片割れ chap.6 #6













「チャンミナチャンミナ♪」

「お、お!?……暑い!あちーっ!!」


宿舎に戻って来てユノが抱きついてきた。疲れて帰って来てさらに暑苦しい。ユノを引き摺りながらリビングまでたどり着いてエアコンをフルパワーに設定した。


「何すか、もうっ」

「ちょっとだけっ」

「あーシャワー浴びたいー!!」


ユノの中にはいろんなユノがいる。優しいユノ、厳しいユノ、可愛らしいユノ、恐いユノ、いたずらっ子のユノ、冷たいユノ、強いユノ。

今日は、甘えん坊のユノ?

背中にぐりぐり頭を押し付けてきて離れてくれない。仕方がないから、ユノをくっつけたまま冷蔵庫から水を取って飲んだ。生き返る。


「ふぅ……飲む?」


背中越しにぴょこんと顔を出してユノの笑顔が光る。


「飲む!」

「……はいよ」


美味しそうに水を飲むユノは上手に口をボトルにつけない。嫌がる僕のために直してくれた癖。こんな事ですら胸がぎゅっとなる僕は、いよいよ末期だと思う。


「……上手」

「へ?」

「いえ、何でも」




『ありがとう』が恥ずかしくて


いつも言えない




代わりにユノの胸にぐりぐり納まった。ぐりぐり返し。冷房が効いてきたからユノの温かさもむしろ快適。


「あははっ、チャンミナかわいい~♪」

「…………ふん」




僕って恐ろしいほど可愛くない……


ユノが僕を想ってくれたなんて奇跡だ




いきなり足下が浮いて転けそうになった。

体が回転する?


「わっ!!!」

「お、いけた♪」

「おおお降ろしてっ!!」

「ソファまで頑張る」

「足なんか怪我してないっすよ!!」

「お姫様抱っこできた~♪」


ユノは僕を抱えてずんずん歩いて、本当にソファまで運んだ。ポイって投げられたけど、怒ることも笑うこともできない。もう恥ずかしさ爆発で完全に参ってしまった。


「もうっ……一体何なんすかぁ~、頭トんだの!?」

「あはーはーはー!!」

「……っ」



ダメだ、この人


参りました



「もう……降参ですよぉ…!ちょっとユノも座って。せっかく帰って来たんだから、休みましょぉ~」

「んー♪おいしょーっと」


ソファに降ろされた僕の目の前に、ユノは胡座をかいてマットに座った。


「本当に……何なんすか!?今日は!?」

「俺スゴイだろ?」

「知ってるわ!あんたの怪力はっ!」

「ちょっと相談があるんだけどさ」


どこをどう繋げたらお姫様抱っこから相談話になるの?全然繋がらない自信はあるけど、真剣になったユノにすぐ対応できる自信もある。

僕たちはそれほど長い間一緒に居た。


「…………何?」

「俺たちのコトなんだけど……」

「はい」

「俺は、仲間の奴等には知っておいてもらいたいの」

「……え。ちょっと待って、どういうこと?」

「俺とチャンミナが付き合ってること、皆に知ってもらって認めてもらいたい」

「………………」



「皆に言っていいか?」


「…………」





有り得ない





「チャンミナ……は、皆に知られたら嫌?」





赦されるはずがない





「……皆って……、、どこまでの人のこというの?……そもそも軽率な行動は、僕は嫌い」

「俺が仲間だなって思ってる奴等。信じてる人達」

「……ちょっと……、、……冗談、でしょ?どんだけいるんすか……」


ユノの信じてる人間なんて信じられないほど多い。この人は何の担保もなく人を信じる。


「まあ、ゆっくりそうなればいいなって話だから」

「……自分の物差しで希望を語るのは止めてよ。皆が皆、受け入れてくれるわけないじゃん。ほぼ気持ち悪がられますよ、絶対」

「だから……ゆっくり、時間をかけて認めてもらえたらなぁって。皆のこと俺信じてるから」





能天気過ぎ。お花畑見て現実見えてない。






「…………じゃあ、僕も信じてる人に言っていいですか?」



「あ、うん。キュヒョンとか?」


「もちろんキュヒョナもですけど。お互いの両親にも知っておいてもらいましょうか、ジヘちゃんとスヨン達にも。皆信じてる一番大事な人達ですよね!?」

「え……」


あまりにも予想してたユノの表情が的中してしまっていて、無性に苛立った。まあ、青冷めるよね、家族になんて言えないよね、お互い長男だし。迷惑かけた時期もあったし。


「適当に思いついた事、発言するのやめて。言うならちゃんと考えて言ってよ、時間の無駄」

「…………」

「……シャワー浴びてくるからどいて」





やってられない

なんで僕が傷付いた気分になるんだ







ユノの「愛してる」って、この程度か






「チャンミナ……」

「どけ」

「お前が非難されるようなことにはならないから、信じて」

「だからそういうのも全部根拠ねーだろ!」

「絶対。信じろ」



ダメだ、このバカは……



「……分かりましたから……。とにかく前をあけて…………」

「納得してないよな?」


お互い顔見てだいたい何考えてるのか分かるってのも、煩わしいもんですね。


「…………そりゃね」

「 全部俺が悪いから」

「え?」

「何かあった時、チャンミナのこと助けてくれる人達が欲しいんだ。お前は何も悪くないから」

「…………そんなの、ユノだけが背負うことないでしょ。僕だって同じでしょ……」

「チャンミナはココにいてくれるだけで本当に嬉しいから。ココにいてくれるよう全力で守るから」

「…………まあ、ユノは何でも全力投球ですからね~…」

「お前が困った時、頼れる人達ができてるように努力したいの。チャンミナはほら、一人で抱えこんじゃうから」

「……僕、男っすよ~。そんなん自分で何とかできますわー」

「そんなん関係ねーから」


ユノが両手をソファの縁について身を乗り出してきた。顔が突然真正面にきて、照れる。

何なのこのカッコつけ、やめて欲しい……


「なにー……」

「ありがとう。すごい感謝してるから、いつも何か返したいって思ってる」


くあ~……


「……分かりましたって…」


顔を反らすと顎を捕まれてまた前に向き直ってしまう。戻ってきた僕を優しいキスが待っていた。



「あ、いしてます……チャンミナ……」





「…………あっれ~?…っ、あんまり言えないんじゃなかったっけ?前も聴いたなぁー…っ」









「……っ、だから!めちゃめちゃ頑張ってるんだろ……!!」




「…………」

















唇を開いて舌を挿し入れたのは僕




覆い被さってきたのはユノ

















僕はもう末期的妄信者だ





















貴方を信じます






ユノ
























気張って!のポッチンよろしくお願いします。
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片割れ chap.6 #5










各地で開催される夏のイベントに向けて、歌番組の特番ラッシュ。うちのグループも毎日のように出演していて忙しい。


「ちょっとキュヒョナ~、そこのソレ取ってくれ」

「シウォニヒョンそこのソレって何ー」

「ソレ!」

「……ダメだ、無視しよ

「キュヒョナ!俺、マンゴーミルク!」

「そんなんない!ドンヘニヒョン……やっぱアホな子だな

「水……」

「了解、ヒチョルヒョン……今日はクールバージョンなのね


こういう感じでも忙しい。まあ、普段はやらないけど気の向いた時くらいはマンネとして俺だって働く。今日は喉の調子が良くて綺麗に発声できた。


「キュッヒョナ~♪」

「キュヒョナキュヒョナ~サランヘ~♪♪」

「キュヒョナ♪キュヒョナ♪」

「……ウルサイ!!!」

「だはははははははは♪」


スジュって本当に仲良い。かと思えばイェソニヒョンなんか黙々とセルカ撮影に一人で励んでる。皆が自由。男子高の教室にいる感じ。


控室の扉がノックされて、チャンミニの顔が覗いた。


「スジュお疲れ様~」

「お、チャンミニ!」


同じ番組に出演する時は大抵どっちかがどっちかの楽屋へ行く。今日はチャンミニの方が楽屋に来てくれた。


「キュヒョナ、今日いい感じだったな。声すごいのびてたよ」


さすがは大親友。よく分かってる。


「ありがと。お前はまだ本調子じゃない?右手大丈夫?」

「うん、ユノヒョンも色々手伝ってくれるしだいぶ良くなってきてるよ」

「そっか。じゃあ、安心か」




「チャンミン!!俺はどうだった!?」

「チャンミンチャンミン、チャンミンミン♪」

「チャミナ、僕は~?」


何人かの騒ぎ隊メンバーが寄ってきた。


「あははっ、皆格好良かったっすよー♪いいなぁ、スジュはいっつも楽しそうで!」

「ばか、チャンミニ。楽しいことだけじゃねーぞ」

「あははっ」

「今日は?晩ごはん行く?」

「いや、一応手が完治するまでは大人しくしてるわ。あとでユノヒョン来てくれるから、そしたら帰る」

「オッケー」


チャンミニと最近ハマってるゲームの話で盛り上がっていると、ユノヒョンが入ってきた。





ユノヒョンが辺りを見渡して、




チャンミニを見つけて







目の動きを止めた









チャンミニはユノヒョンと



目を合わせて







目線を外した







………………。











何の変哲もない動作が





スローモーションみたいに見えた









「お~ユノポンお疲れーいっ!今日の俺も格好良かったろ!?」


今日はドンヘニヒョンが特攻隊長か

実は皆、ユノヒョンが来る時はビクビクしながらも面白がってる。ユノヒョンにはダンスの誤魔化しなんて効かないから。


「ドンポンお前ねー。イェソニヒョンが振りミスった時笑い過ぎ。リハはヘッドセットのマイク忘れてたし論外っ」

「……セルカ、いいの撮れたぁ……」

イェソニヒョンまで火の粉が……。


「ユノヒョンお疲れ様でーす♪」

リョウクヒョンが飛び込んでいった。

「リョウガ~……今日テンポ二箇所も間違えてろ……」

「……はい、すいません」

オワター……。


「ユノヒョン、お疲れ様です!」

ウニョクヒョンはけっこう本気。

「お疲れ。あ、お前ソロのとこあるだろ?あそこさ、もうちょっとーーー」

ウニョクヒョンはユノヒョンにアドバイスを受けだした。



俺はダンスのアドバイスなんて怖くて、ユノヒョンのとこ行く勇気すらない。


「やっぱユノヒョン、すげーな?」

「あー、立ち位置以外は全部見えてるからね、あの人」


そう言ってぼーっとユノヒョンを見てるチャンミニ。でもそのユノヒョンの隣で歌って踊ってるチャンミニだって十分過ぎるくらいすごいと思う。


「チャンミニ?」

「うーん?」

「……」


チャンミニを観察していたけど、前のおかしな行動はもうない。ユノヒョンともとっくに仲直りしてるだろうし、一安心だ。チャンミニの気持ちは……どうなったのか分からないけど。


「何?」

「もしさ、……何か相談したい事あったらいつでも言えよ?俺は絶対チャンミニの味方だから」

「キュヒョナ、サランヘ~♪」








チャンミニのさっきまでの笑い方と


急に変わった






「……今は、生き生きしてるな、お前」






水を与えられた花みたい






「ふふっ。そうかもね」







ユノヒョンが来てから















「チャンミン可愛いな」

「可愛いって!ははっ、何もしてないじゃないっすか!」


いつの間にかヒチョルヒョンが隣に座ってた。チャンミニは笑い飛ばすけど、確かにそう。かわいくなった。いきなり。


「最近どう?ユノが溺愛するからウザい?」

「ふははははっ」

「俺らみたいな大所帯じゃないからユノも構い過ぎるんだ。まあ大目に見てやってよ」

「もう慣れましたよ~」



ほら


また可愛くなった



「……もし何か、ユノが面倒になったら相談に来いよ。なんとかしてやるから」


ヒチョルヒョンも俺と同じことをチャンミニに言う。

けど、ニュアンスが違う……?




「俺がどうしたって?」


ユノヒョン。


「別に。そろそろ帰りますか?」


ユノヒョンとチャンミニの間は、すごく穏やかになった。スジュのメンバー同士にはない、しっとりした雰囲気。


「だな。あ、ヒチョル」

「ん?」

「俺やっぱヤメナイことにしたから」

「……てめー、頭冷やせ……」




何の話??




「……ユノ、ヒョン?」

「チャンミンは黙れ」

「……」


ヒチョルヒョンが恐すぎる。本気になるとやっぱりヒョン達には逆らえない。男子校の教室みたいな空間でここだけ空気が張り詰めてしまって、動けなくなった。しかも何が原因なのかさっぱり分からないから、余計に混乱する。


「前言ってたことと違うじゃねーか」

「状況が変わったから」

「……はあ?」

「……変わったからヤメナイ」

「…………」

「ひとまず今日は帰らせて。また改めて言うから」

「……分かった」

「チャンミナ、帰ろ」

「…はい」


何かを考え込んでるヒチョルヒョンを置いて、ユノヒョンはチャンミニを引っ張って控室のドアを開けた。チャンミニもかなり混乱してるらしくて俺のことももう見えてなかった。







だからだったのかな?




閉まる扉の隙間から聞こえたんだ。











「ユノ?」


「守るから。大丈夫」
























スジュも面白いですね!個人的にはイェソン(兄さん)にぐっときました♪
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片割れ chap.6 #4











___Y.side___








「ユノヤ~!!」

「ヒョ~ン♪」


久しぶりに会う坊主頭のホジュニヒョンは逞しくなっていた。がっしり抱きあって、体の厚みにびっくりする。


「うお!ヒョン軍隊って、こんな鍛えるの?」

「あははっ、皆やってることだから仕方ないさ。それより今日はロッテワールドじゃないんだな?」

「前は折角連れて行ったのに、ヒョンが不満そうだったからもう行かないよっ」

「あはははは!悪かった悪かった、久しぶりの遊園地も楽しかったよ♪」


休暇中のホジュニヒョンと中華料理店の個室で待ち合わせをした。本当の家族よりも親しいかもしれない同郷のヒョン。ソウルへ来てお金もなく苦しい時、美味しい物を食べさせてくれたりお小遣いを持たせたりしてくれた。一生涯感謝し続けるだろう親友。


「ヒョン、お疲れ様!」

「ユノ、お疲れ様。今日会えて嬉しいよ、忙しいのにわざわざありがとうな?」

「俺も会いたかったから。ヒョンといると本当に癒されるし♪」


俺からは今年のカムバックの話をして、ホジュニヒョンからは兵役の軍隊の話を聞いた。


「ユノヤ~、頬張り過ぎ!」

「んぐ…っ」

「お前は本当に昔から変わんないなぁ~」

「ふほぉほぉほぉ!」


同郷ってだけで安心できる。ホジュニヒョンってだけで甘えられる。


「でも……カムバックして忙しくなって……本当に良かったな」

「うん、ヒョン今日は甘えさせて♪」


ホジュニヒョンは微笑んで俺の頭を撫でてくれた。


「俺はまだ全然売れてないし暇だから、いつでも甘えろー♪って、…情けないな。ここ数年ずっとユノに頼りっぱなしで……」

「全く気にしなくていいよ、ヒョンは格好良いし演技もうまいよ。いつか必ず成功するから」


頭を机に落とした。こめかみと頬に触れる無機質な冷たさが気持ちいい。


「……本当にありがとな、ユノ」

「……」


ホジュニヒョンには、知っておいて欲しい


「ヒョン……」

「ん?」

「知っといてもらいたい事があるんだ」

「おう?何?」

「俺、恋人できた」

「……えーっ!!?俺が寂しく訓練受けてる間にお前は~っ!」

「あはは」

「くっそぉ~ユノヤ~!いやー本当に良かったじゃないか、幸せか?次会う時は彼女も紹介してくれよ!!」


「大丈夫、ヒョンもう知ってるヤツだから」



「うええぇ!?おいおい、誰だ?芸能人?光州のコ??」







「チャンミン」





空気が、止まった。


店内の騒がしい音だけが遠くからぼんやり聞こえる。


それはとても当たり前のことなんだろう





「…………えっと、チャンミン?って?」

「うん」

「……間違ってたら悪い、、あの……チャンミン?」

「うん。あのチャンミン……」

「…………ぇ」

「好きなの、チャンミナが」

「ユ、ノ……」

「うん」



「……悪い、、それ、ヒく……」


見上げるとホジュニヒョンの口がはっきりと引き吊ってる。


「言っとくけど、俺から好きになったから。チャンミナにはずっと断られてたし。俺がしつこくて、折れてくれた感じ」

「……お前から?」

「そう、チャンミナは何も悪くないから。俺が悪いだけ」

「……え、…と……、、突然言われても、俺も整理つかないからアレだけど、、」

「うん……」

「何やってんだ、ユノ……」

「…………」

「昔から大事な弟だったろ?今は、たった一人のメンバー、なのに…………何やってんだ、本当。。マズイだろ……」

「……でも、好き」

「お前ちょっと待て、……ちゃんと現実見えてるか?そりゃチャンミンは可愛い顔立ちしてるけど、、男だぞ」

「うん、知ってる」

「……ユノだからあえて聞くけど…………、、お前ら、その、、……シてる、の?」

「……え」


ヒョンでもさすがに言いづらい……


「最後までって、いうか……」

「あ……そういうの、知らないから……」


やっぱりそういう話になるか。ホジュニヒョンに断って一度手洗いにたった。すれ違う人たちは当然男か女で。

俺とチャンミンは男と男で。それは当たり前のこととは言えないのは分かる。だから俺たちは、二人だけの答えを探したい。


個室に戻るとホジュニヒョンがスマホを差し出してきた。


「ユノ、これ観て。今検索した」

「ん?」


いかがわしいサイトだった。同性ものの行為中の動画。無性に恥ずかしくなる。前戯はチャンミンとシてる。


「……もういいって」

「ちゃんと観てろ」


挿入シーンになって、さすがに怖じ気づいた。玩具や指数本使って後ろの穴を広げていく場面に緊張して手に汗が滲む。苦しそうな受け手の表情に俺は共感できそうもない。


「こんな……なの……」

「現実見ろよ。俺さ、今訓練中の身で寮生活だから、そういう話もたまに出てくるんだ……男しかいない環境だから。皆若いし」

「あ、そう、なんだ……」

「話聴いてて本当に気持ち悪い。エグいだろ、男同士でなんて。性処理したいからって、そいつらの気がしれないよ」

「…………」

「ユノもさ、辛い時期があって分かってくれるのがチャンミンだけで……だからチャンミンしか見えなくなったんじゃないかな?きっとそうだろ?」

「違う」

「ユノ……頭冷やせ。頼むよ、俺ユノが本当に心配だよ」


ホジュニヒョンは俺の手を取って額を擦り付けた。若い頃から何でも分かりあえて大好きなヒョンが顔を歪めて懇願してくる。辛すぎた。


「ヒョン……顔あげてよ。今は無理かもしれないけど、、俺ホジュニヒョンが大好きだから。いつか理解してくれたらそれでいいんだ」

「……お前の周りなんて、たくさん綺麗な女性がちゃんといるだろ?ユノが選べば誰だって喜んで付きあうよ。チャンミンじゃなくたっていいんだよ」


「ホジュニヒョン……」



「ユノ……、、目を覚ませ」



















チャンミンがいい







「ヒョンごめん……」






















___C.side___









ユノは極上に優しかった。僕史上最大。世界一。完全なる王様(……姫?)扱い。


「だっからぁ~!ドアはちゃんときっちり閉めて、隙間開けないでっ」

「そうだった!」



「ユノ洗濯物干せる?」

「了解♪」

「あ、叩いて皺を伸ばしてから」

「分かった!」

「やってみて?」

「ぱんぱんぱ~ん♪」



「…掃除もお願いしていいっすか?」

「任せろ!」



「チャンミナ、ご飯食べれるか?あーんしよか?」

「ば……それくらいできますわ!」

「あはーはーはー!」



「風呂入るの?洗ってやるよ!」

「もういいってー。ゆっくり入りたい
、スキンケアもしたいし」



「チャンミナ寝る?じゃあ、寝よっ」

「……なんでついてくるんすか……」

「いや、一緒に……」

「だからもういいってー!てか……夜起こしちゃうのも嫌だし。自分の部屋で寝てよ」

「それでいいから」

「僕が嫌なの」

「心配してとかじゃないから。お前じゃないから痛かったり苦しいのは本当には
分からないけど……、、そういうのもできるだけチャンミナと感じたいの」

「……奇特な人っすねー。ドMじゃないっすか」

「だはははははっ。違うわ、ばかっ!」

「じゃあ、…寝る?」

「寝よ寝よ♪」







ユノは部屋の中で頑張ってくれてた。そんなユノの姿が嬉しくて僕はユノをそっと盗み見した。すんごい抜けてて全然できてなかったけど気にならない。僕の右手が治ってまたユノがやらなくなっても、今の姿を覚えておけばずっと苦もなくユノをサポートしていける気がする。





そのくらいの思いやりを


溢れるほど感じた







部屋の外でも今まで以上にカバーしてくれる。


「薬の副作用で気持ちが不安定になるんです……」

「分かった。俺がきっちり受け答えするから、パフォーマンスはベストを尽くして。とにかくそれだけは意識して努力しろ」

「分かりました、必ずやります」















ユノに愛されている







気を緩めると




泣けちゃうくらい













愛されている
























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片割れ chap.6 #3











遠くて理解できないなら



もっと知りたい





チャンミンを信じてる










チャンミンの手伝いを本格的にすることにした。今までなんだかんだチャンミンにかわされて、結局何もしてない。少し強引なくらいに手を出さないとチャンミンは一人で全部やっちゃう。俺たちの暮らしはそういう形になってた。


「あ、靴なんて揃えなくていいって。俺やる」

「え……あ、、」


玄関でいつもチャンミンに注意されてる靴を二人分揃えて、中に入った。


「えっと、何しようか。本当に何でもするから」

「あ……どうも」


チャンミンはキョロキョロ辺りを見渡して、「急にそう言われたら、……何か思いつかないもんっすね」って笑った。帰って来て棒立ちのまま、また辺りをぐるぐる眺めだすからいつものチャンミンっぽくなくて可笑しくなる。借りてきた猫みたい。


「ぷ……とりあえずリュック下ろせば?」

「ああ、そうだ」


右手に触れないようにリュックを外してやった。


「そ、そこまでしなくていいっすよ!子供じゃあるまいし……」

「……チャンミナ本当、どうしたの?」

「へ?」


顔、赤いんだけど……


「!!あ、熱!?もしかしてお前熱あるんじゃないか?ちょっと待ってろ」


とりあえず体温計を取り出さないと。引き出しに近付こうとしたら、シャツの袖を引っ張られた。


「違う違う、大丈夫ですって!」

「え?でもお前顔赤いんだけど?」

「え!?」


左手で頬っぺたを隠すチャンミン。


「……えっと、耳もなんだけど?」

「!!」


耳まで隠せなくてアワアワしてるチャンミン。全然理解できないけど、めっちゃ可愛い。


「ぷ……あはーはーはー!!何、どうしたの、教えて?チャンミナ」


どうしたどうした、いつも強気のチャンミンが全然弱々っちくなってる。こんなチャンミン初めて見た。


「いや、あの……えー、もうっ!」




地団駄を踏むな、

本当に子供に見えてきた




でも俺子供大好きだから、

こんなチャンミンも大好きだよ




「んー、じゃあ手ぇ洗って歯みがきする?着替え持って来ようか?あ、洗濯するものあるんだったら教えてくれない?俺やったこないし」

「…………う゛ーー……」

「……え」


ぎゅっと目を瞑って唸ったまま動かないチャンミンが小さく見えた。全然訳が分かんない。


「どうしたの、チャンミナ……」

「…………だって……だって!調子狂いますよ、そりゃ……」

「んー?」

「……初めてですよ?ユノが、すすんで家のことやろうとするの……なんか、、……なんていうか」

「はー?言ってくれればやるのに」

「あんた結局やんないじゃん!しかもこういうのは、自分からやってくれて初めて意味があるの!」

「えっと、、じゃあこれから分担したらいいのか?」

「……どうせできないでしょ、ユノは」

「た……ぶん…。あ!でも努力はするわ」

「別にもう慣れましたからあんたはやんなくていい。てか邪魔になりそうだからやめて」

「あ……そう?」

「じゃなくて!」

「……はい」

「そういう心意気が、……すいませんめっちゃ言うの恥ずかしいんですけど、、嬉しいからっ……」

「え?……これだけ?」

「そういう気持ちだけで、有り難いっすから……。でも……さすがに怪我治るまでは少し手伝ってもらえる?それでかなり治り早まると思うから……」

「……分かった!やるやる、全然やる!」

「ふふっ、あざーっす♪」




チャンミンの喜びが


あまりにもささやかで







俺は全然


見てなかったんだな






「じゃあ、チャンミンの歯も磨いてあげる!」

「へ!?」

「体も洗ってやる!」

「いや、ちょ……」

「髪も乾かしてやるから心配するなよ♪」

「わー……逆に心配……」


わいわいギャーギャーやりながら右手に気を配りながら一緒にシャワーを浴びたからけっこう時間がかかった。明日の準備もチャンミンと一緒にやって今日一日がようやく終わる。


「今日、一緒に寝ていい?」

「え……今日は、体動かしてちょっと疲れた、かも……」

「何もしないから。俺が一緒に居たいだけ」

「あー……じゃあ、、」


露骨に嫌そうな顔されたけど、気にしないことにした。雰囲気はいい感じのはずだったから。

でも夜中に突然チャンミンが唸り出して目が覚めた。寝言なんかじゃない。やっと理由が分かった。


「……っ、うう、っ……」

「ぇ、チャンミナ?」

「あ……、起こしてごめんなさい……っ」

「どした?」

「ちょっと、手が痛くて、……でも薬飲んだからもう大丈夫」

「へ!!?本当に大丈夫なのか!?」

「落ち着いて……もう寝れるから……」


ベットサイドには、最近いつも飲んでる錠剤があった。


「これまさか……痛み止め?」

「まあ」

「……サプリメントかと思った」

「……そんな勢いで服用してたんで」





なんで全然言わないんだろうって


馬鹿か俺は




俺が心配するからだ……!






「……なんか、やれることある?冷やしていいんだよな?」

「あー……はい」

「アイシング持ってくるわ」

「すいません」


起きて冷凍庫を開けると、いくつもアイシングが用意されてて。でも俺は今まで全然気がついてなかった。チャンミンがイライラしてたことくらいしか気付いてなかった。


「ほら」

「どうも」

「チャンミナ……」

「……何」

「スケジュール調整してもらおう、マネヒョンに」

「嫌です」

「嫌って、お前」

「ユノも手伝ってくれるなら、このままでも少しずつ治るから。今まではけっこう無理しちゃってたんです」

「…………」



本当にこのままで大丈夫?

後遺症とか残らないものなの?

本当に大丈夫?



「ユノ……とりあえず横になって、、」

「ああ……」


チャンミンの横に体を滑らせて、チャンミンの顔を眺めた。完璧な顔立ち。完璧な容姿。美少年から見事に花咲いた。窓から浴びる月の光で発光してるように見える。天上人みたい。


「僕……、生まれ変わったら平凡な人生を歩みたいんです」

「……あぁ、もともとスポーツ記者になりたかったんだっけ?」

「そうっすよー♪TOHOSINKIは一回やったらもういいやって感じ。ははっ」


「…………」





俺は、



生まれ変わってもチャンミンと


TOHOSINKIやりたいんだけどな……












「……って思ってたんですけど。やっぱり生まれ変わってもTOHOSINKIやりたいです、ユノと」


「え……」


「今はただこうやって、ユノと歌って踊って世界中回れることがひたすら楽しい、本当に……ユノと付き合えてから本当にそう思える」


「チャ、ンミナ……」








俺、今まで



チャンミンの一体何を見てたんだろう








「だから……もう無理はしないって約束しますんで、このまま。このまま進みましょう」

「……絶対だぞ。約束しろよ……」

「はい。じゃあ、寝ましょ、ユノ」


「チャンミナ……」



「はーい」




「俺も……、恥ずかしくって、あんまりは言えないんだけど……」






「何すかー」














「サランヘヨ、愛してます」








もうこれしか思い浮かばない











「………………それ以外の言葉は山のように頂いてるんでおなかいっぱいでーす」














チャンミン、愛してます

















夫婦神起の巻。今日FEEL渋谷行ってきます!ひゃっほーー!!
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片割れ chap.6 #2








___Y.side___






飛行機で移動中だった。


「あの………」

「……」

「……ユノ、聞いてる?」

「…んー……」

「正直、右手ちょっと辛いんです……」

「え」


スマホのゲーム画面から目を離して隣を見た。チャンミンは困った顔をして俺の方を見たり目線を落としたりしてるから、何か取って欲しいのかと思って足下を探した。


「違うって!」

「は?」

「何か落としたんじゃなくて……、、右手が痛いの!前の怪我で」



「…………はああぁぁ!!?」



予想外のセリフにびっくりする。

だってチャンミンはカメラの前ではサポートなしだし、ペンの前ではプロテクターだけだし、普段の生活もギプスはしてたけど普段通りにこなしてた。スケジュールだって予定通りこなしてる。


「…っ!えぇっと……痛いかも、なんだけど…」

「いや……、え??大丈夫じゃなかったっけ!?」

「ぁ……まあ、大丈夫……っすけど……」

「は?じゃあ、大丈夫なの??」

「……ですよ~」


チャンミンはサプリメントらしい錠剤をくぴっと飲んで、首枕とアイマスクを着けた。今だってちゃんと右手使ってる。


「チャンミナ?」

「……」


チャンミンはたまに弱音を吐く。眠いとか、疲れたとか、体がだるいとか。

チャンミンの膝をぽんぽん叩いて撫でた。


「大丈夫、大丈夫♪」

「うわー出たーユノの必殺『大丈夫』攻撃」

「あはははっ、だって実際なんとかしてるだろ?まあ、でも本当にまずい時は俺に言えよ?スケジュール空いてる所で病院行こ」

「…はーい」

「チャンミナ素直ー♪かわいいっ

「……っ、ただのバカ野郎っすね!」


飛行機の中は居心地いいから。席も固定でCAさんも決まった時しか来ない。誰にも見えないようにチャンミンに口付けした。


「んっ!?」


目隠しで不意打ちだったからアイマスクから出てきた目が予想通りめちゃくちゃ怒ってて。それすら可愛くて。小言を言われる前にチャンミンの頭を撫でた。


「……そんな顔で見ないでよ。……本っ当にズルいっすわ、あんた」

「にゃははっ」

「ちっ!」


チャンミンはまたさっきの格好に戻って寝る。俺も戻ってゲームをやり直す。



俺とチャンミンの空間

この空間が心地いい











だけどチャンミンは、そうじゃなかった。









チャンミンはイライラすることが多くなった、収録中もイライラするようになった。特に歌謡番組の収録とか夜寝る時が酷い。外から見たら僅かな雰囲気で誤魔化せてたけど、俺にはビシビシ伝わってくる。


楽屋に戻って速攻でチャンミンの肩を突き飛ばした。


「おい!!」

「何、うるさい」

「お前……やる気あんの?黙りこんで態度悪いだろ!今の生放送だったんだぞ!?」

「言われなくても知ってますわ」

「……どうしちゃったの?チャンミナ」

「はぁ……ちょっと静かにして」


言わなきゃいけない事は言わなきゃいけない。本当に言いたい事がまだあった。


「躍り……何あれ、手ぇ抜いたの……?」

「違いますよ!!」




キレのない
躍動感のない
縮こまった

パフォーマンス




そんなの俺が一番分かる






「言え」


「…………すいません、でした」


「違うだろ、他に言うことあるだろ」

「いや、、本当にすいませんでした」




「自分からちゃんと言えよ!!!」


「…………」







本当に、こいつは……!









「お前マジで右手ヤバいんだろ……」


「…………」


「言え」


「……前、……飛行機の中でちゃんと言いましたよ……」

「……っ、はぁ、、あんな冗談ぽく言われても分かんないって……」

「あんなビビって叫ばれたらそりゃ誤魔化しますよ……」








俺も本当に



バカ野郎だな…………








「とにかく……マネヒョンに報告しろ」

「いや、もうマネヒョンは知ってるから」

「はあぁぁ!?」

「だからウルサイって……。頭に響くから静かにしてよ」

「…………」






俺よりマネヒョンなの?






「……俺とチャンミナって、、」

「はい?」

「ちゃんと、付き合ってるよな?」

「え?」

「なんでマネヒョンに言えて俺に言えないの?」

「それは……、」





また黙りこむチャンミン

言わないチャンミン




何度か体で感じ合っても


正反対で俺から一番遠いチャンミン







「俺……」


「え……」



「理解、、できないんだけど……」






「あ、あの……!」





「……うん」





「実は……ちょっと日常生活も難しい時があって、、やっぱり手伝ってくれません?それが言いたかったんです……」


「…………分かった」


「……うん。……お願い、します。それと、スケジュールは予定通り進めるよう話し合ってますから……」

「そうなんだ……」

「……はい」











チャンミンが遠い


















___C.side___







安静にしてれば一ヶ月程度で完治する怪我だった。だけど僕らに安静の生活はない。

怪我した夜は痛みが疼いて眠れなかった。苦しくて猛烈な痛みが波のように何度も押し寄せた。呼吸もできない。市販の痛み止めの薬を飲んで、寝たり起きたりしながら過ごした。

次の日、耐えきれず病院へマネヒョンと行って処方箋をもらった。強力な痛み止め、副作用で頭がぼーっとする。かと思えば頭痛がする。イライラする。

踊って歌って体を動かすと右手に負荷がかかる。興奮状態で血流も良くなってしまってるから後で悪化していることに気付く。夜眠れない、薬を飲む。それが恐くて日中も飲む。


その繰返しだった。


ユノが隣で寝る日はパフォーマンスしない日だったから誤魔化せてると思う。比較的体調のいい時だったから疼きは小さかった。本当に良かった。慌てるユノが簡単に目に浮かぶ。


マネヒョンがさすがにスケジュールのキャンセルをすると言い出した。



止めたのは僕





そんな事したら、ユノの夢が遠くなる





今パフォーマンスを止めるわけには絶対いかない。来月には日本で最大級のフェスティバルに参加する。来年には日本公演のライブツアーの話も出てる。



冷静に考えれば分かる。




来月の夏フェスの反応が良ければ来年のライブツアーに繋がる。決まる。規模も広がる。


















それは








夢追う少年の夢だから










僕はその夢をかじって生きてる

















ユノには言えなかった











結局、

僕の苦しみも少しだけ分かって欲しくて

言ってしまったけど……







僕本当にショボい














↓よろしくお願い致します。
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片割れ chap.6 #1














俺たちは

ただ

二人のカタチを探す











___Y.side___







この前行ったスペインの小さな教会で、撮影の合間に知り合い皆の幸福を願った。
その後、ごめんなさいって一言だけ添えた。

目を開けて、手をほどいて、チャンミンを探す。チャンミンは教会の外でアイスコーヒーをスタッフさんと飲んでいた。コーヒーを欲しがる振りをして、さっき祈りを捧げた俺の手とカップを掴んでいるチャンミンの手を重ねた。


「何すか?いるの?ブラックだよ、これ」

「あー、でもいいや。ちょーだい」

「へー?はい」











ごめんなさい


チャンミンだけは





私にください








「うーっ、やっぱ苦っ!!」

「だから言ったじゃん!何なの」

「あはは!ユノさん、喉乾きました?アイスボックスに飲み物入ってるのでどれでも取ってくださいね」

「ありがとうございます♪」






人道に背いても




チャンミンがいい












夜中にふと目覚めて、隣に裸のチャンミンが眠ってる奇跡。


「チャンミナ」

「…………なに」

「俺のこと好き?」

「……俺って誰だ」

「ユノ」

「……ふふ」

「ユノはチャンミナが好き」

「……ふふふ」


寝言の小さな笑い方がだんだん大きくなってきたところで、いきなりチャンミンの腕が胸にぶっ飛んできた。


「いっ……たぁーー!!」

「……ぁ?……どうしたの……ユノ」

「…っ、お前の腕が飛んできたんだよ!」

「……あ~、、すいません。…………んー……寝ましょ、……ね、ユノ……」


子供を諭すように呟きながら、また眠りに落ちるチャンミン。チャンミンにはもう見られてないのに、言い付けを守るような気持ちでおでことおでこをくっつけて俺も眠りに落ちる。











俺の幸福は


これ















___C.side___






歌番組のリハーサルを終えて、一旦待機するために楽屋へ戻った。部屋に入ってすぐユノをからかえるネタを思い出した。


「ユノ、さっき結局上げられなかったからもうちょい上げといてよ」

「え?何を?」

「ジッパー。ユノパイ、僕にくれるんでしょ?そこまで開いてたら皆に見えますよ~……くくっ」


自分から言ったのに、本当に笑える。笑いが抑えられなくて大笑いしたら、ユノはもっと大きく笑う。


「あはははははは!!!分かった分かった!」


ユノがバカ笑いしながら、それでもきちんと衣装のジッパーを数センチ上げてくれた。







その数センチにぐっとくる



僕はユノがいい












本番中セットの裏で、他の知らないアーティスト達にも覇気をかけるユノ。


「君達、この番組出れて嬉しい?」

「え?……あ、ユノさん!?あ、はい!!嬉しいです、ユノさん!」

「そうだよな?嬉しいよな?お互いベストを尽くして頑張ろう!」

「はい!!!TOHOSINKIさん応援して観ます!!」

「あははっ、ありがとう。君達のためにも努力するよ♪」

「わぁー!嬉しいです!!!」

歌番組に出れて嬉しいのか、ユノに声をかけられて嬉しいのか、もはや分からない状態の薄暗いセット裏のお祭り騒ぎ。


「……あんたね」

「ん?」

「別にユノがそんな発破かけなくてもいいんですよ。皆分かってることです」

「へ?いいだろ、盛り上げた方が。チャンミナも声かけてあげろよ」

「……僕はいい」


能天気なユノにウンザリする。この人本当何も分かってない。

ふいにユノと僕の手の甲が触れた、と思ったらユノが手を絡めてきた。咄嗟に周りを確認してカメラにも誰にも気付かれないポジションに立ち直す。

暗闇に近いバックステージに感謝してユノの顔を見る。ユノは穏やかに優しく微笑んだ後、鋭いくらいの真剣な顔付きになって視線をステージに戻した。












僕の幸福は


これ



















遅くなりましたが、また始めます。冷やし中華、始めます。(←)
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内容は物語にほとんど書かないんですが、当時の記事や動画を追ってまして、あまりの情報量に時間がかかりまくっております。ごめんなさい。
Fc2


あと、動画に掴まって廃人状態です。この時期のチャンミンは本当に何かが覚醒し出してます!!何か、が……。

片割れ chap.5 番外編#11 ユノの過去












「TOHOSINKIだ!」

「……とーほー、しんき、っすか……」

「そう!決定!お前ら頼むぞ~っ」

「あー、……あのやっぱりもう一度考え直してもらえませんか!?」

「どうした、ユノ?」

「ユノヒョン…!」

「あ……」


チャンミンに袖を引っ張られて、ちょっと落ち着けた。






でも、やっぱり……





……ダサい…………。。





「チャンミナ」


今度は俺が小声でチャンミンを呼んだ。


「はい」

「……ダサくない?」

「あー……ふふ、TOHOSINKIってないですよね、あははっ」

「だよな~!絶対売れないって!」


グループ名が決定した。決定して、しまった……。


「まー売れない時は売れないっすよ、名前じゃなくて実力ですよ、結局」

「あーそっか」


涼しい顔でチャンミンはすんなり言い放った。


確かに、そうだよな


スマンプロデューサーとヨンミンさんのニコニコ顔には応えたいし、チャンミンの言った言葉で本当に納得した。その通り、結局実力なんだ、名前じゃない。


「あと、君達、芸名なんだけど」

「芸名!!」

「あ~はい」

「じゃあ、ユノは~……」


スマンプロジューサーの発言は絶対。言われたら最後。


「はい!!俺自分で考えますっ!!」

「お、何かいい名前考えてるのか?」

「えっと……その……すいません、一番最後までには考えますので」

「何だそれ。まあ、いいよ、じゃあ後は私達と一緒に考えていこう」


皆次から次へ意見を出しあいながら時間をかけて決めていく。でも俺は自分で考えたい。


「よし、じゃあ次はチャンミンだな」

「はい、僕は特に希望もないです」

「う~ん、チャンミンはどうしましょう、スマンプロデューサー。最近チャンミンはヒョン達にもはっきりものを言うようになってきて、マンネですがしっかりしてますよ」

「じゃあ、チェガンでいいんじゃない?海外いけばMAXだし」

「あ…あ~~、、はい」

「よし、決定な。チェガン・チャンミン」

「あ、はい」

「え!?チャンミナ、それでいいの!?」

「あ、はい」

「マジかよ……」


チャンミンって凄すぎ。

一生ものの芸名を流されて決めた、こういうところは理解できない。


「そういうお前はどうなんだ、ユノ。決めたか?」

「俺はですね……」





何か、意志あるものを















置いてあったメモ用紙に書いてスマンプロジューサーに渡した。











「『U-Know』にします」











「ユーノー?」


「これでユノって呼びます。本名とかけてユノ・ユノ、呼びやすくないですか?あと、英語で『知っている』って意味があるから。『私はアナタのことを理解するよういつも努力します』って意味も込めてます」








メンバーのこと

ペンのこと

仲間のこと

スマンプロデューサーのこと



ヨンミンさんのこと







自分に関わる全ての人を理解したい








「……ユノヒョン」

「なに」

「それ、今やってるオンラインゲームのIDじゃないですか……」

「……バレた?」

「バレバレです、……でもなんか、まあ、意味合いは良いんじゃないですかね?」

「だろ!?」

「はい♪」


そう言ってくしゃっと笑ったチャンミンが











チャンミンが










チャンミンが
















なんだろ……?














……ま、いいや


















性格も


育ちも


考え方も








俺とは正反対のマンネ








チャンミンを理解していきたい











『アナタを理解したい』



















これから、ずっと




















































「ユノ?」



「……」






「ユノ……?」




「……あ、すいません、ヨンミンさん」

「どうした?ぼーっとして」

「はは、すいません。……デビューする時のことを思い出してました」


振り返ると、変わらず綺麗な大都市ソウルの夜景。遥かに想像もできなかった景色。


「ユノ……ところで、、」

「はい?」

「『お前が欲しい』んだが……」

「…………」


苦笑しているヨンミンさん。







分かっています


理解しています、アナタのことを








「あの約束は……、本当に必要ですか?」

「あはははははは!!お前やっぱり覚えてたかっ!!」

「あはーはーはー!当たり前ですよ、衝撃でしたから!」


いい大人がいい夜景の中、フェラの約束で大笑い。アホみたいに素敵な夜だ。


「いや本当に悪かった、あの時は。お前……吐いてただろ。ずっと謝りたくてな。……申し訳ない」

「いいえ、ヨンミンさんあの時俺を試してくれたんでしょう?本当にありがとうございます」


ヨンミンさんがいきなり真顔になった。



「いや、本気だったらどうする?」

「……ヨンミンさん」


「なんだ」




「本気じゃない。試しただけです、貴方は」




「……なぜ分かる?」













「だって『U-Know』ですよ?
私はアナタを理解しています」


「……!」


「でもヨンミンさんはまるで約束を守るように、本当に多くのことを私に教えて下さいました。ここまでこれたのは自分だけの力じゃない。ヨンミンさんや皆のおかげです」


ヨンミンさんは最高に優しく微笑んで、アルコールを飲み干した後、再びソウルの景色を眺めた。


「本当にお前は生意気だな」

「申し訳ございません」

「でもな」

「はい」



「やっぱり光るんだよ、ユノは」



「ありがとうございます」

「これからも頼むぞ、チャンミンと」

「あ、そうだっ!!チャンミナに晩ご飯持ち帰りたいんで、やっぱりチゲ頼んでもらっていいですか?五人分くらい♪にゃははっ」

「……あー……どうぞぉ。。……って、お前やっぱりポワポワしてるな~!!もう何っ、私だって今事務所の代表だぞ!?威厳持たせろよ!!」

「あはーはーはー!すいません、やっぱり二人になるとダメですね、俺たち!」






ヨンミンさん、本当にありがとう















宿舎に戻ると、チャンミンがバタバタと玄関まで迎えに来てくれた。


「ユノ!おかえり!電話したのに!」

「あ、ただいま。ごめん、気付かなかった」

「……なんか、あった?」

「え??」

「マネヒョンが代表とユノの会食なんて予定組まれてないって言うから……プライベートだったんですか?」

「うん」

「なんで!?……っ、……すいません、勝手に代表のマネヒョンにも確認したんですけど、、知らないみたいでした。……おかしくない?朝、何だかユノ変だったし。なんか……あるの?代表、と……」


あぁ、俺が変な間作ったからか……


「すごい!俺チャンミナのこと理解できるようになってきてる!」

「……はい??」

「男としたことあるのか~ってやつだろ?それ聞いてるんだろ?」

「ああ……、、まあ……」

「ないないないない!!全然ない!」

「……本当?代表、昔から異常なほどユノびいきだったし」

「うん、本当に大事に育ててもらったんだ、代表に。今日はカムバックのお祝いに何でも好きなものをって奢ってもらった。ほら♪チャンミナ用にチゲも持たせてくれた~♪」

「そうっすか、……あんた何でも許して受け入れるから。変な取引でもしてるんじゃないかと思いましたよ」


ホッとしたチャンミンが愛しくて。
でもチャンミンだからこうなったのに、まだ伝わってないのかな、なんてふと考えてしまう。


「チャンミナ」

「ん?」

「ユノパイいる?」

「………………はい!?」

「胸大きいの好きだろ?」

「……まあ、……ってユノパイって自分で言ってる、あはははは!」

「じゃあ、いいよ!チャンミナだったら揉まれても!」

「あははははっ、だめだっ、本当にユノがおかしい!!」

「ホントホント!恥ずかしいけどチャンミナだけ許す!!」

「だははははっ!!!じゃあ揉みますわ、遠慮なく!てか、チゲくさいユノ」

「あ!……こぼれてる、チゲ……」

「ふふっ、拭くよ!早く!」






ぎゅーってぎゅーって抱き締め合いながら、俺たちはリビングへ戻った。











好き



チャンミン










チャンミンを理解したい





チャンミンを知りたい













永遠に
















ここまで読んで頂いて、本当にありがとうございます。楽しんで頂けていることを願います。
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本当は巻きで書こうとしてたので、チャンミンとの出会いはここまで書く予定じゃありませんでした。でも何人かの方からコメ頂いて、ゆっくり書かせて頂く方向にしました。結果、良かったと思います。感謝します!ありがとうです。

片割れ chap.5 番外編#10 ユノの過去









ヨンミンさんは「とにかく大丈夫だから心配するな」と言ってくれたけど、それからも俺とチャンミンの距離は縮まらなかった。このままデビューなんてしたらヨソヨソしさ全開で韓国でのヒットすら危ない気がする。


「チャンミナ!風呂入るぞ、風呂!」

「いえ、僕は後で入ります。学校の宿題終わらせないといけないので」

「じゅあ、待っとくわ!」

「いや本当にいいんで。先お願いします」

「あー、…そう?」

「はい」


凍りつくほどの距離感……





仕方がないから一人で風呂場に行こうとしたら、イトゥクとドンへとシウォンと他のメンバー達もついてきた。


「あはは!!多い多い!入れねー!」

「ユノヤ~一緒に入ろうぜ!」

「ぎゅーぎゅーで入ったら面白いだろー♪」


俺たちはワーワー騒ぎながらシャワーを浴びた。ここの生活ももう少し。デビューと一緒にグループメンバーだけの宿舎へ移る。


「はぁ~……」

「んだよー、溜め息?デビュー緊張?」


ドンへが気を使ってくれた。同期で近隣出身だから何でも話せる。ドンへが大好き。ここにいる皆、大好き。


「いやいや、ちょっとチャンミナがさ……」

「チャンミン?」

「なかなか懐いてくれなくて。俺ヒョンなのに頼りないのかなー?それかまだ恐がられてるとか?」

「へー。でもあいつめっちゃ性格いいぞ?始めは特別待遇で皆粗探ししてたみたいだけど、歌もうまいし礼儀正しいし可愛いし。結局打ち解けてるじゃん」

「まあ……。ま、いいや。出ようっと♪」


そう、皆とは打ち解けてるみたい。俺だけなんか違う気がする。気のせいであって欲しいけど。

ガヤガヤ大勢で風呂から出て、リビングで寛いだ。男同士で気楽だから全員パン一で涼む。気持ちのいい夜。宿舎がなくてソウル駅で野宿した時には想像もしなかった。



これからまた

遥かに想像できない景色が見れるのかな




「ユノって、……やっぱり……ぷ」


シウォンが笑いながらこっちを見てる。


「何だよー」

「胸でかっ!」


爆笑の渦。皆に釣られて俺も笑った。


「だー!!仕方ないの!!どうしようもない、もう。ダイエットしても胸だけ小さくならないっ」


大笑いの声はさらに張り上がってウルサイ。でも皆大好きだから、本当に悩んでるコンプレックスだけど一緒になって自分も笑える。

みんな、ありがとう





「ってかさー、その胸、寄せて上げたらまじ女みたいに見えるんじゃない?」

「へ!?」


それは、ちょっと……


「ユノ~、ちょっとでいいからさ。やってみようよ!寄せて上げてよ!」

「あ、俺も興味ある!ユノの胸がどんだけ大きくなるのか!」

「…え~」

「一度でいいからやってみろよ♪」


男なのに前も横も発達しちゃってる胸。本気で病気かもと思って病院にまで行ったほど悩んでる。正直、、めっちゃ嫌、だけど…。


「じゃあ……」









「おいっっっ!!!!」


怒鳴り声で一気に静まり返った。











「……っ、ヒョン達男同士だろ!そんな事しても楽しくないですよ」

「んだよチャンミン、ノリ悪いなぁ~」


チャンミンがいつの間にかリビングに居た。凄んでる。初めて見た。


「そうだよ、遊びなんだからさ♪」

「遊びじゃねーっすよ。悪ふざけも大概にして下さい。気分悪いです」

「!なんだと~、お前なんだその態度…」



なんかさ、……嬉しくて







「チャンミナ!!!」

「はい?」

「俺やるからさ♪お前もこっち来いよ!」


無理矢理チャンミンの手を取って隣に座らせた。


「いやチャンミナもさー、実は興味あったんだよな?けどムッツリだからー♪仕方ないから今日は可愛いマンネのために一肌脱ぐわ~、ワ・タ・シ♪」

「なんだよ~チャンミン分かりにくいわ~。お前も仲間じゃん♪」


また皆大盛り上がりになって、結局胸を寄せて上げて写メ撮って。俺たちのスタイリストさんにどっきりでメールを送信した。皆返信待ちでワクワクしてる。


「ユノヒョン…!」


隣を向くとスゴい顔で俺睨まれてた、でも初めて「ユノヒョン」ってちゃんと呼ばれた気がする。


「あ、悪い。別に俺の胸なんか興味ないのは分かってるって!」


チャンミンの肩を叩いて宥めた。眉を寄せて口を真一文字にしたチャンミンは弟みたいに可愛いかもしれない。


「……っ、そうじゃなくてですね!」

「ん?」

「イヤならイヤって何でちゃんと言わないんですか……」


あ……、分かってくれてた?


「あ~……でも皆楽しそうだし。俺、みんな大好きだからさ、まあいっかなって」

「なんで何でも許しちゃうんですか、ヒョンはっ。そんなの、ヒョンを利用して漬け込んでくる奴なんてたくさんいますよ!?」



マンネに怒られてるのに嬉しいなんて

おかしいよな?



「……俺バカだから。……信じちゃうんだわ」

「はぁ……本当に、ユノヒョン見てるとイライラしますよ、僕が」

「あははっ、今ここで怒ってるのお前だけだぞっ」

「……ちっ」


スタイリストさんからの返信がきたらしく、皆再び大爆笑。『どんな女だ?』って合唱してるのが返信内容なんだろう。俺とチャンミンだけ、ぼーっと二人で座ってた。


「それとですね、」

「うん」

「別に僕弱い人間じゃないので。さっき揉めそうになった時ヒョン庇ってくれたでしょ。そういうの、いらないですから」

「なんか……チャンミナって……」

「はい?」





強くて、優しいんだな







「俺今すげー嬉しいわ、どうしよう」

「はあぁぁ!!?全然言ってること繋がってませんけど!」

「お前そんな大声出すんだな!スゴい!新鮮!」

「だめだ、この人。頭おかしい……」

「なに~~!?あー顔真っ赤になってる!恥ずかしいんだろ!」

「…っ!やっぱり胸寄せるだけじゃなくて、僕が揉んであげますよ!頭の調子良くなるかもっ」

「ちょ!やめーーーいっ!!」





そうやって俺たちは初めて

じゃれあったんだ


そしたら皆もどんどん突進してきて

皆でじゃれあって



笑い合った











笑い合えたんだ


チャンミンと










誰にも言わなかったけど



嬉しくて痺れた















良かったら、ぽっちんぽっちんよろしくお願いします!頑張ります!
Yunho&Changmin
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片割れ chap.5 番外編#9 ユノの過去











「なんか全然俺だけ興味持ってくれないんですよ……仲良くなるどころか避けられてる感じで」

「うーーーん、そんなにまずいか?」


ユノが相談にきた。まだチャンミンと打ち解けられないと言われて、ひとまず二人で宿舎へ行くことにした。あと数ヵ月後にデビュー。チャンミンの様子が見たい。


「皆、お疲れ様。差し入れ持って来てやったぞ」

「ヨンミンさん、こんにちは!」

「うわぁ~、助かります!頂きます!」

「本当にありがとうございます!」


宿舎の連中が物凄い勢いで寄ってきて、一瞬にして差し入れが消えた。さすが大食漢のチャンミンは、インスタント食品を大部分さらって行った。宿舎生活自体には慣れてきたみたいで、一安心する。

一緒に帰って来たユノは、靴を放り投げるように脱いで、真っ先に小銭を大型のペットボトルに落とした。


「ユノ、何だそれ。貯金か?」

「はい♪いつかこれが満タンになったら、福祉団体に寄付しようと思ってるんですっ」

「……でもそんな見えやすいトコ置いて、誰かに取られないのか~?」

「あはーはーはー!大丈夫ですよ~注意書、書きましたし!」


確かにボトルには、『これに触ったヤツは痛い目にあう!!』って書いてあるけど……、差し入れに群がる連中にどこまで効果があるんだろう。


「……せめて、見えない所に置いとけよ?」

「あははっ、大丈夫ですよ!仲間だし♪これは寄付に使いたいんですけど、ヨンミンさんに経営学のことも少し教えてもらってから、いつか福祉施設を俺も経営できたらなって考え始めました」

「お前アジアのトップはどこいったんだー」

「だから歌って躍りながら、福祉施設も経営するんです!」

「うーん、夢がどんどん膨らむなぁ!」

「にゃはははっ。ちょっとシウォンのとこ行ってきます!」





目的のチャンミンを探すと消えていた。


「?」

「ヨンミンさん、お疲れ様です」


後ろから声がして振り返るとチャンミン。何で突然玄関に?


「……。お疲れ様、チャンミンも差し入れ取れてたよな?」

「はい。大好物の辛(しん)ラーメンは全部ゲットしました、ありがとうございます♪」


大分馴染んでる感じがする。リラックスできてるようにも見える。


「どうだ?他のメンバーとも仲良くやれてるか?」

「…あ~、まあ。ヒョン達からすれば僕は新参者なので。逆に気を使ってもらってます」


微妙なニュアンス。でも現実。チャンミンは冷静に周りを見てる。


「うん、まあ、そうだろうな。確かに否定できないな、それは。どうにもならない事があれば必ず相談しろよ? 」

「あ……」

「ん?」


玄関にはもう私とチャンミンしかいなかった。話すには絶好のタイミングかもしれない。


「……」

「いいぞ、何でも言ってくれ」

「……あの、リーダーのユノ、ヒョンのことなんですけど」

「うん」

「なんか僕、ユノ、ヒョンだけは全然理解できないんです……」

「何でかな?」

「何でって……、あの人の行動って突拍子もないっていうか、全然先が読めなくて困惑します」

「うーん、そうだなぁ…そこが、魅力な時もあるんだけどなぁ」




誰にも真似できない光








「……ダンスのことになると鬼のように厳しくて、」


躍りが命だからなぁ


「だけどマナーは滅茶苦茶ですし、」


脱いだ靴も酷いしな…


「それでも皆から頼りにされてて、」


愛されてるよな、ユノは


「だから皆のことも一人一人面倒みてくれるんですけど、」


無条件で信用するしな


「貯金箱を他のヒョン達に、手を着けられてるの知らないんです……」


やっぱり…………


「あ~!ユノってそういうトコ抜けてるんだよー!!」



「はい…、熱い人なのに普段はぽわぽわしてます、ヒョンは」

「……!」




よく分かってる、チャンミン

よく見てる、ユノを




「なんか……苦手です。ユノ、ヒョンは。一緒にいて落ち着かないんです……」





「……それって、さ」

「はい?」





気が付いた。


なんでチャンミンが玄関に来たのか




「別に嫌いってことじゃないよな?ユノのこと」



バラバラだったユノの靴が

きちんと整えられてる。




「それは……まだ分かりません。メンバーですし、努力はします」

「……そういえばユノは今どこかな?」

「戻るといつもシウォニヒョンとこ行くんで、今もシウォニヒョンのとこじゃないですかね?」



うん、チャンミンはユノを

ちゃんとよく見てる。



「……あいつはさ、熱すぎる所があって空回りもするからさ」

「あぁ、それは分かります」

「だけど本当に真っ直ぐで純粋な人間だから、できたら誰か冷静なヤツが傍にいてくれると安心なんだよな」

「はぁ………そうかもですね…」

「あとさ、」

「はい」

「あいつ、あまり辛すぎる食べ物は嫌いだから。覚えておいてやって?」

「あ、……そうなんですか。…覚えておきます…」




ユノの貯金箱になっているペットボトルの隣には、辛ラーメンが数袋置いてあった。












ユノ、大丈夫



チャンミンは大丈夫だよ













番外編。あと2、3話です。
U-know
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片割れ chap.5 番外編#8 ユノの過去







とに、かくだ

とにかくチャンミンと仲良くならないと




新しい宿舎はだだっ広い部屋で皆で雑魚寝状態。個人のプライバシーなんてないけど楽しそう。昔から知ってる仲間がたくさんで、何よりデビューする前提のメンバー達だから気持ちも前向きになれた。


「ユノ、ついにだな!」

「ヒチョルヒョン!いや、もうヒチョルでいいか!ははっ」

「お前な~!まあ、お前と組んだグループはダメだったけど、お互いどうにかデビューできそうで……やっぱ嬉しいもんだな…」

「うん、嬉しい……!シウォンも皆もいるし」

「これから楽しみながら準備していけたらいいな!」

「あ、ああ……あの、ヒチョル、ヒョン」

「もういいよ、『ヒョン』は。何どした?」

「えっと、チャンミンとだけ……なかなか今まで話す機会がなくてさ」

「そりゃお前が、初め会った時先制パンチ喰らわせたからだろ?『早くやめろ』って強烈すぎ、だはははは!」

「う……。。でもこれからグループのメンバーになるんだし、とにかく仲良くまずはなりたいんだ。なんかいい考えないかな?」

「うーん」


隅っこで荷物を解いているチャンミン。黙々とこなして、それから他のメンバーと話し出した。


……他のヤツらとは、大丈夫なんだな…


「なんか、さ。何か、ないかな……」


なんか、焦る。


「おー…、じゃあさ!」

「うん」

「お前はなんか普段ポワポワしてるだろ?よく皆にいじられるし。まあ、可愛がってもらってるってことなんだけど。でもあれはヒョンらしくないな。チャンミンにとってお前はヒョンでリーダーなわけだし」

「お、おう……頼りがいのあるとこ見せればいいってことね?」

「そうそう、あと、お互いのこと全然知らないから仲もよくなれないんだよ。お前のこと、教えてやれ」

「ほー……さすがヒチョルヒョン」

「だはははっ、まあ、頑張れよ?」







名案を思い付いた。









ある日、寝る前にチャンミンをリビングへ呼んだ。


「おい!チャンミン」

「あ、はい……何ですか?」

「ちょっと来い」

「え……あ……えっと……」


完全に警戒されてる……これは仕方ない


「いいから!」

「は、い……」


堂々と!ヒョンらしく!


「いいか?これを見ろ」


ビデオデッキにテープを入れて再生ボタンを押した。


「ユノ…先輩、これは何ですか?」

「ヒョンって呼べよ、これからは」

「ああ……はい」


画面に映し出された映像を指で差してチャンミンを見た。


「これ、俺!」

「……」


映像は、前にラッパーのパフォーマンスが放映されたもの。ラップしてバックダンサーとして踊ってる所を何回も巻き戻してチャンミンと二人で観た。


「な?俺だろ?」

「あー、……まあ」

「どう?」

「あー……カッコいい……ですね」

「だろ!?」

「……はい」


なんかイマイチ打ち解けてくれないけど、これで俺のこと少しは知ってくれたかも。


「俺はこういう感じ」

「え??……?こういう、って、どういう事ですか?」

「こういう感じで頑張ってきた。チャンミンは入って間もないし、俺のこと知って欲しかったんだ。これから同じグループのメンバーになるんだし」

「はぁ……なるほど」

「俺、お前と仲良くなりたいんだ」

「ユノ先…ヒョン。仲良くもいいですけど、仕事なわけですから。メンバーのこと知り合うのは賛成ですけど、無理に仲良くしなくてもいいんじゃないですかね?僕はそう思います」





まあ、正論


正論……なんだけど……





「俺チャンミンを好きになりたいし、チャンミンには俺を好きになってもらいたい」

「ふぁ!!?」


チャンミンが変な声出したけど、気にしない。ここは堂々としないと。





だって、そうだろ?


信頼関係ってそういうものだろ?




グループってきっと信頼しあってできるもの





「だからさ、お前のことも教えてよ」

「いやいやいやいや……」

「イヤか?」

「いや、なんか、違いません?」

「何が?」

「……なんか方向間違ってません?変な空気になっちゃってません?これ……」

「何で?なんないよ」

「……空気読めてます?」

「は?」

「…………」


チャンミンは俯いてしまって顔が見えない。唯一見えてる耳は赤くなっちゃってて、もしかしておかしな事言ったかなって不安になった。



どうしよう

もっと距離ができちゃった感じ。

何とかしたい……



「あと、……やっぱり仲良くなりたいし。これからチャンミンじゃなくてさ、愛称で呼ぶな?」

「……もう、好きにして下さい……」

「チャンミナ?チャンミニ?チャンドラ?チャンドル?」

「途中から犬になってるじゃないですか!」

「じゃあ、チャンミナ!」

「……それでもうお願いします」



「あ、あとさ」

「え、まだ?はい……」



「初めて会った時、キツいこと言って悪かったな」

「ぁ…………」

「俺、お前のこと……見た目で辞めるヤツって判断しちゃって。でも実際聴いたら、すげー歌うまいし」

「いや、そんなことは……」

「いや本当にうまいわ。ビックリしたよ、聴いた時」

「……どうも、ありがとうございます」

「俺もこれから頑張っていくから、チャンミナも一緒にやっていこう?」

「…………」








まあ、まだ先は長いし


ゆっくり




ゆっくりいこう




















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片割れ chap.5 番外編#7 ユノの過去










「ええ!!?」

「……はい」


まあ、そうなるだろうな……


「スマンプロデューサーの決定だ。予定は一年後。一年後にこのメンバーでデビューする。これからデビュー組の宿舎に移ってもらうから。チャンミンも実家離れるけど、準備しといてくれ」

「あ、はい…。分かりました」


あまり文句も聞きたくなくて、それだけ言うと解散した。だけどやっぱりユノは突っ掛かってきた。


「ヨンミンさん!!」

「……ユノ、良かったな。ついにデビューだぞ!期待してるから頑張ってくれよ?」

「それは頑張りますけど、、あの、このメンバーで決定なんですか!?」

「暫定だけど、まあ、決定に近い。……不満か?」

「…………」


ユノと一緒に自販機へ向かって、ジュースを奢って一緒に飲んだ。糖分を摂取してなるべくユノを落ち着かせたい。ユノは苦労してる分余計に熱くなり過ぎる。


「あの……」

「うん」

「俺、本気でデビューしたいってのはあるんですけど、そこじゃなくて。本気で成功したいんです」

「うん、いい心掛けだ」

「だから……一緒にやるメンバーもそういう気持ちの仲間がいいんです」

「……どういう意味だ」

「すいません、言っていいか分かりませんけど、、チャンミンはなんか……苦手です。全部他人事みたいな反応するし、冷めてるっていうか」

「あははは!お前と正反対だなぁ~!確かに!」

「……絶対、、合わない……です」

「うーん……というかさ」

「はい」

「お前、……チャンミンが羨ましいんだろ」

「……!!!」


ユノは目をぎゅっと瞑って小さくなった。


「ユノ、大丈夫だよ。何も恥じることないから」

「……っ」

「お前が欲しいもの、全部持ってるんだもんな、あいつは……」

「くそっ!!!!」


ゴミ箱を蹴り飛ばすユノを止めなかった。






チャンミンは確かに凄い。



甘いマスク

強靭な喉

ハイトーンボイス

躾られた礼儀正しさ


未知数の可能性







きっとチャンミンは


もっと可愛くなる

もっと格好良くなる

もっと声が出るようになる

もっと声域が広がってくる






「ユノ……落ち着け。座れ座れ」


ユノをもう一度座らせて、もう一本ジュースを買った。次もイチゴ牛乳、こんな時もなんだかポワポワのユノ。皆に愛されるユノ。



だけど、チャンミンの方にも問題があった。練習生からの話で、チャンミンはストレスが溜まるとやけ食いするというのは知っていたけど、最近特にひどいらしいと聞いていて……。


「お前さ」

「……はい」

「インスタントラーメン四袋食べた後、そのスープの中にご飯二杯と冷凍餃子入れて完食できるか?」

「……今聞いただけで胸焼けしましたよ」

「だよな……」


チャンミンもダンスに苦心してた。陰で友人に電話して泣いてたりしてた。だけど辞めるとは言わない。そこは不思議だったけど。



みんな大変

みんな苦しいんだ




「…ヨンミンさん?」

「分かった、、お前をこのグループのリーダーにする」

「え!?」

「これからはグループで一つだと考えろ。個人プレーじゃダメなんだ。お互い持ってるものを出しあえるグループを作れ、それを一年かけて築き上げろ。分かったな?」

「……はい!」

「なるんだろ?アジアのトップに」

「なります!!」

「やれることは全てやれ。私もたまには宿舎に差し入れ持って行ってやるからさ。やってみよう、ユノ」

「はい!」






しばらくして、ユノとチャンミン達は大所帯の宿舎へ移動した。


















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片割れ chap.5 番外編#6 ユノの過去












ヨンミンさんは本当にアドバイスし出してくれた。皆からすれば抜け駆けだったかもしれない。でも、形振り構ってられなかった。






「挨拶は絶対欠かすなよ。人に上も下もない。できるだけ多くの人に挨拶しろ」

「どんなジャンルのダンスも学べ、特化すると飽きられる」

「自分がどの角度から撮られたら一番よく写るか考えろ。撮影の時はポラでも貰ってこい、研究しろ」

「バックダンサーでもカメラの配置は必ず頭に入れろ、カメラにヌかれるタイミングに合わせろ。メディアを意識しろ」

「歌はうまく歌おうとするな。感情を乗せて歌えるようになれ、和音だけはがっちり掴め」


ヨンミンさんの同僚のスヒョンさんが提案してくれたラッパーのパフォーマンスがウケて、俺は宿舎に戻れた。ヨンミンさんは引っ越しの最後に、一つだけ褒めてくれた。



「ユノの踊りは誰にも負けない。自由に踊れ」







ありがとう、ヨンミンさん












また練習生のレッスンを心置きなく始められた時だった。


「ユノヒョン!聞きました!?なんかすごい奴が練習生にくるらしいですよ!!」

「スゴい奴?」

「勉強ができるエリートで歌もうまいらしいっすよ!しかも都会っコ!」

「……へー」


俺と全然違う。


「社員さんが大物練習生がきたって大騒動してますよ、今。来年にはデビューさせるみたいな事言ってたって、誰かが聞いたらしいんです」

「え!?」


汗を拭いていた手に力が入った。


「マジですよ!練習生、皆パニック状態で……」

「いや……そんな奴、、いるわけないだろ…。何、経験ある奴なの、そいつ」

「知りませんよ~~、スカウトされた中坊ですって!あー俺本気でショックですわぁ……」


練習生はライバルだけど、皆苦しい気持ちは同じで。団結してる部分はやっぱりあった。だから皆、噂の「大物練習生」が恐かった。



そいつが来る日、レッスン場の雰囲気が違った。そいつを牽制して粗探ししようと目を光らせてる奴らがウジャウジャいる。


「ユノヒョン……!一発バシッと言ってやって下さいよ!?」

「いや……、でも同じ練習生になるなら、、一緒に頑張れるよう努力するべきだろ……」

「一緒じゃないですよ!デビュー決まってるって噂ですよ!?悔しいじゃないですか!ヒョン皆のこと仕切ってくれてるじゃないですか~、お願いしますよー!!」

「っていうか、それだけ期待される練習生って何なんですかね?……僕たち、自信喪失したり、して……」

「…………」


皆が寄ってくるから、俺だって緊張してるけどあんまり表に出せない。






悔しい





悔しい








腹が立つ






どんだけ才能あるヤツなんだ?

どんだけ格好良いヤツなんだ?

どんだけヤル気あるヤツなんだ?


















「……あの。失礼します」

「え?」


振り向くと、ドアの扉を開けているカワイイ感じの少年が覗いていた。


「?どうぞ?」

「ありがとうございます」


入ってきたコは白いタートルニットを着ている。清潔そうで高貴な雰囲気。レッスン場を珍しげにほーって見渡してみたりしてる。なんかふわふわ。俺らはジャージに汗だく。


「ヒョン!ヒョン!こいつですよ!!こいつが大物練習生!!」

「え?」


こんなコ……?

こんな覇気のないふわふわなコが?


「?えっと、今日から練習生としてお世話になります、シム・チャンミンです。宜しくお願いします」


周りの目が一斉に殺気立った。

でも俺が一番抑えられなかった。


「……あの、チャンミン君」

「はい?」




やれるわけない、こんなヤツ……!!




「ここで練習生を少しやって辞めるんだったら、早く辞めて下さい」

「え…」

「…………」

「…………」





その後、現場を通りかかった社員さんに「チャンミンが辞めたらどうするんだお前は!!責任取れるのか!?」って、めちゃくちゃ怒られた。ヨンミンさんにも呆れられた。







ああ、またデビューが遠くなる……










すいません、全然BLでも萌えでもありません。。本当にごめんなさい。私が書きたいだけです……。できるだけ巻いて更新して、本編戻りますので、許して下さい!
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片割れ chap.5 番外編#5 ユノの過去
















ユノ





ユノ







さあ、どうする?







どうやって乗り切る?








あの時の


貫くような光を





もう一度見せろ






















寝室に入って、冗談だと思われないように本当に下半身を露にした。



馬鹿みたいだ……

ゲイだって噂もたつだろうな……

何でこんなに本気でユノを試したいんだろう?










いや、、







…………もう、自分の中では分かってて……








あのドン底でも夢を諦めない


マインドの強いユノが欲しい












絶対、大物になるはずなんだ


ユノは……!!










口淫なんてしたら、
結局そこまでの人間なんだ



そんな権力や金にひれ伏す奴は


世界に通用しない




















ユノを信じてた



信じたかった




暫くして流しを使う音が聞こえた。高校生になったばかりの思春期のユノに、恐怖を与えてるのは痛かった。たぶん吐いてるんだろう。




ごめんな、ユノ……










寝室のドアが鳴る。


「どうぞ」


寝室に入ってきたユノは、催促すると躊躇なく半裸の私の前にひざまづいた。






あの時の悲しさったら、


……なかったよ









































だけどお前はやっぱり





光ったんだ。



















「……ヨンミンさん、、勃ってない……」

「いいから早くやれよ!」


私の方が緊張して思わず語気が強くなる。

でも、……それでもユノに賭けてみたい





「こんな練習生の……、落ちこぼれの俺が貴方のモノをフェラしても、本当にいいんですか?」

「……お前が欲しいんだからいいんだよ、やれ、ユノ」




「男が廃(すた)りますよ」



「…っ!何だとぉ!!!?」





「アジアポップのトップになった『ユノ』が、社長になったヨンミンさんのモノをシャブるって方が興奮しません?」




「…………、、……は…??」


「俺はアジアのトップになります。ヨンミンさんも社長になれるでしょう?」


「……、、私は、なるよ……。ただ、お前にできんのか?」





「当たり前じゃないですか。

『ユノ』ですよ?」













本当に努力して、自信のある奴にしか


言えないセリフ










「……っ、……生意気だなぁ~」

「それまでどうか、待っててくれませんか?」




……絶対、こいつは大物になる





「……頼むぞ、ユノ……」




「ご指導御鞭撻のほど、宜しくお願いしますっっ!!!」



ユノは正座して、深々頭を下げた。























ありがとう、ユノ















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片割れ chap.5 番外編#4 ユノの過去











ヨンミンさんと一緒にいる時は、



ひたすらお互いの夢を語りあった











出張から帰ってきたヨンミンさん。その日は特に興奮してた。


「いつかね、アジア全部をまとめたいんだ」

「……世界征服、みたいなものですか??」


また大きな夢を語り出す。


「あははっ!違うよユノ。今は言語のせいで、韓国も日本も中国も台湾もタイも他の国も今はお互い他国の音楽っていう認識だろ?韓国以外アジアの歌やアーティスト、お前知ってるか?」

「…………知りません」

「うん、そうだろ。でもそれを無くしたいだ、壁を。アジアポップっていう認識を持ちたい」

「アジアポップ……なんか、ポップコーン食べたくなってきますね…」

「かーーっ!!お前は本当に普段ポワポワしてるな!ほら、用意してやるからちゃんと人の話を聞け!というか、聴いてくれ!」

「にゃははっ、ありがとうございま~す♪」


俺はヨンミンさんが大好きだ。興奮して夢を語る時は特に。いつも盛り上がる。

用意してもらったポップコーンといちご牛乳が美味しい。



「今はBoAを海外進出に向けて準備させてる。次はアジアで誰もが知るグループを作りたいんだ。そうしたら、世界で勝負できる!大きなマーケットに踏み込める。そして今の事務所を世界規模の事務所にする」

「おー!なんか!スゴいですね!」

「ははっ。うん、とにかくスゴい!!まずは日本と中国に進出したい」

「……えっと、ヨンミンさん」

「ん?」

「俺、そのグループに入れますか?」

「ユノは……どうだろうな………」


辛い……


「アジアを代表するグループだぞ?……入りたいか?」

「当たり前ですよっっ!!!!なんで……俺だけ、うまくいかないんですか……っ…」



デビューできない

いつも全力で頑張ってる


だけどそれだけじゃデキナイ




「…………ユノ」

「……すいません。大声出してしまって……」


好意で泊めてもらってる事務所の社員に飛んでもない事をしてしまった。苛立ちをどうしても抑えきれない。


「お前、本気でのし上がる気はあるか?」

「あります!!」

「何をしても成功したいか?」

「はい!」

「……何でもできるか?」

「やります!」







もう俺には、これしかない








「じゃあお前、私のぺニス舐めれるか?」


「…………へ…?」




ヨンミンさんの、アソコ……?


話がぶっ飛んだ








「何でもするんだろ?じゃあ、私のをジャブれよ。忠誠を誓え。私は事務所の幹部だ。お前が成功するために、すべてのノウハウをお前に教えてやる。シャブってイカせろ、そしたら約束する」

「…………ぇ」

「無理強いはしない。私は寝室で待ってるから。覚悟ができたら来なさい」

「…………」

「……夢を諦めるな。お前が欲しいんだ、俺は……」


それだけ言うと、ヨンミンさんは寝室へ消えて行った。



膝が笑ってるように震え出す。あまりにも足がガタガタするから、自分でも笑いそうになった。



冗談……?

からかわれてるだけだよな?



大人の男のモノを俺シャブるの?

そしたらデビューできるの?




吐き気に襲われて、急いで流し台に駆け込んで吐いた。吐きまくった。「冗談だよ」って言いに戻って来てくれるかもと思ったけど、ヨンミンさんは来ない。


夢を語りあったヨンミンさん

俺が欲しいって、これが目的?


信じたくない




時間がどんどん過ぎていく。夢は諦めきれない。何でもするって言ったのは自分だ。



寝室のドアをノックした。


「どうぞ」


それでもヨンミンさんを信じてる。

そっと、ドアを開けると、ベットに座ってこっちを見てるヨンミンさん。


「……ヨンミンさ、、」



頭が真っ白。



ヨンミンさんはズボンもパンツも履いてなかった。モノはまだ勃ってない。

そこを確認してる自分にも笑える。今からアレをでかくするのが俺なんだ。


「ユノ……やれ」

「…………」






ああ、汚い世界


でもそういう場所に夢があるんだ……






俺はフルチンのヨンミンさんの前にひざまづいた。














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片割れ chap.5 番外編#3 ユノの過去

(注意)ユノの全羅道の方言が掴めないので、私の出身である広島弁にしちゃいました。イメージに反れると、不愉快な方がいらっしゃいましたら、本当に申し訳ございません。






















「ユノ君、ダンス部門優勝おめでとう」

「ありがとうございます!!」

「よく構成されてたよ、ダンスの内容も。かなり考えたの?」

「いや、実は元のデモテープをのぉ、昨日カツアゲされてしもーたんよ!」

「え??」


話す内容と金羅道の方言にびっくりする。


「んでのぉ、昨日泊めてもろーたところにあったテープがええ曲でのぉ、それ使わせてもろーたんじゃ!」

「…………」


……こいつは、怪物になる。


「これから君にはうちの事務所の練習生になってもらう。ソウルへおいで」

「はい!」

「練習生用の宿舎をまだ貸せないんだけど、大丈夫?君、光州から来たんだろ?」

「……大丈夫…です!」


絶対、大物にさせるつもりだった。


「あと条件がある」

「はい」

「最低でも一年は練習生をやれ。すぐデビューできると思うな。あと標準語にも慣れろ」

「……っ、分か、りました!」


ゆっくり育てる、確実に。すぐデビューして成功を掴むと価値基準を誤る人間になる。すぐ消える、挫折するアイドルはいらなかった。


圧倒的でワールドワイドな人間が必要だ



原石を見つけた高揚感に、海外のマーケティング調査も進んで、ユノや他の練習生もデビューできる準備を少しずつ進められた。












そして

ユノに会って、二年が経った。










「ユノ」

「ヨンミンさん!お疲れ様です!」

「調子はどう?上手く稽古できてるか?」

「あ、はい……」

「ユノ……」





ユノは、ぱっとしなかった。


踊りはうまい。けど小さい頃受けた喉の手術の影響か、ボイストレーニングで歌えはしたがうまくなかった。

デビューさせるプロジェクトもあったけど、結局他の練習生に抜かれたり合わなかったり、なかなかうまくいかない。ユノは他の練習生を仕切るような立場になりつつあった。つまり……ドロップアウトさせられそうになっていて。。


幹部職の私が、一番よく知ってること。



「……ユノ、後、悪いんだけど……。練習生用の宿舎な。そろそろ出なきゃいけないみたいなんだ」

「え…………」

「……どうする?これから…」

「…………えっと、、……友達の家を回って泊めてもらうか、漫喫とか……簡易宿に泊まりますっ」

「は~?金は?」

「……アルバイトで。焼肉屋とか除雪とか。上京した時もやってましたし」

「ユノ……」

「…………」







もう諦めろって

言わなくて良かったよな?






「……じゃあ、また宿舎戻れるまで……うち来るか?」

「……っ、、ヨン、ミンさん……っ」






マーケティングのプロの私が


なぜ、落ちこぼれのユノに



情けをかけたのか












たぶん、もう




その時には








この夢を諦めないユノが




欲しかった

















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チャンミ~ン。涙
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すいません、こんなお話で。。もう少しだけ……。

片割れ chap.5 番外編#2 ユノの過去









___Y.side___







「コンベ」

「はい、頂きます」


シャンパンで乾杯した。ソムリエにサロンという名だと説明される。


「ユノももう立派にアルコールを飲む。事務所グループの先輩株にもなった。本当に、大人になったな……」

「ありがとうございます」

「こうやって二人で食べるのも久しぶりだ。お前チゲ好きだろ?どうだ、このホテルのチゲは意外とイケるぞ。食べるなら持って来させるぞ?」

「あはは、そうですね。でも最近はパスタも好きになりました」

「ほー、…あの光州の少年が。お洒落になったなぁ。今日はイタリアンの方が良かったか?」

「いえいえ、予約して頂いてたコースを頂きます」


好きになったのはチャンミンが作ってくれるパスタだけ。この前は、クリームチーズか何かだったっけ?


「今やユノ・ユノはアジアのカリスマだ。何でも注文するから今夜は楽しもう」

「……恐縮です。すべてヨンミンさんのおかげです。貴方には、本当に多くのことを教わりました」

「そうだな。私にとっては、お前と暮らした日々が……今でも、、宝物だよ……」

「はい、私もです。今でも感謝しきれません。あの頃からずっと尊敬しています」

「…………ユノ」

「はい」

「あの時の私を、……許してくれるか?」

「……許すも何も…。素晴らしい日々でしたよ」

「そう言ってくれると……、癒されるよ…」

「…………」

「ユノ、見てみろ」


さっき眺めた景色に目を戻す。

韓国一のホテルから、韓国一の夜景。


「……綺麗です」

「これが欲しかったか」



これが欲しかったわけじゃない



皆に自分のパフォーマンスをみて、

楽しんでもらいたかった

それを仕事にしたかった






ただ、

そのためには手段を選んでられなかった。




純粋に夢を追うには、

あまりにも多い



ライバル


怪我や病気


不運









「ユノ……」

「はい」

「今でもお前が欲しいよ」



『お前が欲しい』、、か……



「……懐かしい響きですね」

「ユノ……」

「……見て下さい、この景色」


今度は俺がヨンミンさんを促した。


「あの頃の私には、想像もつかなかった景色です」

「そうだ」

「貴方が約束を守ってくれたからです」

「ユノ……」





ヨンミンさんとの約束




さあ、どうするか……















___ Young-Min KIM .side___過去へ






本格的な海外進出を遂行するためのプロフェッサーとして、事務所に入社した。失敗は、絶対に許されない。

一番力を入れて取り組んでいた人材発掘。年間30万人。何ヵ国もからのオーディション参加者をできるだけ自分の目で見る。見続けた。一瞬で光るものがなければ、すぐ曲を切って選考から落とすために。





耳鳴りがして、目がぼやける。

頭痛も慢性化してる。




入社二年目


30歳の挑戦




「オーディション落としてもらっていいんで、最後まで曲消さないで下さい!!」








貫くように



光った







言葉が光るなんて、有り得るか……?








霞んでいた目頭を揉んで、焦点を合わせた。







次は、







きらりと



光った










「……いいよ。君たち最後までやって。さっき発言したコは、……君かな?」


「はい!!僕です、チョン・ユノです!よろしくお願いします!」








そう、このコ





このコが光った










チョン・ユノという少年が

















それが後の


アジアの至宝






ユノ・ユノだった















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片割れ chap.5 番外編#1 ユノの過去

(注意)始めBL表現ありです。注意してください。





















チャンミン、


今日はどれが一番気持ちいいの?






仰向けのまま?

立って?

それとも座って?




「どの体勢がいい?」

「…………うーん」

「くわえるよ?」

「…………う、」

「どこか舐めながら手でシゴこうか?」

「…………んー」




首元に顔を埋めて抱きついたままのチャンミン。

チャンミンは言わない。

たぶん恥ずかしくて言えないんだと思う。


「……右手気を付けろよ?」



だから


かすかな声を聴き逃さないように



「…………っ……」


ゆっくり、


「……ぅ、……はっ」



いろいろゆっくり試してみる。



「…………ひっ……ぅ!!


あ、これか


「…今日、このまま、するね」


後ろから座って抱き締める体勢で、両足を開かせて首筋から耳たぶにゆっくり舌を這わせ続けた。

チャンミンのモノに手を添えてるだけでビクビク痙攣してるのが分かって俄然燃える。


「声、聴かせて…。名前呼んで?」

「…………っ」



衝動的に始めるとけっこう素直なチャンミンだけど、静かに始めると閉じ籠もった貝みたい。





こういう時は、













ゆっくりシゴいて、


「は……、ぁ……ぁ……」


もう片方の人差し指と中指をチャンミンの口に入れると、


「……ん」


自然に舐めるからやっぱり可愛い。









チャンミンも良くなってきたなって時に、


「声出せよ」


囁いて、


「…………っ、……はっ、ユノ……!……っユノぉ!!」



チャンミンの羞恥心をこじ開ける。


と、チャンミンのモノがさらに膨張するから可愛い。恥ずかしいこと言えないくせに恥ずかしいことされると興奮するなんてかわい過ぎる。興奮したチャンミンは乱れてさらに可愛くなっちゃう。




「…あっ……、待って、は、っ……ユノの、舐めるから……!ぅあっ……ユノ、舐める、ぅ……っ……」




だから、もっとこじ開けたくなる。



チャンミンに挿れたい、けど……





「奥までちゃんとくわえて」

「うん…!」






かわいいから、またいつかね






















朝起きると、こっちを見てたチャンミンと目が合ったけど、すぐそらすチャンミン。


「アンニョン♪」

「……ユノ」

「はいよ」

「ユノは……、ノーマルだったんすよね?」

「うん」

「……男とヤったことあるの?」


可愛い顔してすごいこと朝から聞いてくる。


「ねーわ!」

「……その……、、」

「な~に~」

「…男の舐めたこともないの?裸になったりさ」

「…………」


ふと思い出が甦った。


「ユノ……」

「……ないよ」

「何、今の間(ま)……」


ちょうど今日会う約束をしてた方との思い出だったから。


「チャンミンが全部初めて♪」

「……本当に!?」

「ホント!どしたの?」

「なんか……ユノ……いろいろスゴいから……」

「あはーはーはーはー!何それありがとう!チャンミナのために頑張る、これからも!」

「……っ、もう!起きるよ!」

「でもお前もスゴいから♪」

「ウルサイ!」

「あはははっ!!あ、あと……今日、俺夜約束あるから遅くなるわ」

「いつものことじゃん。何、僕知ってる人?」

「…代表」

「ああ!え、僕は?」

「ううん、大丈夫」

「分かったー」




その日のスケジュールを終えて、マネヒョン、チャンミンと別れた。タクシーで五ツ星ホテルの指定されてた飲食店に入る。個室に通されて、ガラス張りの高層階からソウルの夜景を眺めた。


「……綺麗なもんだな」






ここまで上り詰めた



もちろん自分の努力もある


自信もある





だけどそれだけじゃ見れなかった景色。





「ユノ」






振り返ると、ヨンミンさんがいた。


「代表、お疲れ様です」

「お前から代表って言われると未だにくすぐったいね」

「はは、じゃあ、名前でお呼びしましょうか?」

「今夜は二人きりだから、その方が楽だな」

「分かりました、ヨンミンさん」













さあ、




素敵な夜の




始まり、かな……















ヨンミンさん、すいません。実際は違うと思うので、たぶん…。ごめんなさい!↓
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片割れ chap.5 #8











夏は






ユノで いっぱい

















夏の初めに、思い出したようにマネヒョンから提案された。


「チャンミン、公式プロフィールの身長変更しとくか」


すぐ返事をした。


「いや、いいです。そのままで」

「でもお前伸びただろ。ユノと二人だから隣立つと分かるし。長身だとより人気出るぞ?」

「もうこれ以上いいですよ~、モテすぎて目移りしちゃいますぅ♪」

「だはははは!」

「ユノヒョンとあまり差がない方がシンクロ効果あるし今までのイメージも変わっちゃうんで。やっぱり今のままでお願いします」

「そうだな、了解」


前からけっこう伸びた身長。だけどユノが気にするから、僕も気になる。


「……もうちょっと猫背にすれば、ユノより低く見えるかな、、?」


隣に立ったり座ったりする時くらいはどうにかできそうな気がする。



付き合いだしてユノが「かわいい」を連発してくるから余計気になる…。


カップ麺の待ち時間にもすり寄ってくるユノ。


「チャンミナ本当かわいいなぁ~」

「お!?」

「かわいいし格好良いしかわいい♪」

「……あっそ。どうも。麺のびるからどいてー」

「一口ちょーだい♪」

「始めから言ってよ~、二人分作るのに!」

「にゃははっ」







甘い甘い僕のユノ





正直、……嬉しい。……照れちゃうけど。



なんだかそう言われると、ユノの中にすぽんって収まっちゃいたい気持ちになる。








でも、












踊ってる時のユノは











甘くない。
















僕の隣で踊るのは、



ユノ・ユノ







実はカラムが前に言ってたことが痛いほど胸に響いてたから、余計に焦る。


『踊りをやってる人間なら誰でも分かると思います……ユノ先輩の隣で踊ることがどれだけ大変なことか。やればやる程距離が分かる事もあるでしょう』




練習すればするほど

ダンスの感覚を掴めば掴むほど






ユノの凄さに息を飲んだ













飛び抜けたダンスセンス





体の入れ方

傾け方

指先まで



表現される感情









カウントの取り方

鋭い視線

切ない瞳











流れるようでいて

力強い足の運び











ユノ・ユノという



唯一無二のオリジナル













すべてが完璧











隣で一緒に踊っていて、思わず見惚れる。














見惚れてたんだ


ゾクゾクしながら














この人が



僕の恋人なんだって


























「…………っ!!!」


まずい、、骨いったかも……


「チャンミン大丈夫か!?」

「おい、誰か冷やすもん持ってこい!」


ずっこけた。
倒れた瞬間、右手をついた。


「……っ」

「チャンミナ!!?」

「……すいません、、」


氷を待ってる間にもどんどん腫れ上がってくる右手に血の気が引く。


また、右手……



「チャンミン、ひとまず病院行くぞ。車まわすからエントランスで待ってろ」

「はい、すいません……」

「チャンミナ大丈夫か!?」

「まあ、……たぶん。あの、本当すいません」

「いやいいから、行け行けっ!」











ごめんね、ユノ



僕……足手まといかもね……












それでもユノの足は絶対引っ張れない。




宿舎に戻って、まずは左手も使いながら日常生活ができるか色々試してみる。ラーメンを食べてみる、髭反り、歯磨き、掃除もやってみようとしたところでユノが帰ってきた。


「!お前何してんの!?怪我は!?」

「おかえりなさい。ちょっとひどい捻挫なんで、試しに色々できるかやってみてたの」

「そんなのやらなくていいって!俺やるって!」


……う~そだぁ~!?


「くくく……やんないっしょ、ユノは」

「う……言うね、お前」

「……それより本当にすいませんでした。スケジュールの変更ないようこなしますから……」

「……チャンミナ」


持ってた掃除機を取られて、ソファーに座るよう促された。ぴったり横に座って僕の右手にそっと右手を添えるユノ。付き合い出して改めて思う。やっぱり格好良いユノ。


「チャンミナ、俺ね?普段はすごい頼りないと思うよ……。いつもお前に怒られてるし」

「……怒るというか叱ってるだけですけど」

「わ、悪い。。でっ!でも本当にチャンミナが好きだから。大切だから」


「……どうも」







甘くできない僕







「チャンミナができない時は俺がする」

「全部自分のせいだから……去年も火傷したり、年明けも衣装で引っ掻き傷作ったり……。それにしても、、僕なんか右手呪われてるんですかね…………」


「大丈夫」


「大丈夫って、あんた……」




「チャンミナの右手が怪我したんなら、俺の右手をあげる。チャンミナのどこかがなくなったら俺のをあげる」


「…………」









甘い甘い僕のユノ








「僕……足手まとい、じゃない?プロとしての自覚はあるんですけど……、、ユノみたいには……まだ踊れない、し……」




あそこまで行けるか?


ユノ・ユノの聖域




「……そんなん言ったらさ、、」

「はい……」


「俺の方が足手まといじゃない?チャンミナの歌声邪魔してない?」

「は!!?何言ってんだあんた!?」


「歌ではまだチャンミナに敵わない。あんな歌声誰にも出せない。俺は歌詞間違えたり音程危ない時あるし」

「は~!!?なんでそんなこと言い出すの??」




イライラした。

ユノの肩を左手で叩こうとしたら、その手を取られて、ユノの喉にあてられた。


「ちょ……」







手術で喉仏のなくなったユノの喉

ここまでくるのにどれほど努力した?


この人は……







「俺いつもチャンミナの歌声聴き惚れちゃうから。一緒に歌ってても気付いたらチャンミナ見ちゃってる」










甘くて甘くて



とろけそうなユノ









「……っ、、僕も……あげますよ、喉……くらい……っ、踊りだって、これからも努力します!」












ユノ













「俺たち、そうやって補い合って高め合っていこうよ。そしたら完璧な形になれるから」


「…………は、い……っ」



「しかもチャンミナ俺のもの~♪嬉しいーっ!!こんな奴が恋人なんてっ!!」


って、飛び付いてきたユノ。



















ユノ








ユノ












ユノ


















夏は







ユノで いっぱい















ありがとうございました。次は、、需要ないと思うんですが、番外編でユノの練習生時代のお話を。お時間あれば、是非お付き合い下さい。↓あとポチっともできたらお願いします!!!
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片割れ chap.5 #7

(注意)BL表現少しでます。ホミンです、たぶん。(←毎度すいません)ご注意ください。

























___C.side___










たぶんいつか











ユノに捨てられるんだろうなって








思った。









だけどもう僕は









ユノが欲しくて欲しくて





仕方なかったから








「付き合いましょう、ユノ……」








今幸せだったらそれでいいやって







完全に溺れて




未来を捨てた。















___Y.side___








最後の撮影地マドリードで、俺たちは皆に隠れてキスをした。セットの裏だったり。探索する振りをして小路に入ったり。


「もうストップ!バレますっ、さすがに」

「え~だってもうこんな外でできることないよ!?スペインだからだぞ?」

「撮影クルーに見つかったらアウトっすよ!」

「恋人として太陽の下でキスしたい」

「…………よくそんな恥ずかしいこと言えるね」

「これで最後だからっ」

「……じゃあ、もうちょっと」


伏し目がちのチャンミンの顔が見たくて、何度も覗きこむ。目を合わせるとはにかんだような笑顔を見せてくれるから、さらに見たくなった。

数えきれないほどしてきたキスなのに、昨日までと全然違う。今まで一緒に暮らしてたのに、なんでもっと早く気付かなかったんだろうって悔しくなった。






甘くて


幸せで



一番近いところで


チャンミンを感じる







相変わらず女の子大好きなチャンミンだったけど、それはそれで笑って見守れる。だって俺を選んでくれたんだから。





打ち上げも楽しく過ごせて、最高の最終日になった。


「お疲れ様ー!チャンミン君、美女との撮影楽しそうで良かったわーっ」

「はぁい、元気を貰えました♪」

「でも美女と目ぇ合わせられるんだから、ユノ君とももっと見つめ合ったりして欲しかったな~。そういう需要が多いし!」

「いや、何の需要なんですかそれ!ユノとはなんか笑っちゃってダメなんですよ……」

「あはーはー!!」

「ユノ君は完璧だったよ!」

「ありがとうございます♪」


そういう需要があって逆に有り難い。


「あと実は二人だけ残して、皆は夜遊びに出てたんだ~あはは、ごめんね~♪」

「うそぉ~~!!!僕も行きたかったんですよぉぉぉ」

「そっか、二人っきりだったんだ……」


声抑えさせなくて良かったじゃん


「おい、ユノ……」


あ、今思ったのバレたな……


「いや、何も考えてない……」

「……」



「あーやっぱりギリシャじゃなくてもいいや」

「え?」

「俺ここすごい落ち着くわ。本当にいつかでいいからチャンミナと二人で旅行しよう。またスペイン来るとかさ♪」

「…………そうっすね。……まあ、行けないと思いますけど……」

「……あれ、、や、やっぱ嫌……?」

「……あんたはすぐ考えが変わるから……まるで夢追う少年のようで」

「あはーはーはー!!何それ、褒めてんの呆れてんの!?」

「ふふ、まあ、……どっちもです」


そう言ったチャンミンはすごく大人びて見えて、いつも守ってるつもりなのに、やっぱり俺の方が子供かもしれないって感じる。





問題はその夜だった。付き合って初めての夜で、何年も過ごした普通の夜で。情熱の国スペイン最後の夜。


どうしたらいいんだろう……


とりあえず寝る準備をした。チャンミンは普通にすぱすぱ帰国の準備も済ませて、俺だけ緊張してる。意味もなく、首を何回もぽりぽり掻いてしまう。


「ユノ!」

「え!」

「パスポートちゃんとあるの?確認した?」

「えっと……分かんない」

「はい!?」

「……やるって、、」


なんか普通のチャンミンはやっぱり恐くて、そういう雰囲気にならないかも。。とりあえず帰国しても今まで通りにできそうでほっとする。


「ユノ」

「え!」

「昨日は……どうしたの?僕寝ちゃったから……」

「え……」


ちょっと突然過ぎない?

全然リードできない



「いや……何とかしたって……」


「あっそ」





はい……












「…………する?」


「え!」



だから突然過ぎない?



「……」


「チャ、ンミナが……嫌じゃなければ……」


チャンミンは何も言わずにベットに座ってた俺のところまで来てくれて、やっぱり伏し目がちのままキスをしてくれた。




「えっと……脱ぐ?」


「はい」







もう、その言葉だけで火が点いてしまう。




深いキスをチャンミンに入れて離れてお互い上を脱いでまた深いキスを入れてお互い下を脱いで深いキスを繋いだ。







本当にヤバい、この男






「じゃあ……今日は一緒にしようか」


「ちょっと待って……」







チャンミンは言い切るか切らないかしたところで、俺のモノをくわえた。




「ぅ……そ……っ……、」

「……ん…………」

「ちょ…………、チャ……っ」





目をつむって頭を揺すってるチャンミンが下半身にいて。




















愛しいって言葉の上って


何て言うの?





















「……っ……離せ、、次俺がする……」

「ん……」






今度は俺がチャンミンのモノをしゃぶって、いっぱい気持ち良くなるようにって願った。








「は…、、……ぅぅーっ、、ユノぉ……」

「……もういい?」

「うん」









チャンミンのから離れて向き合って座る。ぎゅーーーって隙間なく抱き締め合った。


「フェラしたけどキスしていい?大丈夫?」

「……お互い様だから……」


チロッと唇を舐めたらチャンミンの口が少し開いて、その中に舌をまるごと入れる。


「今度ローション買ってきていい?」

「……そういうことまで聞かないでよ…」


恥ずかしがるチャンミンが可愛すぎる。







その後は、




なるべく長く感じ合えるように、

声が出ないように、




そっとそっと一緒にした。















「…………っ、あんた今何時!?起こすのたぶん僕ですよね!?」

「もう~いいじゃん別に……」

「お!?」

「……ごめん、悪かった……寝よ」




ぷりぷり一通り怒られた後、自然と一緒のベットで寝そべった。裸のままで。



「ユノ……」



「なに~もうごめんって~!」






「……もし旅行、、スペインにするんだったら、僕サッカー観たい……」




「…………」














チャンミンは本当は



すごくすごく優しい人間だから














「……、…俺もサッカーゲームやろうかな……」


「下手な人とはやりませーん♪」













俺の呆れるような夢も





アホみたいな言葉も









全部全部受け止めてくれる



















本当に優しい男なんだ





















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片割れ chap.5 #6

(注意)BL表現です。ホミン?だと思うんですが……。ご注意ください。すいません、あやふやな注意書きで。























さっきから震えが止まらない。








始めはチャンミンに気持ち悪がられるのが恐かったはずなのに、、





途中から、




















自分の衝動を抑えるので



いっぱいいっぱい















キスしてく度に気付く


チャンミンの性感帯












始めは耳だった。


「…っ」




次は首と、以外に脇。


「ふっ……」




乳首と指のはら。

それから、うなじと背骨、背筋も。
チャンミンの身体がピクリとする。


「……ぅぅ」




振り向かせたチャンミンの顔がとろんとしてて、もう……、、










もう、




なんかもう……


















チャンミンに挿れたい



チャンミンを揺さぶりたい







やり方も知らないのに


まだそういう関係でもないのに






とにかくチャンミンの中に入りたくて






こんな勝手な衝動が

チャンミンに申し訳なくて




「…………くそっ!







震えながら必死に耐えた。











「いいですって!」

「蹴れ」

「……っ、だからぁ~!」





いっそ足蹴にされた方が頭を冷やせたかも。でもチャンミンからは腕も足も飛んでこなかった。






それがさらに愛しさを増して








好きで




好きで






チャンミンが欲しくて








本当もう、キスだけじゃなくて


チャンミンをまるごと食べちゃいたい







「……ぁ、ぅ」


足の指も感じるんだ……




「ぐ…」


ぐって、、かわいい……
太股の内側もか



「!」


チャンミンが跳ねた。
モノは、当たり前だよね







チャンミンが起き上がってきて、俺のモノを見てる。なんだかチャンミンに挿れたいって気持ちを見られてるみたいで、罪悪感……。



「前の……したい……」

「前の?」

「……一緒にするやつ」

「……あぁ、……あれ」



誕生日の時のチャンミンが一気に頭の中で甦って、もう限界。






でも……、、






「ユノ……?」


「…………」






幻滅されたくないって言ったチャンミン






「お前のさ、」

「え?」

「その……不安はなくなった?」

「え」

「信じてくれた?幻滅しないって分かってくれた?」

「…………ぅ、ん」






俺もすごい感じ合いたいけど……






「俺のことも気持ち悪くない?」


「…………手も足も出してない…」







もっと伝わってほしい



幻滅するどころか






チャンミンが愛しいって







「……今日、俺はいいから」

「……えっ!?」

「俺、男のチャンミナが好き」

「…………」

「だからちゃんと見てて」

「はい?」




チャンミンを引き寄せて、唇に唇を押し当てた。もう今夜はキスできないかもしれないから。



「ちゃんと見てろよ?」


「ユ、ノ……?」



ぽかん顔のチャンミンが可笑しくて可愛くて。俺は何の躊躇いもなく、頭を下げてチャンミンのモノをぺろんって舐めれた。


「ユノっっっ!!!」


物凄い大声でさすがに一度顔を上げる。


「もう、何~?うるさい~」

「やめてやめてやめて!!そんなのしなくていいですからっ!!」

「だって前、お前もしてくれたじゃん」

「違う違う!!前と状況全然違う!!」

「もう~いいから~。それより隣スタッフさんの部屋だから、声ちょっと抑えて」

「あっ、すいません……」



戻ってチャンミンのモノに手を添えて、竿の根元から先端までゆっくりじっくり舌を這わす。


「ふ、ぅ……っ、ユノ!お願いっ、……っ、もういいですから!やめて!」


チャンミンがずっと肩を押してくるから舐めづらい。ようやく先端までいくと、液が出ていて離すと糸を引いた。


栗の花の味。

まあ、なんかいけそう



「すいません!本当にごめんなさい!」



チャンミンが急いでシーツを引っ張って我慢汁を拭こうとするから腕を掴んで止めた。

そのまま亀頭をくわえる。


「うっ……!!」


ゆっくり上下に口と手を動かしながらくわえ込んでいった。


「ユノ……ユノォ……」






愛しいなぁ






俺のよりちょっと?小さいチャンミンのモノはなんか可愛くて。根元までくわえ込めたところで、次は口だけ使って動かした。自然と息が抜ける。



「ん……ん……ん……」


「はっ、あ、ユ……っ」




気持ち良くなってきたかな?





「チャンミナ、ちょっと片足抱えて」


「はぁ、はぁ……ユノ、、もう……」




片腕ついて片腕で足を抱えてもらって、ちょっときついと思うけど。

竿を手で刺激しながら、下に隠れてたタマを交互に舐めて吸った。




「うあっ!もうっ、やめて、、恥ずかしい……っ、、」







止めれない




チャンミンが欲しい








体勢を戻してもらって、ひたすら奉仕した。


「ユ……もう、、出ちゃう……っ、」

「ん……出して」

「……やだやだっ!無……うーっ……」

「ん……ん……」

「……っっ、本当に限界なん、です……お願いしますっ、、離して……」






離せるわけがない。






「く……ぅぅっ……、、ダメ出る!ユノ出るからっっ!!」




チャンミンの出した液全部口で受け止めて飲みこんだ。飲めた。力の抜けたチャンミンがベットに倒れこんでビクビクしてる。





もうどうしよう



本当に愛しい









「……、、ユノ……は?」

「俺は今日いいから。後で何とかする」

「後でって……」

「それより気持ち良かった?」




「………………飲んだの?」


「うん」


「……バカじゃないのっ……」

「チャンミナが好きだから」



「…………頭おかしいんじゃない?」


「まあ、そうかも…」




「…………」


「…………」















チャンミンは本当は


すごく優しい人間だから










「……もう、分かりましたから」











俺は欲情しただけで『覚悟』なんて

結局見せれなくて










「ユノの『覚悟』を感じましたから……」











チャンミンも分かってたはずなのに、


気付かない振りをしてくれたんだと思う









「付き合いましょう、ユノ……」









チャンミンの気持ちも


まだ聞けてないのに










「……ありがとう」











俺はチャンミンが



どうしても欲しかったから















「嬉しいっ!チャンミナ♪」










その優しさにつけこんだんだ






























完全に溺れて





その頃には理性もくそもなかった
















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片割れ chap.5 #5











ユノの気持ちが分からない
















だって僕たちはこうやって、









服を掴み合って





腕で押し合って





睨み合いながら

















噛み付くようにキスをするじゃない















どうして気持ちだけでいいなんて言うの?









そんなの嘘だ




絶対ウソ












窒息しそうなほど力強くユノの舌が入ってくるから、力いっぱい吸い上げる。少し噛んでたかもしれない。





荒々しいだけのキス




だけど僕たちはあまりにも

たくさんのキスをしてきたから





もう唇が馴染んでしまってる




舌が入ってくれば快感が下半身に直結する





こんなのどうやって抑えるの?








快感の入り交じった怒りが抑えられなくてユノの喉仏のない滑らかな喉を締め上げた。

馬乗りになってたユノがやっと上体を起こして、僕の手を振り払った。


今度は腹を殴ろうとしたら、両手首をそれぞれ掴まれる。ユノの馬鹿力に諦めて力を緩めると、そのまま僕の両腕はベットに沈んだ。






真上にユノ




愛か憎しみか






この激情をどうやって抑えるの?















「本当に……どうすれば伝わるの?どうしたらいい?チャンミナ」




そんなの分かんない





僕はただユノの目を睨み付けるだけで精一杯だった。せっかく耐えた涙が溢れてて、さっきの苦労は何だったんだってどうでもいいことをふと考えた。



「俺は……、好きだから」

「気持ち、悪いでしょ、……っ、僕なんか」

「気持ち悪くない」

「あんた絶対、、嫌になる……」

「俺は嫌にならない。チャンミナがそういうの嫌だったら、しなくても我慢するって言いたかっただけ」


「だから……信じられないって」



「……じゃあ、……触らせてみて?」


「やだ!」


「絶対そんな風に思わない」

「男ですよ、だって。……思いますよ」

「チャンミナだから思わない」




「……、、……ない」



「え?」







気付いたら、それは



あまりにも激しい想いで




もし、拒否されたら……












「……っ、……幻滅されたく、ない……」







心が砕けそう













「…………大丈夫、見せて?」

「……無理」

「チャンミナの身体に触れたい」

「……っ、そういう事言わないでっ」



ユノが僕の右手を取って、手の甲にキスを落とした。



「お願い、チャンミナ」





手から伝わる感覚に、びっくりして思いっきり手を引き抜いた。






ダメなんだ、やっぱり…………






「あんたやっぱり無理してるじゃん……」


「なんで」



「……ユノ、、…………震えてるっ」







僕なんで女に生まれなかったんだろう







「チャンミナは、、大丈夫?」

「え?」

「俺に触られて……気持ち悪くない?」

「それは……」

「チャンミナにそう思われたら、俺もう立ち直れない……」

「…………」



「それが、、恐い」









僕と一緒









「……いい?今から……全部キスしてくから。もし、、気持ち悪いって思ったら、……思いっきり殴るか蹴れ」


「……」


「あ、明日も撮影あるから顔以外な?」

「…………なんか、間抜けな注文っすねぇ」



ユノはふうわり微笑んで、今度は触れるだけの甘いキスをしてくれた。

胸から腹まで両手で体型を添うように触わられて、シャツを脱がされる。

ユノの顔がまた戻ってきて、唇に触れる。


そのまま上がって額へ。


鼻、耳、あご、首筋、鎖骨、肩


「ちょっと腕あげて」

「!いい、いい!!そこは!」

「殴れ」

「……っ、……汗かいてるんですよぉ~」

「俺がしたいの」




殴れないよ……




「キスするね」

「…!」








ユノの唇は僕の汗で湿ってしまって、それでもそのまま腕から手、指一本ずつ全てに口付けしていった。反対も全部。


そこからまた胸元に戻って胸筋。


乳首


「ん…!」

「……胸、感じるんだ……」

「ウルサイ!」

「それにしても細いなぁ、お前」



みぞおちからヘソへ流れる。



「くすぐったい……」


そう訴えるとユノは口に空気を吸い込んで、思いっきりヘソに押し当てて息を吐いた。ぶーーっ!って音が鳴って震動で更にくすぐったくなる。


「ちょーっとぉ!」

「あはーはーはー!くすぐったい?」

「ふふっ、くすぐったい!」

「ははっ、うつ伏せになって?」




後ろ向きにさせられて、今度はまた後頭部からキスが降る。



うなじ、肩、背骨、背筋、腰



そこまでくると、一気に短パンとボクサーパンツを脱がされた。


向き合ってなくてよかった、、



「なんか……脱がされるって……」

「ん」

「めちゃくちゃ恥ずかしい……」

「ふ……俺もお前に脱がされた時、すんごい恥ずかしかった」






だって、あの時は本当に


気持ちがぐちゃぐちゃで







「……ユノも脱いで」

「うん」




背中越しにユノが服を脱ぐ気配。その間も尻に感じるユノの唇。





すんごい興奮する






「もっかいこっち向いて……」





裸のユノと向き合う。




それにも興奮








「元気……気持ちいい?」

「……まあ」





ユノだって凄いことになってる。





そうしてユノが足下まで下がるから、さすがに足を引っ込めた。



「いいですって!」

「蹴れ」

「…っ、だからぁ~!」




そういう意味じゃない

本当に恥ずかしいだけで





引っ込めた足を掴まれて、


「大丈夫、全部好き」


「……っ」


「綺麗で格好良い」







ズルい男






力が抜けた瞬間にユノは、僕の足の指全部口付けした。



足の甲、裏、かかと、足首、すね、袋はぎ、太股。足を持ち上げられたり下げたりしながら。



「ここで最後」

「!」



僕のモノにユノがキスした。


モノにキス……







もう、ヤバい……

クラクラする








僕は起き上がってユノのモノを確認してみる。もうなんか痛そうなくらい反り上がってて、ほっとした。






ユノのが勃っててほっとする僕



笑うなら笑え










僕の身体全部に口付けして興奮してるユノが





たまらなく愛しいんだ
























↓笑うなら、笑え
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片割れ chap.5 #4











スペインでの撮影はすべて順調だ。






幸せだった



美味しい食べ物

美味しいワイン

スペインの美女たち




そして、ユノ




解放的で情熱的な空気はユノにぴったりで、ユノもすごくリラックスしてる。




周りに沢山のスタッフはいたけれど、まるでユノと旅行してるようで楽しかった。


ずっと心が気持ちいい




「チャンミン君ニッコニコ~♪いい感じ!」

「美味しいものたくさん頂いて幸せで~す♪」





人間観察が好きだから、空いた時間は現地の人たちや飼われているペットを見た。もちろん、綺麗な人を目で追ってたってのもあるけど。



だから気付いてた


同性のやけに親しげな二人組がよく目につく事に。だから通訳さんの話を聞いて、やっと納得できた。











その夜、ユノが突然話し出した。


『覚悟』について


僕の誕生日から、キスやスキンシップには甘い空気が漂うようになってた。




もう、


親愛の証だけじゃないのは分かってる





「チャンミナ、ちょっとこっちおいで?」

「何すか?」


ユノに呼ばれて、ベットサイドに並んで座った。


「『覚悟』ってさ、どう現したらチャンミナに伝わるのかな?」





急すぎて心臓が跳ね上がる。





「それは……っ、自分で考えて下さいよっ」




ユノにどれだけ好きって気持ちがあるのか見たいけど、目には見えない


僕だって実際どうしてもらえば『覚悟』できるのか、分かってないんだ




「……確かに。お前に『覚悟』が伝わるように、俺は、何ができるか、考えて、行動しなきゃ、いけないんだよな……」


一語一語丁寧に言葉を発して確かめてる。


「……まあ」

「…………」



ユノはそれからうんうん唸り続けた。ユノなりに、一生懸命考えてくれてるみたい。



「ユノは……僕に幻滅とかしないんすか?」

「は?」

「だって、、ユノも僕もノーマルでしょ。綺麗な女性見たらやっぱりテンション上がりますし」

「……いや、だからジへは……」

「おいシスコン!もうジへちゃんの話から離れて!そうじゃなくて……、一般的な女性のことっすよ」

「うーーーん」




悩むな、そこは


美女にウハウハしてる僕がなんか罪悪感




「……っで、、僕は男です。男の身体って、ほら女の子とは違うから……。気持ち悪くなったりしません?」

「お前やっぱり、……俺のこと気持ち悪い?」

「質問を質問で返さないでくれませんかね~!?」






気持ち悪くない



ユノが欲しい、なんて言えない






「ごめんって!えっと……チャンミナのこと、気持ち悪いとかは思ったことないし、これからもないと思うよ?」

「はぁ……こればっかりは……、思っちゃったら仕方ないですし、、確かめようがないですよね……」






同じところをぐるぐる回ってる感覚



一体どうしたらいいんだろう?








「そもそも……さ、」

「はい」



「別に俺は、、そこ……まで……というか、、チャンミナが嫌がるなら……なくていいって思、う」

「……すいません、歯切れが悪すぎて何言ってるのか全然分かりませんけど?」

「……っ、だからぁ~!」

「うん」


「裸になったりとか、なんかそういう事するのっ」


「………………ぇ」







えええええ







「お互い気持ちだけあれば、俺はすごく嬉しいし」


「…………」







もう、……身体で感じ合わないの?







「そういえば、俺、チャンミナの気持ちもちゃんと聞けてないし」







今頃その話?


『覚悟』の話じゃなかったの?









「チャンミナ、は……どうなの?」

「…………」







この話の流れで言えるか?


溺れてます、なんて







「だから…………、ユノの『覚悟』が見えない限り……はっきりと言えませんよ」


「……そっか」








何これ……



なんか変な雰囲気……




すごい嫌な感じ……





「……っ」



ヤバい、鼻の奥がツンとして痛い




ユノに見られたらまたかって思われる……





「はぁ~……なんかもう眠いんで寝ましょうよ」

「……いや、でも……今日はちゃんとチャンミナと話、したくて」

「もう、これ以上話すことなんてないでしょ」



僕は顔を見られないようになるべく急いで自分のベットへ潜り込んだ。布団をすっぽり被って、取り敢えずほっとする。




「どうしたら……チャンミナに伝わるのかな?」


「…………」









「チャンミナが好き」


「…………」









やめて








「好き」







この人の気持ちが僕から離れない保証なんて



どこにもない










「チャンミナ、聞こえてる?」




「……信じられない」




「チャンミナ…………」






どのくらい時間が経ったのかは分からなかったけど、僕たちはそのままじっと動けなかった。













少し落ち着くことができて、





ふと一つ


疑問が思い浮かんだ











布団から顔だけ出してユノの方を見た。ユノはさっきと同じ体勢のまま僕の方を見てる。



「…………あんた、僕がもし女でもそういう考えになるの?」

「……え」

「気持ちだけで満足って思えるの?」

「それは……どうだろ」

「何それ」

「そういうのは考えてなかった……」

「……で?今考えてみて。そうなるの?」




「…………」




「ユノ……」





「……………………ごめん。。そうは、、考えられないかも……」







この男、信じられない……






「……つまり、僕が男だから気持ちだけでって考えになったんですよね?それって結局、男の僕のこと気持ち悪いって思ってるってことでしょ?」

「違うわ!だからそんなん思ってねーって言ってるだろ!」

「思ってなくても、そういう結論になるじゃん!!」

「何お前俺に抱かれたいの!!?」

「……っっっ!!あんたもう、本当に最低だな!!だから田舎者は嫌いなんすよ!!デリカシーなさ過ぎだろ!!!」

「…んだとっ、おらぁ!!」




ユノが飛びかかってきて、布団を引っ張り剥がされて。そこからは掴み合いの揉み合いになった。

















最低







最悪













永遠に成立することのない






ユノと僕の形





















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片割れ chap.5 #3











暑い……!!!




マラガ空港へ着いてから、普段あまりかかない汗が出て止まらない。


「あ~っ、、……寒いっすねー」


チャンミンは汗だくでタオルがすでに湿っぽくなってる。


「……その作戦いいな」


二人で常夏のスペインを「寒い寒いっ」と連呼しながらホテルへ向かって、写真家の蜷川さんと打ち合わせをした。


「パリ公演お疲れ様!疲れるとこ悪いんだけど、これから一週間よろしくね♪」

「お願いします」

「よろしくお願いします」


写真集用の撮影で、あらかじめ撮影場所の段取りとコンセプト、予定の確認を済ます。


「それから二人は夜、出歩かないようにね。スペインと言っても二人は世界的知名度あるし、安全を確保できないから」

「はい、まあ、仕方がないですよね。分かりました」

「え~~!?マジっすか!?あああ~僕、遊び行きたかったんですけどぉ~~」

「チャンミン君ごめんね?そのかわり、美味しいワインと料理、用意させるからね♪」

「えっ!!」


チャンミン、犬コロみたいだなぁ

こういう所はマンネが残ってる


「スペインは美女も多いしね~♪」

「イエス!」

「……お前、本当に嬉しそうだなぁ……」



なんか俺、もやもや……



「まあ、男ですから…。あ、でもスペインの女性も綺麗ですけど、やっぱりジヘちゃんも美人ですよ」



「チャンミナ……」

「はい?」




もやもやMAX……




「ジヘは……悪い、けど……ダメだから、、」

「分かってますわ!!」


チャンミンは大笑いして、撮影スタッフの輪に入っていった。




世界一大事な妹のジヘと世界一大好きなチャンミン。どちらも大切過ぎて比べられないし、二人が付き合うことも絶対嫌だ。


変なジレンマに陥りそうになって顔が強張ってたのかもしれない。蜷川さんが優しく声をかけてくれた。


「また一緒に仕事できて私も嬉しいよ。ユノ君も今回は本当の旅行みたいに楽しんで。そういう表情撮っていきたいな」

「ありがとうございます、僕自身楽しみにしてます」


確かに楽しみはいっぱい♪
数本の取材と撮影だけで、あとはのんびりできそう。


翌日から予想通り、ちょこちょこ遊びながら食べながら撮影が進んでいく。早い段階で、 太陽海岸という海辺へ来た。


海っ!!!


普段来れない場所と海に気持ちも高鳴って。砂遊びをしたり波を蹴って遊んだり。



チャンミンを探すと、波際に佇んで海の遥か先を眺めてた。





その先に何が見える?





「絵になるね、チャンミナ」


チャンミンは振り返ると、くすっと笑って俯いたまま波から出た。







済州島の海をなんだか思い出した













夜は言いつけ通り、チャンミンと二人部屋で過ごす。国際電話をかけたり本を読んだり、ゲームをそれぞれやったり、カードゲームや枕投げをやったり。


「……そろそろ寝るかっ」

「……そうっすね、明日の撮影に影響でちゃいます、肌に悪い……」




『覚悟』を見たいと言われて、チャンミンとはあれからキス以外してない。




「…………」

「ヤバい!俺電話かけ忘れてたっ。先に寝てて」

「……あ、うん」



チャンミンに言われた事も分からないまま、なし崩しに始まるのはおかしいと思う。チャンミンとはちゃんと『覚悟』して始めたい。




そうはいっても、溜まるものは溜まっちゃう


いつもは韓国や日本の自室でヌいてるけど、パリからここスペインまでツインに二人。



……シングルにしてもらえば良かったかな?

















次のコルドバは、花が至るところに咲き乱れてた。特にびっくりしたのは大輪の黄色い花。



「ひまわり!!これめちゃめちゃ凄い!」

「時期に合わせたからね♪」


蜷川さんの言う通り、永遠と広がる元気いっぱいのひまわり畑。



思わず~♪




「…………時間が過ぎちゃっても~♪僕は~あなたの~ひまわり~♪君が何しても~あなたの~ひまわり~♪」


「………………はぁ」




チャンミンリアクション薄っ!!

俺の渾身の自作ソングが……っ。。










……まあ、いっか



チャンミンはひたすら「葉っぱがかゆい~」と笑ってて、そういえばスペイン着いてからずっとニコニコしてるなって気付いた。







まあ、いっか


笑ってるチャンミンが一番いい
















それは街の撮影場所へ移動した時だった。撮影の合間、近くのお店の雰囲気が気に入って写メを撮っていると、店から出てきた女性が俺を見て叫んだ。


「Homen bonito!!」

「え?」


その現地の人らしき女性が一生懸命色々話しかけてくれるけど、何言ってるのか理解できない。ジェスチャーも伝わらなくて、少し困ってると、チャンミンがすぐ駆け寄ってきてくれた。


「ユノ、どうしたの?」

「いや、なんか話してくれてる内容が分かんなくて困ってるんだ」


女性はチャンミンを見ると、またさらに大きな声をあげた。

なんか感嘆してる?



「通訳さん呼びましょ」

「あ、そうだ」






通訳さんを呼び寄せて、


「One more,please?」


ま、分かるよな?






あとは通訳さんにお任せする。


「ああ~!ユノさんを逆ナンしたかったそうですよ、ユノさんさすがですね~♪」

「え?あ、そうなの?」

「え~おかしいっすね、スペインなら顔の濃い僕の方が人気ありそうなのにっ」

「あはーはーはー!そうかも!」


女性は通訳さんに他にも何か話しかけていて、まだ撮影は再開されそうもないからそのまま話し込むことにした。


「あ~……、でもチャンミンさんがすぐ近寄ってきたから二人は恋人か?って聞いてますよ」

「へ!?」

「え!?」



「スペインは同性結婚認められてるし、カップルも多いんですよ」

「……そう、なんだ」


通訳さんがそのまま俺たちの活動のことを説明してくれてるようだった。女性は驚くような仕草をした後サインを求めてきて、そのままずっとしきりに話しかけていた。


「あ~……はい、うん……。ふはは。貴方たちすごくいい雰囲気だ。付き合っちゃえばいいのに!ですって」

「あはは……」

「あ~ですかぁ……」





この話題は今デリケート過ぎる……





女性に丁寧にお礼を伝えて離れた。チャンミンもなんとなく気まずかったのか、その場を離れてしまった。


「TOHOSINKIさんは本当にいい相性だと思います。こうやって、僕やさっきの女性が感じるんですから、これからさらに人気も上がっていくでしょうね!」

「あはは、ありがとうございます。そうなるよう努力します」

「実は僕、コルドバに彼氏がいて、今日帰ってこれたので嬉しいんです」

「あ、そうなんですか!?」

「はい、最愛の人です」




胸を張って宣言する彼が美しく見えた。




「……あの……、同性というのは、、失礼を承知でお伺いしますが、障害はないですか?」

「んー、僕らの国では国外と比べると割りとオープンかもしれないですね。言うなれば、宗教の教えに反する行為になる場合があるので、それはネックですが」

「……ああ」





俺も、それはある……





「色々な考えはあると思います。だけど僕自身の考えで言えば、本人がいかに素敵な恋愛をして幸せでいれるか、それに尽きると思うんです」

「…………そう、ですね」

「一般的かは分かりませんが……僕と彼氏って、今もあまり役割を決めてないんです」

「役割?」

「ふふ……恥ずかしいんですけど、、タチかネコかって関係です」

「はぁ……?」

「男役か女役かってことです」

「……っ、それですか!」





そういう問題も、ある……





「僕の周りのカップルもそうなんですけど、とにかくお互いで幸せに楽しもうって、そういう気持ちでいつもいます。だからそういう役割はあまりつけずに、お互いの状況次第で労り合いたいっていう気持ちがあるんです」

「なるほど。幸せに楽しもうという考え方、素晴らしいと思います」

「スペインの人間はだいたいそういう考え方ですよ。前に日本の方の通訳をしたことがありますが、その方は恋愛を悩むというか、『セツナイ』って言うんですか?ものすごく深刻なものに捉えていて驚きました」

「あー、好きだから悩む、というのは、分かりますね……」

「何でですかね?どう足掻いたって好きは好きなのに」

「…………」

「すいません、しゃべり過ぎました。ユノさんには関係ない話です。もうすぐ彼に会えると思うと嬉しくて……」

「いえいえ、素敵なお話でした。……じゃあ、今日の撮影は余計に早く終わらせないとですね!」

「あははは!お願いします♪」











世界には


いろんな形の愛があるんだな












焦ってばかりいたから



今日の夜は、ちゃんと話をしてみよう











俺たちはどんな形?




なあ、チャンミン


















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片割れ chap.5 #2









正直僕は、浮かれていた。





だって、ユノが


あの大らかで華やかなユノが



嫉妬するなんて…!




今まで自分ばかりやきもきしていたから、より一層心が踊った。そんなことユノには絶対言えないから、空いた時間ができた時は料理を作ってユノの気持ちを落ち着かせた。凝ったものは全然作れなかったけど、インスタントでもとにかくできるものを作った。『僕もユノのことをちゃんと考えてますよ』って伝わるように。




打算的でもいい


とにかくユノを

僕でいっぱいにしたかった







それはユノを少しずつ変えていった



それは僕を少しずつ変えていった










事務所総出のパリ公演で初日を終えた夜のことだった。食事を終えて、ホテルの部屋に戻ったユノはまた小言を言い出した。


「チャンミナチャンミナ」

「は~い?」

「お前今日フィナーレでさ」

「はいはい」

「あんまり一緒に居れなかったよな?」

「あーまあ、スジュとかミノと絡んでたんで」

「……でも俺呼びに行ったのに、またどっか行ったろ。俺もういいやって花道一人で行っちゃったわ」

「いやいや!呼ばれて僕ちゃんと行ったじゃないっすか。でもユノがすごいヘンテコ躍り始めるんで、僕までやらされそうになったんですよ、それで逃げましたっ、あはははは!」



いつものことなんだ、それは

自然と親友達ではしゃいじゃう



「……、、でも、今回の公演はパリだし。観に来てくれる観客の皆もTOHOSINKIは二人一緒で観たいと思うんだよ」

「…………はあ」



えっと、、、




「だから明日はちゃんと俺の側にいるようにして」


「…………」






この人、こんな可愛らしい人だったっけ?






「分かった?」

「……そうっすね。僕も配慮が足らなかったのかも。こっちなんてあんま来れないですからね。ユノの言う通り、明日はなるべくユノについていくようにします」



そう言うとユノは、すごくホッとしたような顔になって、「よーし、明日も頑張ろうな!」って、僕の肩をバンバン叩いた後、シャワールームに消えていった。



僕は部屋で一人、ニヤニヤが止まらなかった。端から見たら、すんごいヤバイ奴になってたと思う。




だって分かりやす過ぎ!

そりゃ素直に一緒にいますって言えるよ、あれだけ焦ってるユノ見たら







ユノの焦りや戸惑いを感じる度


嫉妬される度に想いの深さを感じる





歪んだ考えだもしても

そう感じてしまうから仕方がない










明日に備えて準備を済ませると、僕の頬にそっとユノが唇を触れた。


「チャンミナ、おやすみ」


僕は今夜、それだけじゃ足りない気持ちだった。


「今日そっちのベット行っていいです?」

「ん?いいよ。大歓迎♪」


僕らは大笑いして、枕をユノに投げ飛ばしてそのまま自分も飛んでいった。ユノも枕を投げて返してこようとするからさらに楽しくなる。20代の男二人だけの枕投げ大会を開催した。



「おい、もうそろそろ寝るぞっ。明日も長丁場だ」

「そうですね、ちょっと今日、途中で酸欠気味になっちゃったんで。明日はペース考えます」



一つのベットに二人並んで入った。お互い向き合う形で横になると、ユノのおでこが僕のおでこにこつんと触れて離れた。



「うん、すごい気合感じたよ。チャンミナ凄かった!」

「……はい。僕なりに色々考えてるんです。……『自信』ってどうやってつくのか」

「……ああ!」





今夜の僕はやけに素直になれる

ユノが僕に余裕をくれる






「ユノは隣にいても、やっぱり凄いなと思う。きっちり評価もされてる、先月もハリウッド映画のダンスシーン呼ばれましたし」

「あれはBoAの映画だからな~、評価とはまた違わない?」

「ユノが監督の目に止まったのは事実だし、ユノのカット観たけど、めちゃめちゃ格好良かったっすよ」

「お、ありがとう♪」

「僕にできることは限られてるかもしれませんけど、ユノに見劣りしないようなんとか頑張ります。それが僕の『自信』になっていく気がするから」

「…………お前、本当に成長したな。昔全然やる気なく見えたから……チャンミナのこと好きなのは別にして。本当に凄い俺嬉しい」



「ユノは……なんで僕を好きになったの?」







どれだけ僕を好きでいてくれてる?







「うーん、、……なんでだろ。一緒に居たいって気持ちはあって、それが段々強くなって、、が始めかな」





なんか曖昧

そういうのは傷付く




「そんな感じでよく僕に言えましたね……信用できないんですよ。ユノの気持ちが……」

「悪い……。でもヒチョルやシウォンは、俺が昔からお前のこと好きなんだろうって感じてたらしい」

「はい!!?何それ、どういう事??」

「俺も最近聞かされたばっかなんだ。元カノの顔のパーツがチャンミナに似てたみたい、俺は本人のくせに気が付かなかったんだけど……」

「…………ああ、ユノは感覚でしか物事捉えないから……」

「あはーはーはー!!それ言われたわ!ヒチョルに」

「……笑えねーっすよ」

「…………それも言われたな……」







そう、笑えない話なんだ


男が男を好きになるなんて




だからユノの気持ちが

どれだけ強いのか知りたい








ユノの気持ちが離れたりしない?


僕のこと幻滅したりしない?






僕だけこんなに溺れて捨てられるなんて


まっぴらごめんだ






「でも……それって僕じゃなくて、逆に元カノさんの面影を僕に追ってるだけじゃないですか?」

「そんなんあるわけないだろ!だったら叶わなくてもチャンミナじゃなくて彼女にまた告白するわっ」

「まあ……確かに」

「だいたい顔のパーツなんていちいち見てない」

「僕はけっこう細かく見ますよ」

「へー!」

「ユノは……奥二重。口元と右目にほくろある。鼻筋が通って高い。下唇が厚い。輪郭がシャープ」

「へー!」

「……あんたまさか、自分の顔も分かんないことないよね?」

「さすがに分かるわ!!」

「ほー」

「俺の顔は、左側が男っぽくて右側が女っぽい♪」

「…………」





雑過ぎる解説を飲み込んで、少し起き上がった。ひとまずユノの顔を左右に確認する。







「チャンミナ?あ、あれ……?」



「…………」





「チャンミナ~……?」





……ええ??







「…………本当っすね!え~すごい!横顔の印象違う!」

「ふぅ……そ、そうだろ?」

「え~なんで!?全然気付かなかった!」

「あはーはーはー!さ、本当にもう寝よ?チャンミナ」


ユノに覆い被さるように身体を沈めてキスをした。










なんだかものすごく愛しい





こんな風に僕たちは補い合えるのかも







「チャンミナのことはちゃんと見てるよ」

「ほー……」

「目がめちゃめちゃ綺麗」

「…僕は目だけ星人なんですかね~……。まあ、二重でぱっちり大きいのは事実かな。女の子みたいでしょ♪」

「あはは!まあ、そういうのもあるんだろうけど、」

「はい」

「チャンミナの目は綺麗」

「…………寝ましょ」







ユノはただ僕の目を褒めただけなのに、なんだか僕をまるごと綺麗って言ってくれてるような気がして。








どうしよう


胸がいっぱいで




痛い






ちゃんとゆっくり眠れますように












ユノの気持ちが離れたりしない?



僕に幻滅したりしない?












早く僕を『覚悟』させて



ねえ、ユノ












片割れ5
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3000拍手です!






りょうです。


GW皆さん、いかがお過ごしですか?


このブログは1ヶ月半くらいたちました。

全然皆様には関係ないと思いますが、次にポチ頂ける方がなんと3000拍手なのです。想像もしてなかったので……本当にありがとうございます。

だって、もしかしたら誰の目にもとまって頂けない、、かも……それでも……と始めたものでしたから。



初めは2拍手あたり頂いて、本当に有り難いと思ってました。

だって、バナーや拍手を押すと別のページに飛んでしまうんですから……その面倒を踏まえて押して頂く方がいるんだ……!と、毎回頑張って進めていこうと奮い立ちました。

マジです。これは、本当にマジで。




そしてもちろん、今もです。




皆様、東方のお二人様の思い入れを本当に大切に力強く感じていらっしゃる方ばかりだと思いますので、すべて同じ考えで楽しんで頂けるものではないとも理解しています。



100%納得して頂けないのは、すべて私の物語によるものです。本当に申し訳ありません。

ユノとチャンミンはもっと素敵です。



それでも冗談を理解して頂いて、楽しんで頂いて、嬉しいとしか表せません。



もし宜しければ、これからも、はーこんな想像する奴もいるんだな程度に楽しんで、お二人の帰りを待つ暇潰しにして頂けばと思っています。




この小さなブログに来て下さった全ての方へ

感謝と愛を込めて




りょう






P.S


そろそろ、chap.5 #2へいきましょう。









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前世占い

(注意)BL表現出てきます。ホミンちゃんです。















番組の企画で、二人の前世占いをしてもらった。



「ユノさんは……、そうね……、何回も女性を繰り返していたのね。口元のホクロは美人の証。貴族の方に仕えていたことがあるみたい」

「チャンミンさんは……、男です。日本にかなり惹き付けられていない?日本に住んでいたことがあるわ。『ブシ』の心がある」










宿舎に戻って、今日の収録の話をした。


「チャンミナ、男、だったの?」

「あはは、分からないけど……男ならではの不器用さは確かにあるよ」

「不器用?」

「知らない?『自分、不器用ですから……』って、日本の俳優さんの名ゼリフですよ」

「へー、そうなの?」



それはよく知らないけど、前世占いのことはなんだかしっくりくる



「ユノは、女だった感覚なんてないでしょ?」

「いや、なんか分かる所があった」

「あったの?」


チャンミンはちょっとびっくりしてる?


「俺は……、ステージの上では誰よりも格好良いって思うようにしてて、大胆になれるんだけど、」

「うん」

「ステージから下りると、ただの田舎者ユノに戻るし弱気な自分も出てくるから。ステージとは逆で、それが女らしさというか、ペンにも言われる可愛らしさになっちゃうのかもね」

「あー、なるほど。分かる気がする」

「そう?」



チャンミンはクスクス笑う。




すごく綺麗、なんでだろな?

前世、男だったんだろ?




「はい。ユノは確かに普段いつも可愛いです。お茶目というか……。でもステージに上がると、一気に空気が変わる」

「まあ、それが周りに伝わってくれてると、表現者としては一番かな」

「伝わってますよー、一番近くで感じてるのは誰だと思ってるんですか?」


チャンミンが目の前に顔を近付ける。







ふくよかな唇で、柔らかく俺を懐柔する



「僕でしょ、ユノ」

「……そうね」

「なんなの、そのやる気ない感じ!」



綺麗な目で上目遣いはやめて

君の瞳には中毒性がある




「やる気って……あははは!」

「……ないの?」

「あるよ」

「…!あるよって何それ」

「何だと思う?」




挑発したくせに

そんなに恥ずかしがらないで



もう全部全部見せて











全部脱ぎ捨てて。抱き締め合って。



「男同士、、なのに……不思議」

「……そうだな、ごめんな?」



チャンミンに唇を重ねて、今日ははしょってそのまま陰部へ顔を沈めて。



「……っ、んぁ……ちょっ」

「気持ちいい?」

「…………い……、……っ」


刺激に慣れてきただろうところで、さらに吸引力を高める。


「あ!……っは!」

「いい?痛い?」

「……っ、いぃ……」

「俺のも舐めれる?」

「…………する」

「ん、体勢かえるよ」



チャンミンの向きを逆にして、俺に跨がらせる。チャンミンが俺のを吸いだして、俺もチャンミンのをまたくわえる。


奉仕されながら奉仕する

そう認識するだけで我慢汁が出た



「チャ……っ、ごめん、今ちょっと出たな?」

「別に……いい」


チャンミンの指が亀頭をゆっくり撫でて
、ちゅって音が聞こえた。



「我慢汁まで舐めなくていいよ。指ですくい取ったやつ、今舐めたろ」

「……っ、実況やめてっ」


「あ……それ、いいね。今からチャンミンの全部舐めていくな?始めはね……」

「やめてって」


だってチャンミンも汁出てきた。

こういうの興奮するんだったら、いくらだって言う。今までこんな事したことなかったのに。







チャンミンだから


チャンミンが俺を大胆にさせてくれる



ステージに上がった時の高揚感を与えてくれる









「タマから吸ってくよ。乳首もいじってあげるね」

「……っ、もうっ」




それだけ言ってチャンミンは乱れていった。









気持ちいいな?チャンミン




いろんな形で


俺らは繋がれる

















「そもそも、前世が男だったとか女だったとか。性別から言うなんてナンセンスですよ」

「そこから説明する方が想像しやすいからじゃない?」

「だって僕らには関係ないじゃん。男でも女でも、ユノとはこうなってた気がする」

「……呼び合ってたよな?」


「うん、磁石みたいに」



「そうだな、関係ないな、前世も性別も」










ちょっとエッチな朝に。おはようございます。
SS
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