞼にキスを落とした。


「目が本当に綺麗……」

「……ユノは…っ、ここが、綺麗……」


そう言って火照った顔のチャンミンは微笑みながら俺の鼻先をぽんと押した後、左頬をなぞって、声を出さずに口だけ動かした。




『鼻と傷跡』










チャンミンが好き




心も身体も全部全部欲しい

欲張りだよな?




でも止められない







チャンミンが欲しい











「チャンミンが、好き」












伝わって









貴方が好きです












過去最大のポチポチをありがとうございました!!(°Д°)←こうなりました。次は後半戦です。宜しくお願いします。
片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Fc2


片割れ chap.6 #15









___Y.side___








もう、どうしよう




理性と本能の狭間で





限界ギリギリ








チャンミンには綺麗なままで



笑ってて欲しいのに














二人の撮影を撮り終えて、次の衣裳に着替えて戻ると、チャンミンはすでにピンの撮影を始めてた。

よくよく見ると、今日もスタジオの端で見学してる女性が何人かいた。最近とくに目立つ。シウォンから言われて初めて意識してみると、チャンミンを見つめる目線が多くて戸惑った……。


「ユノ、チャンミン成長したなぁ~。いい仕事するわ、あいつ」

「あーですねぇ、僕もびっくりですよ」


昔から知り合いの現場監督が担当する撮影だから、その分リラックスできる。チャンミン待ちの間、スマホにシウォンから連絡が入った。チャンミンの予定を教えてくれと俺の所に連絡するあたり律儀だなって感じる……。




もう、俺本当どうしよう……




「……ごめんなさい、ちょっと喫煙してきます……」

















___C.side___










ユノはやっぱり何事もなかったように




僕をやり過ごした。







休憩中、撮影現場のスタッフさんと冗談を言い合って寛いでた。さりげなくユノを確認すると、現場監督とカメラマンとパソコン画面で最終チェックをしている。スマホで出来上がった画像を撮るのはユノの習慣。


「ユノさん、誰かに送るんですか?それ」


アシスタントの一人がユノに話しかけてる。俄然、面白くない。さっきからユノの周りをチョロチョロしてた。中性的で細身だからどんな服でも着こなせそうな男。なんでユノの周りにはこういう奴らが集まるんだ……。


「いえいえ、そういう時もあるんですけど、だいたいは自分用ですよ。撮られる角度やポーズを研究します、昔うちの代表から叩き込まれた戦法というかね」

「はーっ、スゴい……!!そこまでする必要、今ですらユノさんにありますか?」

「もちろんっ。後でまたチェックして、次の撮影の参考にします。自分用に写真集作ると変化が分かってまた面白いです」

「なるほど、確かに。良かったら、いくつか見せてもらっていいですか?僕も参考にさせてもらいたいです」

「もちろんいいですよ!じゃあ連絡先教えますね」


彼と会う日にちと場所を決めてる。笑いあって、肩を組みあったり。ユノにはパーソナルスペースがほぼないから、どれだけ顔を近付けられても全く気にしない様子で、こっそり見てる僕だけがどっと疲れた。







その日の夜、急にシウォニヒョンに呼び出されて、飲みに出かけた。

ユノは「楽しんでおいで♪」っていつも気持ち良く送り出してくれる。たぶん相手が誰だろうとユノはそう言うんだろうと思う。

ユノの器が大きすぎて、そこにちゃんと器があるのか分からなくなっていく。もうないなんて認めたくなくて、自分の中でそんな表現使ってみる。


「お待たせしましたー」

「おぅ、チャンミン!お疲れ様」

「どしたんすかー?急に」

「うん、ユノに連絡してたら今日もう予定ないって聞いたからさ、久しぶりに一緒にチャンミンとも飲みたいなって思って♪」


シウォニヒョンはワインバーを予約してくれていて、僕好みの雰囲気でしっかり選んでくれてる感じが伝わる。ユノとの考えなきゃいけない結末を、少しの間忘れられた。


「ところでユノから二人のこと聞いたよ」

「あ、……そうなんですか」

「うん、お前もよく決心したな。俺はチャンミン達のこと見守ってたから、そうなるのも無理はないなって思うよ。困った事があればいつでも相談のるな♪」

「はは……ありがとうございます……」


シウォニヒョンは丁寧にワインを喉に流した。様になる。普段はおちゃらけてユノとふざけたりしてるけど、さすが財閥の御曹司で、身のこなし方やマナー全てがジェントルマン。僕も見習いたい。


「チャンミンは最近ぐんと素敵になったから、俺も惚れないように気をつけないとな」

「だはははっ、シウォニヒョンには可愛いスジュのメンバーがいますし大丈夫でしょ!ふはは!」

「嘘。本当はもう惚れてる」

「あはははははは!シウォニヒョン!」

「チャンミン?」

「はいはい♪」

「……チャンミンに惚れた」

「…………」


真面目な顔で言うから、思わず引きつってしまう。だって別に男が好きなわけじゃない。ユノだから、いいんだ。


「ユノに嫌な思いさせられたら俺のとこに来てみなよ、女性とのスキャンダルになるよりこっちの方が来やすいだろ?」

「……止めてくださいよー、ビックリしますって。ユノヒョンに言い付けますよ?ふふっ」

「言ってる」

「え?」


耳を疑った。


「俺の気持ちは伝えさせてくれって言って了解もらってる。だから今日ユノ、何も言わなかったろ」

「…………」








信じられない……。



分かってて、会わせるか?普通……






…………。





「ユノと別れて付き合ってくれって事じゃないんだよ。ただ、チャンミンはすごく気になる存在だから、それだけは伝えたかった。嫌な思いさせたとしたら、悪かった、すまん」

「……い、え」


完璧に紳士的なシウォニヒョン。こんな人、普通の女の子なら絶対ぐらつく。ユノは分かってる……。


「よしっ、じゃあそろそろお開きにするか!ユノによろしくな」

「……はい」










この時の感情は







今でも何て表したらいいか分からない









絶望と




怒りと悲しみと








憎しみ












宿舎に戻って玄関の靴を確認すると、珍しくユノは帰ってきてた。そのままの勢いでユノの部屋を開けた。

寝そべってまたタバコ吸いまくってる、もう最悪。


「あ、……おかえり」







ユノは僕を




放置する







「そういえば……」

「へ?」

「さっき、現場のアシさんと連絡先交換してたよね?」

「うん」

「なんで?」

「あー、勉強のために欲しいって言うから俺の撮影してきた画像あげるの」

「それ本当に勉強のため?アイツは別の目的なんじゃない?」

「別のって?すごい熱心なコだったよ?」

「……何でアイツの肩持ってんの?」

「へ?」






僕は




嫉妬の塊







「ユノ、好きになったの?」

「あははっ、ちょっと待って?チャンミナ。あのコ男だからっ、興味ないって」

「……じゃあ、僕も男だから無理っすか」

「違うって。チャンミナだから好きなんだよ♪」

「じゃあ、誰か他の女の子に気があるの?」

「……チャンミナ聞いてる?」

「僕ユノに酷いことしたよね、なんで責めないの?」

「それは……俺も、悪いトコあったんだろうなって思うから」

「悪いトコって?何か僕に言えない事したんすか?」

「してないよ。チャンミナちょっと落ち着いて?」

「あんた何か僕に罪悪感感じてない?……本当に僕のことまだ好き?」

「……まだ、、伝わらない?」


血の気の引いていく音が聞こえる気がした。責められるべきは僕なのに、僕がユノを責める。


「なんでそんなに優しいの?」

「……何でって」

「なんで何でも許しちゃうの?」

「……」

「本当に好きなの?」

「……好きだよ」

「他にやましい事があるから何回も好きって言って誤魔化してるんじゃない?」

「チャンミナ……」

「タバコ吸い出したのも、僕が重荷で困ってるのが原因じゃない?」

「違う」

「今日なんでシウォニヒョンに会わせた
?あっちとくっつけば楽に別れられると思ったか!!?」

「チャンミナを信じてたからだって……」

「僕なんてもういらないんでしょ、だったら早くそう言えよ!!」






僕は鬼だった。









責めて





責めて







責めたてて







追いつめて








「好きじゃないなら、もういい……」


「チャン…」



「抱きたくもないくせに愛してるなんて言うな!!!」







ユノを罵倒した。



























美しいヒョウのような速さだった





突然手首に傷みが走ったと思ったら、ユノが僕の手を掴んでた。










荒々しいトラのような力強さで





ユノの有り余る筋肉が一瞬で盛り上がって、僕はベットに投げ飛ばされた。













「もう、止められないからな……覚悟しろよ」










鋭い瞳に捕らわれて、足掻くように睨み返した。服なんて滅茶苦茶に剥ぎ取られてボタンが何個か吹っ飛んでいくのを見て、僕は、やっと……、



安心できた。














どうしてもユノが欲しくて







欲しくて欲しくて



とてもじゃないけど素直になんて



言えなくて








こんな風にしか貴方を動かせない



















僕が憎かったでしょう



ユノ
















本当に毎度お手数で申し訳ないんですが、ランキングと拍手良かったらお願いします。病気明けの体にしみわたります。
片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
Fc2


片割れ chap.6 #14










___C.side___









どうして何もかも与えてくれるの?


どうして僕に何も求めないの?






ユノがユノらしくないのは



自分を誤魔化してるからじゃない?




本当はもう……

僕から冷めて、僕に申し訳なくて、





罪悪感を感じてるだけ?








オセロのように一気に



最悪の合点がいって









僕のたどり着いた結論は、


それだった。


















数日ユノと仕事終わりが別になって、久しぶりに一緒に帰った夜。マネヒョンに調達してもらった大きな袋から一つ、ユノに手渡した。


「これ、軟膏だから…。もう治ってるかもしれないけど、、使って」

「うん…」

「あと、お風呂はゆっくり入った方がいいみたいっすよ……」

「へー、そうなんだ?」

「ご飯も作っちゃうから、のんびり入って」

「お、ありがと」


キッチンに立って、袋から今夜必要な食材を並べる。

謝る言葉は出なかったけど、ユノの体を傷付けたのは事実で。早く良くなるようにネットを駆使して色々調べた。同性の性行為についても調べたけど、僕のやり方がいかにユノを傷付けたか改めて分かって、気持ちが沈む。

真夏でも食べやすい、高蛋白のアワビ牛肉粥は韓国の定番回復食。作るのは初めてだったけど、意地でも美味しく仕上げたかった。


「うお、何これ本当!?スゴい!!」


いいタイミングでユノがお風呂からあがる。


「はは……、目の前にあるんだから本当でしょ。さ、食べよ」


一応椅子にふかふかのクッションを敷いて用意してたけど、いつも通り座るユノを改めて見てほっとした。「痛かった」とか「辛かった」とか、僕を責める言葉は全くユノから出ない。やっぱりいつも通り、料理に目を輝かせて食べだした。


「!うまっ!!これ、本っ当に美味しい!美味い!マジ!」

「あー本当に美味しいっ。うまくできました」

「チャンミナスゴい!ありがとう!!」

「……うん。消化にいいから、好きなだけ食べて~」


どれだけ明るく話しかけられてもうまく笑えない。あんな酷いことしてもまるで何もなかったかのように振る舞うユノに、僕なんて必要ないと言われてる気がした。













___Y.side___








二人でいると、寂しそうにしか笑わないチャンミンが痛々しくて。体の傷の比じゃないくらい、チャンミンの心を傷付けただけなのは、はっきり分かった。


「チャンミナ、ありがとう。ごちそうさま♪本っ当に美味しかった!」

「いえ……まあ、良かった」

「片付けするわ、俺!」

「ううん、休んでて」


そそくさと片付けるチャンミンを逃がせなくて、食器を洗う背中の後ろを追った。


「……そんな見られると、すげー洗いづらいんですけど……」

「うん……あのな?」

「……はい」

「俺、チャンミナが笑ってくれるだけで嬉しいよ?」

「……笑って突っ立ってればいいんですか……人形みたいっすね……」

「……」

「……それは違うんじゃない?ユノの付き合うってそういう事なの……?」

「……」


蛇口から出る水の音がやけに響いた。

マネヒョンの言った言葉が頭をよぎった。でも俺の欲求なんて申し訳なくて、どうしてもチャンミンには言えない。経験したら分かる、もの凄い痛みを擁する行為。あんなの強要させられない。

第一チャンミンが俺を選んでくれただけで奇跡なんだ。


「チャンミナが……いてくれるだけで、本当にいいんだよ」

「……」


チャンミンは寝るまで何も言わずに、ただ俺の隣に居てくれた。一言だけ、「本当に人形みたい……」ってチャンミンは呟いたけど、これじゃまずいって分かってるんだけど。


とにかくチャンミンは隣に居た。



もうそれだけが救いだった。









こんなに傍にいるのに






苦しくて






痛い























___C.side___








今夜も一緒に寝れるか不安で、何も言えずにユノの隣にへばりついてた。


「ふあ~、そろそろ寝ないとなぁ」


ユノの言葉に緊張して、汗が出そう。


「……です、ね」

「え、と…。今日どうする?……どっちの部屋で、寝る?」




ほっとして


涙がまた出そうになって






「あ……、じゃあ、ユノの部屋で。タバコ吸いたいでしょ」

「いいの?」

「少しだけね」







ユノのベットで




仕切り直しをしたかった










ローライトにして、ベットに潜りこんで、二人で向かい合って、その勢いで僕はユノに口付けした。


「……仲直りの、、」

「ふはっ、チャンミナかわいいっ。もういいよ。ありがとう♪」

「やっぱり、……まだ痛い?」

「もう全然。お湯に浸かって美味しいもの食べたら忘れたわ。全然大丈夫そう、、あ、これは本当に大丈夫って意味でっ」

「ふーん……」









ユノがいい





ユノが欲しい






「……っ、明日って、ラジオ収録とインタビューと撮影だけ、だよね?」

「ん?んー、だっけ?」

「……」






すっごいドキドキする



心臓が破裂しそう……っ






「……え、と……」



「んー?」









僕から冷めないで





僕から離れないで








「僕、は……人形じゃ、ないんで……」


「……そういう意味じゃないって、チャンミナ……」



「色々……シたいって思いますよ……っ」



「…………え?」






「……っ、…………抱いて……っ…」






「………………」










もう精一杯の誘惑だった。声が掠れてユノにちゃんと聞こえたか分からなかったけど、もう一度言えるような度胸もない。


「チャンミナ……!」


ユノの両腕で思いっきり抱き寄せられた。





胸がいっぱいで


苦しい















ユノは、













「……このまま寝かせて、頼む……」


「…………はい」










僕を求めなかった。




ユノの力強い腕が、ただ震えてた。







僕はもうどうでもいいって思われてるんだ。いや、ユノはすでに別れたいのかも……。

僕から冷めてて、でもユノのことだから変な責任感じて、僕を傍に置いてるだけなんだ……。





ユノが眠った後、こっそりベットから抜け出してアイシングで目を冷やした。










こんなに傍にいるのに





苦しくて






痛い















肝心なところでお休み頂いてしまい、申し訳ありませんでした!!体調が悪くて倒れておりました、本当にすいません!!!片割れ6が長くてこれまたすいません、大事なchap.だと思ってるので、、もう少しお付き合い下さい。宜しくお願いします!
片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Fc2


覚醒前夜











メンバーが出て行って未だに慣れない。

恐くて寝れない。

12月の寒さが震えを煽る。





「チャンミナ、ちょっとここ座って?」

「どうしたんですか?」

明らかに眠たそうなチャンミンをソファに腰を沈めてる俺の隣へ誘導した。

「いいからいいから♪」

小さなため息を隠さず吐いて、チャンミンは綺麗な所作でそっとソファに身を預けた。


「数時間で起きなきゃいけないから僕寝たいんですけど……」

「それなんだけど……、お前最近ちゃんと寝れてる?」

「んー…、しっかり寝たなって思える睡眠は最近とれてないかも」

「だよな。TOHOSINKIとしての仕事も来月からどうなるか分かんないし……。チャンミナは本当によくやってるよ。俺はお前のこと、すごいなっていつも思ってる、すごく頑張ってるなって」


チャンミンは俺の言葉を聞いて、目を伏せた。照れてるサイン。そういうところは、昔から変わらない。マンネは幾つになってもマンネなんだ。

不安になるべくさせないように、守ってやらないと。


でも……俺も、恐い。。




「……ええ。頑張ってますから…」

「うん……。で、俺もなんだけど、寝よう寝ようとしてもあんま寝れないもんだろ?な?」

「はい、まあ、そうですね」

「で、今からこの映画観ようと思ってるんだけど、チャンミナつきあって?」


にこにこニコニコ♪

まさかマンネに「一人になりたくない」なんて言えないから、俺の必殺かわいこちゃんスマイルをお見舞いしてみる。頬にはDVDのパッケージを添えた、スペシャルバージョンスマイル☆こうするとだいたいチャンミンは「仕方ないですね」って乗っかってくれるから。


「…………どうしましょう…」


お!いい感じ??


「……ヒョンがあまりにおかしい事言い出すんで、一気に眠気が襲ってきた……。すごい、これならぐっすり眠れそうです」

「いやいやいやいや!ひとまず観よう?とりあえず観よう?そっから寝たらいいじゃん!」

「今、何時っすか!?寝る時間ないじゃん!しかも間違って感動でもしちゃったらどうするですかぁ~」

「それでも良いじゃん!のんびりしよう、俺と一緒に」


しかめっ面のチャンミンがたぶん今日一番になるであろう大きなため息を吐いた。

うん、まだ朝の7時だけどね。たぶん今日一番。だって腹の底から吐き出してる。


「本当に、ユノヒョンって……」


チャンミンは力なく立ち上がると、自室に入っていった。


「あー……まあ、いっか。一人で観ちゃうか」


DVDをデッキに流し込んで再生する。
早朝のリビング、一人。

一人ってなんか、あれだな。

やっぱ、、寒い。







恐い……















「なぁーんで突っ走って始めてるんですか~」

「ふえ?」


振り向くと、鞄と着替えとブランケットを手にしたチャンミンが立っていた。


「今日の準備もしてないでしょ、ヒョンは」


そう言いながら、ふわっと毛布を俺にかけて、チャンミンは俺の隣に滑り込んだ。


「映画、どういう内容なんです?」

「え、あー…、わかんね」

「は?」

「なんかフランスの詩人?の話っぽい?友達に薦められたやつ」

「…………もう何も聞かねー」


いつも隣にある体温を左肩に。

足はチャンミンと一緒にブランケットにくるんで。

二人で映画を観る。


「あぁ……、あったかいな」

「まあ、そうですね」


本当はチャンミンとのんびりしたかったのかな?瞼の重力を感じて、何かを満たされながら意識を離した。










ピピピピ ピピピピ



「……ん。あ、やべ。そろそろ」


テレビ画面は消えてる。時計を確認すると昼前で、もうすぐマネヒョンの迎えがくる時間。


「チャンミナ、起きろ。時間だ」

「……んん」


良かった。チャンミナも寝れたんだな……。


「おーい。お、き、ろぉぉぉー」


チャンミンの肩を揺すると、ようやく目を開けた。だけど視線をこちらに向けたまま動かない。


「…チャンミナ?」

「…………ユノ」

「え…」



ゆっくり、ゆっくり

近づいてくる

チャンミンの眠たげな顔

俺はまるで神聖なものを見てしまったように








動けずに。

「…………」

チャンミンの鼻が俺の鼻に触れた。








「…………」

「……あ~、……すいません」

「……なに?」

「彼女と間違えました、すいません」




なにそれ……




「え~?俺の名前呼んだじゃんっ」

「……え、あれ?」

「お前な~。びっくりするわ!もうマネヒョンくる時間だから用意するぞ」

「はい。ちょっとコーヒーだけ飲みまーす」


いつもは照れ屋なチャンミンがしれっとキッチンに入っていった。本当に寝ぼけてただけなんだろうな。

でも、チャンミンってあんな風に彼女にキスするんだな。





大切なものをそっと包むように緩めた瞳







身体のどこかがぐるっと渦を巻いた。












箸休めのようなお話でした。これからも頑張ってゆきますので、良かったらポッチンよろしくお願いいたします!!
SS
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

片割れ chap.6 #13










__Y.side___







守りたいのに俺が傷付けて




笑っててほしいのに俺が泣かせて






全部俺のせいだ













___Manager.side___








宿舎に迎えにきて、車に乗り込んだチャンミンに絶句した。


「……。チャンミン、お前どうしたんだ」

「……本当にすいません」


チャンミンの目が腫れ上がっていて、綺麗な二重瞼が一重になっている。

プライベートまでは相談がこない限り自由にさせてやりたい。頑張り過ぎる程頑張ってくれてる。だけど、仕事に影響されるような事は困る。


「何やってんだ!ちゃんと冷やして寝ろよ!撮影どうすんだ!?」

「……すいません、アイシングあるんで車の中でできるだけ冷やします……」

「……ったく。メイクさんにちゃんと謝れよ。あと、ユノは!?」

「来ますよ……」


チャンミンの後から数分後に来たユノを見て、今日のスケジュールは二人とも調整しなきゃいけないかもと目眩がした。


「ユ、ノ……どうした?……まさか、どこか痛むのか?」

「いや、ちょっと……」


ヨロヨロと力なく車に乗り込むユノは明らかにおかしい。座席に座るやいなや絶叫されてこっちが驚く。


「いっ…!!!!」

「ユノ!?」

「……っつー……っ」

「…………おい。まさか腰か!?……病院行く必要ありそうか?」


腰痛はユノにとって命取り。急な痛みが襲うということは入院の可能性もある重症かもしれない。けれど、今入院させてやる時間はない。TOHOSINKIにビックチャンスが来てるから。


「……っ、、、大丈夫……」

「…………とりあえず、、検査して薬だけでももらっとくか」

「いや、いい、いい!!腰じゃない……。本当に大丈夫だから。たぶん何日かしたら平気になるから大丈夫……」

「……。お前ら本当に頼むよ……何なんだ、一体二人して……」

「……」

「ごめんなさい。気をつけます……」


ミラー越しに後ろの二人を見ると、ユノはチャンミンの方をずっと見て、チャンミンは窓にへばりついて外の景色を見てる。

喧嘩か?

二人の間の揉め事なら、仲裁に入るべき。こいつらは会社の方針上一緒に暮らしてるけど実の家族でも兄弟でもない、結局は仕事仲間なんだ。


「どうした……?」

「……」「……」


こういう時は、同じ方向性や目標を再確認させる。マネージャーとしての常套手段。


「いいか、よく聞いてくれよ……。急遽なんだけど、フェスの東京公演ラスト二日間。……大トリ決定した……!!」

「え!!?」

「えー、すごいっ」

「日本最大級の夏フェス記念すべき10周年の舞台にラストをTOHOSINKIで飾る…………歴史に名を刻むんだ!TOHOSINKIがっ!!」


興奮が車内で充満する。俺だって、ワクワクが止まらない。気持ちが前のめりになる。


「あはは~♪マネヒョン、ちょっと落ち着いて下さいよー。セットリスト変更しますか?」

「ほぼない!予定!」

「よしっ!!絶対成功させるっ!!!」

「ユノヒョン声でかい……」

「だってさー!!!」


ユノとチャンミンが話し始めて一安心。

夏が終わろうとしている。フェスの反響も良くて、来年の日本ツアーも決定した。


「まあ、言いたいことは分かりますよ」

「だろ?全力で楽しもう」

「はい、ヒョン」

「うん」


初めての出演は、前座で人もまばらな真っ昼間のステージで、一生懸命盛り上げようとしてた。次の出演は、ユノだけ怪我で出れなかった。それからメインステージになって、毎年少しずつ、出演順番が遅くなっていった。遅くなるほど日は沈んで、客席は埋まり尽くす。夏祭りのような騒ぎになってゆく。

今年は二人だけ。
特にユノは、リーダーとしても感慨深いはず。


「ユノ……本当にチャンミンが居てくれて良かったなぁ」

「うん、チャンミナだからここまで一緒にできたよ」

「いやいやいやいや……」

「いや、本当……新しい曲チャンミナの良さ凄い出てるし。Urbanうまいな。俺すごい感動した、マネヒョンも分かったろ?」

「おう、新しいジャンルだけど、チャンミンはあういう緩急つける躍りが映えるな」

「これからはもっと取り入れたらいいかもね。チャンミナ、本当にスゴいね!」

「まあ、……あざーっす」


外ばかり見てたチャンミンの目線が車内に戻ってきた。

ユノに誉められると嬉しいよな、ずっと認めて貰いたかったんだもんな、チャンミンは。


「だからな?揉めてる場合じゃないからっ。集中集中!」

「……」「……」


デュオになったTOHOSINKI。相手の全てを理解して受け止めなきゃいけないから大変なのは分かる。





でもユノとチャンミンなら





ステージ上で目が合えば全てが解決する







俺は二人の、



そういう力を信じてる







別の撮影が入ってるチャンミンを先に降ろしたところで、ユノがタバコを取り出しながら口を開いた。


「マネヒョン、俺何かおかしい?」

「おかしい?」

「……チャンミナから昨日俺じゃないって言われて。俺らしいって何なの……」

「ユノらしいかー…」


紫煙を燻らせながら、俯くユノ。


「……お前、そうやってると、すごい老けて見えるな……」

「俺どうせ老け顔だから~っ」

「だははっ!いやいや、そういう意味じゃなくてさ。そんなタバコふかしながら考えこむのは確かにユノっぽくないかも」

「あー……」

「もっと、、なんだろう。子供っぽいって言うか~」

「あはーはーはー!」

「思慮深い考察なんてユノにはできないから、そっちはチャンミンに任せろ」

「あはーはーはーはーっ!!」

「お前は、感性を大事にすれば皆ずっとついてきてくれるよ。やるべき事はしっかりやってるんだから、やりたい事はやればいいんだ。間違ってる時は、チャンミンが正してくれる」

「……チャンミナは守りたい」

「うん、ユノはヒョンだからそう思うのも分かるけど。そうやって一人で背負い込むな、老けるから」

「あはーはーはー!話がもとに戻った!」

「チャンミンも前は守られてるって感じだったかもしれないけど、今はお前の相方として認められたくてあんな頑張ってるんじゃないか?最近すごく楽しそうだろ、あいつ」

「おー、……さすがマネヒョン」

「何年お前ら任されてると思ってるんだ。それに、ユノより俺の方がチャンミンと飲みに行ってるもんねー♪色々話すもーん♪」

「はっ!そうだったぁ!」


そうだ、

チャンミンが言ってたことを思い出した。


事務所にもうすぐ着く。


「おい、……体は本当にいいのか?掛かり付けの院くらい行ける時間あるぞ?」

「本当に大丈夫だから。マネヒョンごめんね」

「……駄目だ。やっぱり後で病院行くぞ」

「は!?もういいって~!!」

「……チャンミンに言われてたんだ。お前の『大丈夫』って、最近大丈夫じゃない時しか出てこないから気をつけてくれって」

「…………」

「行くからな……」

「ごめん、、えっと……今日のは実は……打撲みたいなもので。時間がたてば治るから、本当に病院は止めてほしい……」

「……分かった。お前さ、、」

「はい……」


「チャンミンの前ではありのままのユノでいろ。隠しても分かってるぞ、きっと。チャンミンを舐めるなよ」


「…………」




「ユノのことずっと見てきたんだ、あいつは」








いつからなんて俺も知らないくらい













もうずっと







ずっと前から














片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Fc2


片割れ chap.6 #12

(閲覧注意)ミンホのBL表現です。悲しい性描写です。チャンミンがブチ切れてます、ごめんなさい。鍵が付けれなかったので、ここで忠告させて頂きます。よろしくお願いします。









*****









この人は





ユノじゃない


















「あんた別に気持ち良くなくてもいいんだよね。僕マジで何もしませんよ」

「……いいよ」

「じゃあ、脱いで。ローションは?」


ユノは黙って全裸になると、ローチェストの引き出しからボトルを取り出した。僕に為すがままのユノ。まるで奴隷みたい。恥ずかしさなんて微塵も感じなかった。







この人は、誰?






気持ち悪い





吐き気がする






僕も服を脱いだ。全然勃ってない。

当たり前だ。





だってこの人は



ユノじゃない




「挿れられないから、大きくして」

「…………」


何も言わずにユノはベットに座る僕のモノをくわえて動き出した。舐めたり吸ったり全部含んだり。


全然気持ち良くない。





だって、ユノじゃない




僕の体が刺激を受けて反応だけを示す。ユノのモノを見るとこんな状況でも反り上がってる。


「……僕の舐めてるだけで、そんなになるんすか……キモ」

「……ごめ……」

「もういいんで、四つん這いになって」


キスも愛撫も何もしたくない。触れたくない。何もされたくない。

ユノが体勢を変えてすぐ、僕は挿入しようとした。竿を濡らす唾液は滑りも薄くてギチギチ軋んだだけ。尻の穴なんて初めてだし、穴自体小さくて入る気もしない。モノに手を添えて無茶に押し込む。


「……いっ…!!!い、た……っ!」

「…………」


ユノの呻き声を無視した。何度繰り返しても入らないから、ユノの蕾は赤く腫れていった。でもそんなの気にしない。



だって、ユノじゃないから





僕も痛くて萎えた。竿が折れそうなくらい無理をしたから痛くて痛くて仕方ない。


「もっかい舐めて」


ユノの顔の前に膝をついてモノを口に突っ込んだ。頭を掴んで思いっきり前後に振らせた。


「……ぐく……っ……う……!」


乱暴にしたから、ユノはえずいて苦しそう。でも何の感情も起こらない。ユノも何も文句を言わない。抵抗しない。






胸糞悪い




だって、これは




ユノじゃない





もう一度ユノの後ろにまわって、ユノの蕾と僕の竿にローションを塗りたくって、今度は滑って外れるからゆっくり押し付けるとやっと先端が入った。それを一気にズブズブ突き刺した。ユノが悶絶しそうに震えて、まるで籠の中の瀕死鳥みたい。


「う…っ、う!……くっ…!チャ……いた……い、痛……っ!悪い……やっ、ぱ……痛……ムリ……いっ、、やめ……っ、」



全然気にならない。ユノの尻を掴んで広げて僕の竿をさらに奥まで押し込んで。


「…………っ……っ、……」


ユノがうまく呼吸できなくて、酸欠で苦しんだ。ユノのナカは僕を拒否するようにキツすぎて、動くと食いちぎられそう。


痛くて苦しくて泣きたくなった。










泣きたかった














だってこんなの






つらすぎる

















セックスってこういうものですか?




僕たちのカタチはこれで合ってますか?











僕の涙が落ちてユノの背中を流れた。目を冷やして眠らないと明日大変なことになりそう。

射精なんてとてもじゃないけどできなくて、少し動くだけで痛みが走って、ただ穴から抜くことだけに気力を使った。お互い萎え切って、僕は疲れてユノのベットに沈む。

息があがっただけの行為。ユノは相当激痛だったみたいで、ベットに横たわるのですら、時間がかかった。


だから何なんだ。僕は絶対謝らない。



「お前が、、泣くなよ……。俺が、泣きてーって……めちゃくちゃ過ぎ……」

「……ぅう……っ」

「……もう、いいよ……。たぶん大丈夫だから」



「…………か、えして、、」





「え?」











ユノはいつだって




気高くて自由なんだ









誰にもひれ伏さない


誰にも捕らわれない







自由奔放で思うがままにユノらしく











それがユノなんだ











「ユノを……っ、返して………っ、
、あんたなんか、……っ、ユノじゃない……」



「…………」










目の前に寝そべる男は誰だ






自分に嘘をついて我慢して

まるで最悪な時の僕みたい









この男はユノじゃない









*****













片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Fc2


片割れ chap.6 #11










チャンミンはぎゅっとしがみついてきてそのまま離れない。さっきチャンミンが呟いた言葉に下半身が反応しそうになって頭を細かく振って深呼吸した。自分に都合いい考えを振り払う。チャンミンは酔ってるんだ。


「あ……ヌきたい、の?」


密着してる腹部に手を何とか滑り込ませてチャンミンのモノに触れようとした。


「……っ、じゃなくてっ!!!!」

「…っ」


耳元で叫ばれてキーンとした。そのくらいチャンミンが声を張り上げるから鼓膜から心臓までチャンミンの叫びが響いた。


なんか、、悲しそう……?


力いっぱいチャンミンの顔を引き剥がして表情を確かめる。あんまり酔ってるようには見えないんだけど、眉間に皺を寄せて困ったように目を横にそらせるから、明らかにさっきの楽しい感じじゃなくなったのは分かる。


「どうした、チャンミナ。……何かあった?」


もしかしてキュヒョンに俺とつき合ってる事言って反対された?気持ち悪がられた?それとも飲んでる所にシウォンが来た?そうじゃなくてチャンミン好みの綺麗なコが現れた?

いろんな想像が一気に浮かんできて、これ以上聞けない。
とにかく俺はチャンミンの笑顔が戻るようにしたい。自分の気持ちをまっすぐ届ける。


「チャンミナ?」

「…………」

「好き、チャンミナ」

「…………っ、それもうやだっ」

「え…」


見上げるとチャンミンの眉間にはさらに皺が寄ってしまって、困ってるというか、もはや辛そう。いつもなら照れ隠しの言葉が飛んできたり、俯いた影で微笑んでくれたりするのに……。


「……本当に好き、、なんだ」


チャンミンの顔がどんどん曇っていく。





どうして……なんで?




顔はそんななのに、俺の股間をチャンミンがなぞりだした。ゆっくり除けても執拗にモノを触ってハーフパンツを脱がせようとするから焦る。


「そんな事しなくていいから!!」


だってそれどころじゃない

チャンミンが苦しんでる


思わず大きくなってしまった声にチャンミンが震えて、一瞬目が合った。瞳がたっぷり濡れて真っ赤に充血してることに気付く。





泣いてる……






「……だめ、、なの?」

「だめっていうか……チャンミナはそんな事しなくていいから。俺…、チャンミナが気持ち良くなってくれるだけで嬉しいし」

「……それ、で……おしまい?ユノは、……どうやってイくの?」

「……っ、チャンミナ、煽んないで……」






本当はすごく












感じ合いたい






俺とチャンミンを


二人で一緒に感じたい










けど





どうしても俺の理性が吹っ飛ぶ








「俺は……十分過ぎるくらい幸せなんだけど?」

「……最近……、ユノ、一人で処理してるじゃん、、僕って、一体何なんすか……?」

「だからそんなの気にしなくていいって、俺は本当に…大丈夫だから」











本能のままの俺が









チャンミンに挿れたいって叫ぶ




チャンミンの中に入りたいって狂う









チャンミンを綺麗なまま守りたいのに



チャンミンをめちゃくちゃに壊したくなる









付き合えてさらに欲求が膨張して





さらになおさら自分が恐い








「……だからさ、俺にさせて♪」


できるだけ明るく言ったつもりだった。チャンミンの服を脱がそうと思って手をかける。

怒ったり恥ずかしがったり戸惑ったり大笑いするチャンミン。どのチャンミンも全部好き。マンネとして可愛がれなくて本当にごめんな?




どうしたら俺をずっと選んでくれる?




「……っ、違うって!そんなん求めてない!!」








好きだから




何もかもあげたい



俺がこれ以上あげれるものって他にある?



あるなら教えて



全部チャンミンに差し出すから






「何がしたい?チャンミナ……」

「だ、から……シましょうよ…!」

「…………ぁ、、」










まだあった








「ユノ……僕じゃ、嫌……なの?」


「いいよ、あげる……」



「……え」



「俺のカラダ、あげるよ」





「…ユ…」








「チャンミナ、俺に挿れて……」




「……あんた、本っ当に……何も、、分かってない……っ」

























俺、何か間違えたのかな













チャンミンは溢れた涙を流したまま、拭うこともなく無表情になった。


完全に何かの糸が切れてる。


「…チャ……」

「あんたが言ったんだからな……」








*****







それから




俺の前でチャンミンは笑わなくなった









チャンミンの笑顔が枯れた
















次は鍵をつけると思います。短いです、ミンホです、BL表現です。胸が苦しい感じになると思います。抵抗ある方はスルーをお願いします。スルーしても読めるように努力しますので、よろしくお願いします!!
片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Fc2


片割れ chap.6 #10









___Y.side___








え?










「…………シウォ……」






え?






「お前とは親友だし、影で言い寄っても卑怯だからな。こういうのは正々堂々と宣言しとかないと」

「…………」


シウォンの顔から目が離せない。シウォンも俺から目を離さない。


「……睨むなよ、ユノ……」

「…………」






どういう事?







「俺はノーマルだけどチャンミンならイケるよ、マジで。あいつもノーマルだからないなとは思ってたんだけど……ユノとそうなれたんだから、俺にも可能性あるよな?」

「…………」

「だから恐いって!睨むな!」


自分の顔が今どうなってるかなんて分かんない。ただ混乱する。うまく言葉が出てこない。


「……好きだったのか?」

「好きっていうか、興味ある。チャンミンに」

「いや、俺本気で好きなんだけど……」

「うん、分かるって。でも、好きなのはユノだけじゃないだろ」

「は?」

「お前まさかチャンミンがモテないなんて思ってないよな?狙ってるコいっぱいいるぞ?てか男もけっこう多いみたいだし」

「…………」

「それに好きの大きさなんて関係ないだろ、選ぶのはチャンミンなんだから」

「俺はチャンミナ、信じてるから」

「うん、でも俺も言うだけは言わせてよ。まあ……ユノが好きなら無理だと思うけど……」








嫌だ





メチャクチャ嫌だ






お願いだから








誰もチャンミンのこと見ないで









「……分かった。でもチャンミナが嫌がることはするなよ。そしたら本気で許せないから、俺。シウォンとこれで気まずくなるのは嫌だし……」

「ああ、俺もそうだから心配するな。ユノ、ありがとな」

「……うん、、」








だって信じてるから




チャンミンは俺を選んでくれたし






周りがどれだけ求めたって







チャンミンは俺を選んでくれる







…………。






……選んでくれる、よな?












チャンミン、俺のこと好き?




















おも……


重い。



「ううう~……」

「ヒョ~ン♪マッサージしてあげるから起きて~♪ユノユノ~~ヒョン~♪」


目を開けると、腹の上に跨がってチャンミンが胸をぐいぐい押してる。


「チャンミナ、、酔ってんの?」

「あっはっはっは!!酔ってないよ~~♪」

「……ちょっ、と、どけて……重……」

「嫌だーー♪マッサージする~♪」


チャンミンが腕や肩を楽しそうに揉んで、ニコニコしてる。

アンバランスな目の細め方に惹かれてる。ずっと見てたい。下から見上げるチャンミンの上半身は服越しからだって見惚れるくらいの肉体美。俺だけがそう思ってるわけじゃないのは分かってる、んだけど……。


「チャンミナ、、俺のこと好き?」

「うりゃーー♪」



焦って無理矢理「好き」って言わせようとする自分が醜い。

チャンミンの掌が俺の頬を挟んでぐりぐり円を描いた。声を発しづらいけど。


「……よひ、ねひゅぞ~」

「嫌だ~~♪」


首に巻き付かれてちょっと苦しいけど、心がぎゅっと掴まれて胸の方が苦しい。わちゃわちゃして耳に触れてくる唇にも痺れる。





やっと気付けたんだ




何年もかかった









チャンミンが好き








チャンミンがいい















大切にしたいから







綺麗なままでいさせたいから











誰も邪魔しないで










じゃないと








誰にも追い越されたくなくて













「ユノ……っ、、エッチしたい……かも……」

















止まれない

















___C.side___









触りたいなら触ればいい






キュヒョンと飲んでる間に、こっそりそう決めた。ユノと僕は付き合ってる。

何も悪いことなんてない。




そうだ




そうだよね







アルコールの力も借りようとして、ガブガブ呑んだ。だけど、一度決心をした身体は全然酔わない。逆にすっきり冴え渡った。

どうしようもないから酔ったフリをしよう。フリでも何だか少しは酔えてる気がしてくる。拒否されたとしても「酔ってたから」で済ませられる必需品。

帰って来て、電気のついてたリビングに「ユノ~~♪♪」って勢い良く入ったけど、ユノは居なかった。


「あれ……っ、」


一人で酔ったフリして、あほみたいな間抜けな声出して、一人で恥ずかしくなって。



本当にバカ……



浴室やトイレに気配はないけど、シューズはちゃんと帰ってきてる。ユノの部屋のドアを軽く叩いて、返事がないから開けて覗いた。ここも電気は付けっぱなしで。案の定、布団も掛けずにすぴすぴ眠るユノが見つかってホッとする。

部屋に踏み入れると、タバコの臭いが充満してた。ベットサイドには灰皿が今にも崩れ落ちそうな山盛りの吸い殻を抱えてる。絶対気分転換の量以上吸ってる。

酔ったフリもうんざりして、ユノに近付いた。ただユノの顔が見たい。灰皿の横で少し灰の被ってしまったマンションの契約書類を見て、ユノもなんてバカなんだろうと溜め息が出た。






ユノに大金を使わせてしまった






ユノに「好き」と言われて

ユノに「愛してる」と言われて

ユノに「ありがとう」と言われて



何も言えない僕







ユノに気持ち良くさせてもらう僕







何もかもあげたいのに


何もかも与えられる






僕だけ満たされて


満たされて溢れて





不安になる












ユノに触れたい






バカでもアホでも下手でも




もう何でもいいから










僕からも与えさせて
























片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Fc2


トラ☆シカ号











気が付くとそこは、走る電車の中だった。







ボックス席に腰を沈めて眠ってたらしい。




「あ、れ……?」




俺、点滴射されて病室いたよな?

マネヒョンは?

皆は?


なんで電車?



斜め向かいの席にも男性が頭を垂れて寝てるけど、車輌には俺たち以外誰もいない。

車窓の外を覗いても、どこなのか分からない。ただ温かそうな昼下がりのような、穏やかな光を受けて、永遠と田園風景が続いている。



車内アナウンスも、停車駅もない。

ここがどの国かも分からない。







参ったな…………


俺、まさかの迷子か……?






あの……」







寝ている男性に声をかけようとしたけど、自分でも情けないほど声が出ない。喉を使いすぎて病院に搬送された時のまま。




まだ喉が回復してない……

口内炎の嫌な感覚も無数に全然ある







「…………っ」





起こしちゃ悪いと思うけど、

それどころじゃない


スケジュールが押しまくってるはず……





白シャツに黒のジャケットをゆるく羽織った目の前の長身男性。シンプルなのが逆に様になってる。座席が狭くて長い足をきつく組んで納めてる。





逞しい体つきなのにすんごいスリム、、


モデルさんか……




じゃあ、この電車は事務所関係の?






その人の肩をとんとん叩いて俺に気付いてもらう。



「ん……」


「!……あ、う…………」




顔をあげた男に背筋がゾッとして、声にならない声が漏れた。





だって…………、、







チャ、ンミ……ナ??





「…………ユノ」


「…………」






チャンミナ……?




俺たちのチャンミナは高校生





目の前のチャンミナは

明らかに立派な成人男性



俺より絶対歳上




顔がなんかしゅっとしてる

背も今より高そう











まさか俺も?




自分では顔が見えないから、腕の皮膚を見て頬を触って感覚がいつもと変わってないことを確かめる。




俺は普通、みたいだけど……







もう一度チャンミナらしき人を見ると、俺を見つめながら微笑んでる。





「…………っ」





子供を可愛がるように目を細めて見つめてくるから調子が狂う。俺たちのチャンミナはこんな眼差しまだ知らない。反抗期真っ最中のチェガン・チャンミンだ。






「君は……いつのユノ?ずいぶん若いね……」

「??」




意味不明


声も出ないし答えようがない。それにとにかく不可解なチャンミナ?が恐い。電車の外から感じる柔らかな日差しに唯一救われる。






「…………」


「……こんな頼りないヒョンだったっけ?ユノヒョンは」




煽る箇所だけ『ヒョン』っていうのも完全に舐められてる。腹がたって、自分の喉を指して、それから両腕でバツマークを作った。




なんだ、中身は絶賛子憎たらしいチャンミナそのものじゃん






異常な警戒心が少し解けて、ありったけの平常心を装備してチャンミナ?を見たけど…………、、








あまりの格好良さと




マンネのチャンミナとは違う可愛さに







痺れた













この人、すごい綺麗……








「あ……喉?声が出ないの?声も聞きたかったのに残念……、それなら2005年くらいか」

「……」


確かに今年は2005年。思いっきり頭を上下に振って、お返しにその人を指さした。


『じゃあ、お前はいつのチャンミナなんだ!?』




「僕ね、これからライブなんだ。事務所の」


あ、う……」


俺の欲しかった答えじゃなかったけど、けど、ちゃんと確信できた。




本物のチャンミナだ、この人は……





俺たちTOHOSINKIも事務所主催のライブに参加してる。





じゃあ、未来?



未来のチャンミナ?





そうと分かれば、さっきとはうってかわって心が弾んで楽しくなった。「未来のチャンミンさん」なら聞きたいことがいっぱいある。

俺たちはアジアのトップスターになれてる?輝かしい未来が待ってる?事務所のイベントに出ると言うから、チャンミナがこのくらいの年はまだ活躍してるんだろう?





っしゃーーー!!


嬉しいっ!!!





「ぷ……ユノ、ニヤケ過ぎっ」





未来のチャンミンさんがくすくす笑う。





本当にいい男……




チャンミナ、良かったなぁ♪


お前の未来は安泰だ♪







未来のチャンミンさんは俺を覗きこんで、次はいたずらっ子みたくニヤッと笑った。ちょっとゾクッとする。






「今回のライブはTOHOSINKIとして、僕一人で出るんだ」



「…………」




え?なんで?ソロ?


あ、兵役?他のメンバー全員が?









「…………?」





「色々あるんだよ……」


「…………ちょ……」






ちょっと待って





俺は?







一生懸命自分を指さしてチャンミンさんを見た。





「ふふふっ、ユノかわいい。ヤバい」


「……っ!」







なんだ、この余裕たっぷりの男は!


俺はさっきの意味深な言葉が気になってどうしようもない。










まさかこれ……






天国への電車じゃないだろうな……





どうしよう



降りたい





降りなきゃ









未来のチャンミンさんを置いて、電車のドアを探した。それで気付いた。








ドアが、ない…………






窓に体当たりして割れないか試みてもびくともしない。




まずい





だって俺はまだやりたいことがいっぱい残ってる。まだ死んだじいちゃんに誇れるもの残してない。






「ユノ……こっち戻って……ユノの居場所は、ココですよ」


自分の隣をポンポン優しく叩くチャンミンさん。



「…………」






でも……なんでだろう……


俺いつもチャンミナの声聞くと落ち着けるんだ……






何も残せなかったけど、、


後悔はない






その瞬間その瞬間最高の自分を出し切った






ボックス席に戻って、チャンミンさんの隣に座った。肩を借りて、頭を任せる。チャンミンさんが手を握ってくれる。今のチャンミナじゃ考えられない行為だけど、温かくて眠くなる。







チャンミンさんと一緒に逝けるなら……




いいかも…………













「いいですか、ユノ……。ユノと僕はこれから恋に堕ちますよ。それでもいいですか?」









眠くて頭があげられない









「今から僕がライブで歌う曲はね、三曲あります。一つはペンがずっと愛してくれてる曲。それと僕が大好きな曲。それと……」








俺とチャンミナが恋をするの?





なんかスゴいな、それ









「僕がユノだけに贈る曲です」







チャンミンが俺のために……?







「……すいません、……実はまだ今のユノには言えてないんです。個人的な気持ちの選曲だからユノは怒るかもしれないし、『ユノに捧げる』なんてやっぱり恥ずかしくて言えないけど……、僕の想い、届きますかね?」

「……うん…………」












届くんじゃないかな?






だってなんか俺もう









チャンミンが好きだと思う














このぬくもりを





離せない









「あ、待って待って、まだあるの!」







なんだよ……もう



俺、、眠い……






「僕が右手を怪我して辛かった時ね、ユノが自分の右手をくれるって言ったんだ、まあ貸すって意味で」





さすが、、俺、……ロマン、チック…………





「それで僕も、ユノに喉をあげると約束した。だから今……僕の喉を、ユノにあげます」






チャンミンさんは俺の喉に手を添えて、もう片方の手で重くなった俺の頭を支えて見詰め合った。眠くなってなのか、チャンミンさんの綺麗すぎる瞳のせいか、動けない俺をクスッと笑って、「僕もだいぶ素直になったんだよ」と呟いた。












「愛してます、ユノ……」










未来のチャンミンさんは僕にキスをした。































「……ん」


真っ白い天井が見える。無機質な病室。


今日で何日目?

マジでまずい……



「ヒョーーンンーー。折角買ってあげたマンガ無くすって、どういう事っすか!?病院でモノ無くすとかまじないわ……」


傍でチャンミンが看病してくれてる。すごい形相で、文句言われてるけど。。


「チャ……ンミナ、今日で……何、日間……俺、入院してる、っけ?も……感覚、ね……」

「二週間くらいじゃない?てか声出てるじゃん、もう大丈夫じゃないっすか?」

「あ……、ほ、んとう……」

「はいっ!!マンガ買い直してきましたよ!!!」

「ありが、とう」

「まあ、良かったですね。頑張りましたよ、ユノヒョン」

「……うん」







なんか、全部忘れてる、けど……






「チャ、ミナ……」

「はい?」







誰が言ったかも忘れちゃったけど





これだけは覚えてる










「いつか、、チャンミナ、が、俺のためだけに、歌って……くれるらしいぞ?」




「……っ、なんすかそれっ!気持ち悪っ!!歌うわけねー。看護師さん呼んでくるから待ってて」

「……だよな~」








どんな顔かも忘れちゃったけど











壮絶に美しい天使だった気がする






















もう一度逢いたい










逢えるといいな













逢えるかな♪















「片割れ」はあの曲を歌ったチャンミンから生まれました。色々物議をかもした曲ですが、私は動画を観た時、物凄く大きな感情を叫んでるように感じたチャンミンに、絶句して涙が止まらなかったんです。←かわいいチャミに寂しい思いさすんじゃねー!観に行けよっ!!←いや、その時はまだペンじゃ……←え!!?(衝撃の……)→皆さん、色々教えて下さいね……
トラ☆シカ号
にほんブログ村 BL・GL・TLブログへ
にほんブログ村


Fc2


片割れ chap.6 #9









___C.side___








店の個室に入って開口一番、「付き合ってるんだな、あの人と」とキュヒョナに言われた。


「え……」


わざわざ名前を伏せてくれてる所に、キュヒョンは知ってると確信する。


「とりあえず、飲み物頼むか」

「あ、うん……」


始めの一杯がくる間、沈黙も嫌で先に謝った。


「キュヒョナ……言ってなくてごめん」

「いいよ。俺もさっき二人が話してるの聞こえちゃって分かったんだ。お前、周りに人がいる時は『ヒョン』付けなのに、二人になった途端呼び捨てで呼んでることあったし。……何かあるなとは思ってたよ。まあ、簡単に人に言えることじゃないって分かってるから」

「……うん」


聞かれてた。キュヒョンだったから助かったけど、ユノより僕の方が軽率なことしてる。

お互いのビールがきたところで、ワインのボトルと料理を適当に追加で頼んで運んでもらった。これで暫く人は来ない。


「……前も言ったけどさ。俺は、チャンミニの味方だから。チャンミニが幸せなら応援する」

「キュヒョナ……」

「てか恋人があの人って凄くね?アジアのカリスマだぞ?」

「ぷっ、…まあ、確かに」


冗談ぽく重くならないように話を進めてくれる。キュヒョンのこういう所がありがたい。さすが大親友。


「俺は……個人的に良かったと思うよ。お前ずっと前から気になってたもんな。成就したってことで。うん、良かった」

「!?はあぁ~~~!!?僕はずっと女の子しか好きじゃなかった!!」

「チャンミニ!声!」

「……っ、お前が変なこと言うからだろ!?」


今度は必要以上に小声になる。


「二人で活動始めるよりずっと昔からチャンミニの特別だったろ、あの人は」

「……え~!?……え~?」

「えーえーウルサイなー。まあ、とりあえずおめでとう。うまくいってるんだろ?」

「…………う、ん」

「……何だよ、やめろよ。いきなり結婚か?」

「できるわけないだろ!」


ブラックキュヒョンが降臨して、何だか話しやすくなる。次のワインも進む。


「あははっ、だって両親に挨拶行くとか聞こえたし」

「あー……それは本当に、僕が悪かったんだけどーーー」


あらかたの事情をキュヒョンに教えた。


「ユ…………ヒョン、マジだな……」

「……そんなん分かんないって」





不安



なぜか






「チャンミニひねくれ過ぎ……。周りにも親にも認めてもらいたいって言ってくれてて、気の迷いなわけないだろ」

「…………最近さ、ヒョンまたタバコ始めたんだ」

「ふーん?気になるのってそれだけ?別に大丈夫じゃん?」

「……」


まだあるけど……さすがに躊躇う。
けど信頼して相談出来る人って、僕にはキュヒョンしかいない。


「……じゃあ!例えばさ?普通の男女の交際だと想定してー……」

「あー?うん」

「彼氏は彼女が気持ち良くなるように色々奉仕するんだけど、彼女には何もしなくていいからって自分の体には触らせない人の気持ち、……分かるか?」

「それ全然例え話になってねーじゃんっ!!」

「キュヒョナ!声!」

「ちょっとやめてくれよ~。俺そういう相談はダメだっ。なんかこっちが恥ずかしい!」

「……っ。あ゛ー!言って損した!」


顔が熱い。頭全部熱い。
ユノ本人よりはキュヒョンに言いやすいと思ったけど、やっぱキツイ。
次の言葉が出てこなくて頭を抱えてしまう。


「そんなの二人で解決しろよ!てか、下手だからじゃない!?ただ単に!」

「お前……グサッと刺すね。。人の悩みを……」


そうなら余計深刻だ……。


「だから知らないって!チャンミニはしてあげたいの?」

「え…」

「照れるな!!!話ができん!」

「……っ、照れてねー!」

「とにかく自分がしたいようにすりゃいいじゃん。好きな人に触られて嫌ってことはないと思うぞ」

「うーん……」











一番近くで感じ合いたい




触れ合いたい





もっと深く





奥まで










そう思うのは





自然な欲求じゃない?






僕はユノに触れたい




















___Y.side___









「審査もありますが、ユノさんならすぐ銀行から決済下りると思います。最短で九月から所有できますよ、まずは賃貸で人に貸して、家賃収入とローンを相殺しながら資産運用しますか?」

「いえ、暫く空室で持ちます。できたら親に名義変更したいですし、もしかしたら家族が上京した時泊まる場所になるかもしれません」

「分かりました。部屋の使い方が決まったらいつでも報せて下さい」

「ありがとうございます、夜遅くにわざわざ物件を紹介して下さって」

「いえ、こちらこそ御契約ありがとうございます。ヨンミン代表によろしくお伝え下さい」



宿舎に戻って速攻で冷蔵庫からスプライトを取った。慣れない部分の頭を使ってどっと疲れたから喉が渇く。売買契約書や重要事項説明書諸々を自室に置いてタバコを吸ってやっと落ち着けた。書類なんて無くなっちゃいそうだけど、自室にあるんだからいつか見つかるはず。


「疲れたけど……楽しかったぁ~♪」


帰ってそのままの格好だけど、ひとまずベットに横になって体を休める。


チャンミンと一緒に暮らせる家も欲しい。できたら仲間も呼んで住めるくらい大きな景色の見える家。海が見えたら最高かもしれない。飼い犬のテプンも教育学校から戻して庭に小屋を作って……
















夢をみた。




夢なんだけど、数日前の再現だ。

シウォンにチャンミンのことを伝えて、シウォンが絶句してる場面から始まった。


「……それ本当、なの?」

「うん、俺が押しまくった。けど、いざ付き合えるとチャンミナのことが心配で……。あいつは本当に何も悪くないから。だからチャンミナが困った時や苦しい時は助けて欲しいんだ」

「あ……あぁ……、それは何とかするけどさ。………はあー、、あのチャンミンがねー……ユノ、……奇跡が起きたな……」

「……確かに」




チャンミンから「好き」とは


聞けてないけど………、、





ココにいてくれる









「なんかユノ見てたら、夢は叶うんだなって思うわ。……俺も人生ガンバろ……」


「あははっ!!ガンバれ!」






「じゃあ……俺もチャンミン諦めなーい♪」



「…………え?」


















え?



















片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Fc2


片割れ chap.6 #8











ユノがタバコを吸い始めた。


「なんか臭いけど。……タバコ吸った?」

「あ、うん。また始めた」

「ちょっとー、やめてよ。臭いし体に悪いって」

「まあ、少しだけ。俺の部屋だけで吸うし、気分転換くらいにするから」


昔は吸ってたけど、ちゃんと辞めたはずのユノの喫煙。



なんか、おかしい















「ユノ……」


振り向いたユノの目をできる限り見つめながらキスをして、服の上からユノのモノを撫でる。それだけだって居たたまれないくらい恥ずかしい、僕にとっては。ユノはふっと笑ってキスを返してくれる。

けれど、

触っていた僕の手を取って腰に回すように促す。



なんか、おかしい





「しよっか……」

「……ん」


密着した身体からユノのモノがはっきりと固い竿になるのが分かる。

けれど、

ユノは僕に触らせない。



「いいから」と「大丈夫」を連発して何もさせない。僕だけが気持ち良くなって射精する。身体の隅々を愛撫されて、力を入れてても抜けてぐずぐずになって。もうユノが僕の身体で知らない所なんてないと思う。何度も何度も、僕一人でイかされた。一緒に感じ合うこともしなくなった。



絶対、おかしい











「…………浮気?」

「……は?」

「あんたまさか……やっぱり女の子がいいとか言い出しませんよね?」

「はあぁ!!?言うわけないだろ!?」

「昨日随分遅かったみたいだけど、誰と飲んでたんすか?」

「昨日はー、けっこう大勢だったよ。紹介で合流してきた人もいるし」

「それって知らない男も女もいっぱいいるじゃん!」

「当たり前だろ、飲み会なんだから」

「浮気か!?」

「だから何でそうなるの~~っ」

「…………」


与え続けられる行為に浮気なんてしてないのは分かってるんだけど、思わず小言が多くなる。

僕が飲む時はかなりの量を呑むけど、だいたいマネヒョンかギュラインメンバーになる。ユノは違う。毎回違うメンバーでゆっくり飲む。一体どうやったらそんなに仲間ができるんだってくらい、聞く度に知らない人の名前やグループがあがる。もはや理解不能。




不安になる







体はユノに導かれてスッキリしてるけど、胸の辺りに靄がかかる。韓国での活動、PV撮影、日本での夏フェス、CM撮影、事務所イベントの準備、隙間に入るインタビューと撮影、プライベートなんてほぼないのに、僕は毎日ユノに予定を聞いた。



事務所のオープンスペースで今後のスケジュール確認をして、その日の仕事が終わった。


「今日は?どっか行くの?」

「今日は~ない!代表の部屋に寄っていく」

「は?なんで?」


何でも徹底的に予定を確認した。自分でも分かってる。束縛し過ぎてる。


「代表がいい物件紹介してくれるらしいから、見てくるのー」

「…………物件?」

「うん、マンション」

「…………」


なんか、、物凄く何でもない事のようにユノは話すけど……、飛んでもない内容を告げられてる。。












ユノ、宿舎出るの?











「えっ……と、、借りるの?」

「いや、買うー」

「…………突然、ですね」

「事務所から近いんだってさ、いい所だろ?」

「 清潭洞!?……一等地じゃん ……」


目の前が真っ暗になった。
けど、意識を奮い立たせて自力で戻した。




ユノを手離すなんて絶対できない




「で、も、、今はすごく忙しい時期だし、もう少し落ち着いてからでもいいんじゃない?」

「うーん、でも早く決めたいし」

「設備やセキュリティだってしっかり見ないとだし……、不動産なんてすぐ決められないって。ユノ絶対疎いでしょ、そういうの」

「だから代表にお願いしたんだ、まあある程度はしっかりしてないとな」

「…………」




まずい……どうしよう……



どうしよう







「今まで……ありがとな……」

「え……」


嘘、でしょ?


「チャンミナと一緒に居れて本当に良かった……」

「…………」


「だから、さ……」





やめて




















「ぷぷ……両親にマンション買いまーす♪」


「…………あ?」


「ビックリした?ドッキリ☆」

「…………」


何も言うことはない。ただ僕はその辺に置いてあった雑誌で思いっきりユノを叩いた。冗談にも程がある。


「痛い!痛い!!マジで痛いっ」

「痛くしようと叩いてるんだから当たり前だろ!!何笑ってんだ、あんたは!」

「だってチャンミナの顔が曇ってくのが分かって笑いそうになっちゃってさー、いたたっ」

「ウルサイ!!」


横目で廊下を歩いてくるスジュのメンバーが見えてひとまず休憩した。けど、見つかったみたい。


「あははは!!お~お~ヒョンを殴ってるぞ、チャンミンが」

「お疲れ様です、これはユノ…ヒョンが悪いので仕方なくです」


シウォニヒョンが大笑いでユノを抱き抱えて守ろうとする。ユノも大笑い。ウニョクヒョンが隣に来て僕の顔を覗いた。


「ユノヒョンって……本当にチャンミン溺愛してるよな……なんか仕えてる感じって言うか……」

「ウニョクヒョン、今遊ばれてたのは僕の方なんですけど!?」

「チャンミン、恐いぃ」

「……ちっ、もういいです。キュヒョナ、今日終わり?怪我も治ったし、飲み行けるよ?」

「おっ、じゃあ行くか!帰る準備するからここで待ってて」

「了解♪はい、ヒョンの皆様もどうぞお帰りの準備して下さーい。シウォニヒョンも早く行って下さーい」

「チャンミン冷たいよーっ!ふんっ、またな♪」


こういう時は早々に撤退させるに限る。ユノを早く問い詰めたい。


「チャンミンひどいーっ!でもチャンミンなんか色っぽいから許す~♪」


シウォニヒョンが突然近寄って来て顎を掴まれた。即、振り払う。


「おい、シウォン……!」

「え、ユノ分かんない?チャンミンの肌つるつるじゃん、どこの皮膚科通ってんの?」

「……それよりヒチョルはどこ?」

「あー、来月兵役だからマネヒョンと色々話してるよ」

「あっそうか」

「シウォニヒョンもういいでしょ?さようならー」

「二人して冷てーなぁ。いいよ、皆に慰めてもらうからっ」


シウォニヒョンはふざけて色々叫びながらスジュの輪を追いかけた。

皆さん、さようなら。







「チャンミナのこと、ちゃんと家族に言うから」

「え?」


振り向くと真面目なユノがいる。この人のスイッチって本当突然。


「認めてもらうよう努力するけど、長い時間もかかると思うから……。その間親孝行できないのも辛いし、両親に資産としてマンション買おうと思って」

「…………」

「車も買うんだー♪」









物凄く何でもない事のようにユノは話すけど、飛んでもない内容を告げられてる。








「ユノ……、ごめんなさい。この前僕が言ったのは……言い過ぎただけだから……。御両親には言わないで……」









皆、傷付く。



皆、悲しむ。













「いいんだよ。大丈夫♪」





この人から「大丈夫」って最近何回聞いたんだろう……


僕の心ない言葉を拾って真剣に受けとめる。





僕はどうしてもユノを手離せない






「ユノ、お願いします。止めて下さい。僕そこまで責任持てませんよ」

「……それでもいいよ、大丈夫」

「別れたらどうすんの?」

「チャンミナが困るような事にはしないから。大丈夫」









僕はどうしてもユノを手離せない








「……言う時は、電話じゃなくてちゃんと会って伝えて下さい。その時は僕も一緒に行かせてもらいます」


「ありがと♪チャンミナ」








どうしてもユノがいい














だけど何でだろう





どうしても不安が拭えないんだ












___K.side___









二人の会話が聞こえてしまって、さていつ出ていこうかなと考えた。









ユノヒョン、知ってますか?










花は



水を与え過ぎると






枯れてしまうんです



















片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Fc2


片割れ chap.6 #7

(注意)BL表現です。気を付けて下さい。ホミンです。








___Y.side___







チャンミン




お前が非難されるようなコトは






もうさせないから








ココにいて













___C.side___








笑い合いながら


キスする幸せを




知っていますか?









角度を変え合って、何度もキスを繰り返した。唇が離れる度に目が合って、自然に笑顔になって、細めた目をそのまま閉じてまた唇を合わせる。

僕はユノの首に腕をまわしてしがみついた。ユノは僕の腰に腕をまわして締めた。







痛くて





苦しくて








天国にいる









ユノの高い鼻先が頬に押し付けられる感覚を愛した。僕の睫毛が掠めてくすぐったいとユノが笑った。ユノの腕がきつくて呼吸できない苦しさを愛した。僕の全部が欲しいとユノが囁いた。

















何もかも



全部あげたい

















「好き」

「…はい」

「好っき好き~♪チャンド~ラ~♪」

「ふふっ、はいはい♪」

「……幸せ感じる?」

「ふっ、、まあ」



心と身体が浮き上がって、重力なんて感じない。ユノと離れたくない。


「……やっぱ俺もシャワー浴びたいわ。明日も早いし」

「……ユノ……、なんか色々台無し……」

「ごめんってー。ちょっと先入ってくるな?」



離れたくない


僕は立ち上がったユノの背中に飛び乗った。


「うお!?」

「僕もっ」


二人で大笑いしながら脱衣場に運んでもらって、服を脱いだ。お互いフル勃起でどうしようもなかったけど、ソレが当たり前のように二人で浴室に入る。


「また温度ぬるくていいか?」

「夏にまで熱いの浴びるのはパボだよね?」


髪を洗ってくれて体も洗われた。今日はスポンジじゃないユノの手が体に沿って這う。


「……っ……」


ボディーソープの泡でヌルヌルで、もう堪えられない。向き合ってユノの口に舌を入れて意思表示した。ユノは僕とキスしたまま、横目でシャワーのお湯を止めて、また体を僕に戻す。身体中ヌルヌルでお互い触り合って頭がボーッとする。

もうとにかくモノに触って欲しい……と、思った時だった。




「んんっ……!!!?」

「ぁ!悪いっ!」




ユノはすぐ手を引いた、けど……


……指……、、ちょっと挿れられた……





「…………」

「ごめん!ちょっと興奮しすぎた……わざとじゃないから、許して……」

「……は、い……」




ぐりっと穴を広げられる感覚が初めてで痛みはなかったけど、びっくりする。






ユノは……



挿れたいの、かな…………?





考えようとしたらモノを扱き出されて思考が吹っ飛んだ。モノが白く泡立つ。立ってられない。


「………っ……ぁ……」

「パスタブ入って縁に座りな?」


座るとまたユノの舌がぬるっと咥内に入ってきて、扱き始める。


や、ば……、……い……



ユノのモノも触ろうとしたら、やんわり手を避けられた。


「……っ、僕も……」

「いいから……。ここだけ泡流すよ」


局部を洗い流すと、今度は片足を縁に上げられて足を開脚させられる。恥ずかしくて閉じようとしてもユノの腕に阻止されて、アラレもない格好のままユノにくわえられた。





「…………っ……!」


下腹部を見るとユノと目が合う。


「見てろよ」


ユノが僕を見詰めながら音をたててフェラするから浴室に反響する。





気が狂う



「……ああ、ぁっ、あ!ユノ……っ!」

「チャンミナ……色っぽい……」







なんだろう、この感覚











ユノに




支配されてる









すごくいい





身体が良がって勝手に身震いする





支配されてるから



声が漏れるのは仕方ない、と思える



羞恥心が飛ぶのは仕方ない、と思える




から






乱れる








僕が解放される







「……ううっ……あ、はぁ、っ……気持ちいいっ……!!いいっユノっ」

「ん……っ、」

「口、で…っ、するから……離して……っ」

「……っ、大丈夫……」

「は……ぁ?っ……」


腕を伸ばしてユノのふあふあの胸の突起を刺激した。


「……っ!チャン……!」

「ユノ……、する……っ」



「……ヤバい、俺もう限界だわ……」



口が離れてユノが立ち上がって、手を引かれる。膝を着こうとしたら、腰を掴まれて両手をバスタブの縁に導かれた。


「え……?」

「……」

「ユ……ノ…………」


尻の谷間をユノのモノが何度も往復してなぞった。ユノの我慢汁と体に残ってるソープで流れるように滑る。


「ふぅ……っ……」


ユノの深呼吸が震えてる。


こっちだって恐くて震えそうで、必死に隠して固まってた。前みたいに震えて泣いたら、ユノが傷付く気がした。




あんな大きいの、挿れて大丈夫なのか?

そもそも入るの……?

ソープって粘膜にしみないっけ?

明日のスケジュールに響くかな?

痛い、よね?




同時にいろんな疑問が浮かんできて目が回る。心配ばかりが押し寄せて僕のモノは萎えた。




でも、決めた





















何もかも




全部あげる




















「……いいっすよ。別に」





後ろでビクッとユノが動くのが分かった。そのままユノは固まって動かない。



「挿れていいよ……、ユノ」


「……っ、、大丈夫、……ありがとう」



























僕、何か間違えたのかな










ユノは後ろから僕の萎えたモノをまたもや扱きだした。胸の突起を摘ままれて、耳たぶを甘噛みされながら。

訳が分からないまま一気にまた興奮して、次は呆気なくすぐイッた。体をシャワーで洗ってもらうと、僕だけ先に出ろと言う。


「ちょっと……!」

「んー?」

「……ユノは?」

「ん、大丈夫だから 」


強引に浴室から押し出されて鍵を閉められた。


「…………ふっ……」


ユノが一人で吐き出そうとしてる声が聞こえる。


「………………」










僕、間違えた……?

















___Y.side___







人の道じゃないのは



分かってる






ココにチャンミンを引っ張ったのは



俺だから







チャンミンは何も悪くない



俺が悪いんだ








後ろ指を指されるのは俺だけでいい






だからチャンミン






チャンミンは綺麗なままで




ただココにいて





















片割れ6
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Fc2